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MEETUP!~公教育の魅力化を進めるには?~4月2日オンライン

神薗まちこ事務所です。

4月2日は龍円あいりさん(東京都議会議員)、東京高校受験主義さん(高校受験塾講師&東京教育ウォッチャー)とのコラボイベントとなりました。渋谷区から2022年に発表されたミライの学校プロジェクトは、多くの方に知ってほしいトピックスです。20年をかけて、区立小中学校で校舎の建て替えが始まります。4月2日では特に「公教育の良さ」にスポットを当てての会となりました。

「地域とともにある学校」としての公教育の可能性

「学びの主体は子ども」「地域とともにある学校」「環境にやさしい取り組み」の3つ。これらはシブヤが目指す「未来の学校」を言葉にしたものとなります。

「地域とともにある学校」をイメージしていただきやすいように、神薗からは具体例もまじえてお伝えさせていただきました。

神薗「例えば学校の畑を地域に開放して、大人と子どもが一緒に菜園をして、そこでできた野菜を家庭科室でみんなで調理して食堂で食べて帰るみたいなことも例えばできるんじゃないかなぁと思う。理科室に実験大好きな、研究所出身の大好きなおじいちゃんだとか、子どもたちと一緒にやるとか、学校の使い方も検討できると思います」

[言葉の意味合いを伝えるイベントをいつも心がけています]

龍円さん「アメリカは療育・教育が驚くほど先進的だった」

龍円さんは、アナウンサー経験後にアメリカのカリフォルニア州に移住したと言います。

龍円さん「そこで障害のある息子を出産しました。アメリカで経験した療育(発達支援)とか教育があまりに、驚くほど先進的だったっていうのが、いま都議会議員をしている理由です。安心して子育てができる、学べる日本にしたいと」

東京都議会では、文教委員会という、東京都教育委員会や私立の生活文化局を所管している委員会に5年所属して、教育畑で活動してきました。議会での活動の一部も紹介がありましたが、思いが詰まった施策と実行力には参加者も説得力を感じたのではないでしょうか。

[不登校生徒も会話しやすい仮想空間(バーチャル・ラーニング・スペース)の紹介も]

東京高校受験主義さん「東京こそ中学受験に参戦しなくて大丈夫ですよ」

東京高校受験主義さんは、学習塾講師をしながらSNS発信をしています。「東京こそ中学受験に参戦しなくて大丈夫ですよ」との主張。公教育ルートの充実ぶりがみなさんに伝わっていないと感じているそうです。

東京高校受験主義さん「都立高校の場合、先生の質が高いと思っていて、首都ゆえに優秀な人材が集まりやすく、その先生たちが定期的な研修や情報共有をする。イノベーションが起こりやすく、先進的なことが多く行われている。これは誇るべきこと」

[「首都ゆえに優秀な人材が集まりやすく、先進な取り組みも多い」と熱弁]

参加者からも「公立中学に対する認識をどうすれば変えていけるか」との問いかけ

公教育の良さが語られる一方で、不足している点の指摘も。

東京高校受験主義さん「区立中学校ってどこも、小学生対象の説明会とか見学会が、たいてい5・6年生対象なんです。中学受験するかしないかは3年生くらいで定めるわけで、5・6年生では方針転換できない。ぜひ2・3年対象に区立中学校の良さが伝わる説明会を」

神薗「まさに同じことを議会で何回も言ってるんですよ」


[立場を超えたコラボだからこそ学びも多い。議員活動にもイベントにも言えること]

参加者からも「公立中学に対する認識をどうすれば変えていけるか」との問いかけが。

東京高校受験主義さん「学歴重視というか、東大合格率を1%でも上げたいなら中学受験からの私立中高一貫校ルートというのが正解だとは思います。効率的な学びのスタイルではあります。ただ、そのぶん何か犠牲にするわけで、10~12歳くらいの大切な小学校高学年のときの、どうしても小学生らしい生活を犠牲にしなければいけない。積み上げてきた英語を中学受験のために中断しなければいけないとか、サッカーや水泳、野球などの習い事を辞めてしまうとか。勉強以外でやりたい、熱中したいことを見つけて、それに熱中する時間が小学生の間は大切だと思っていて、そのバランスをしっかり取ることができるのが高校受験なのかなと私は思うんです。勉強以外のことをやる余白の時間を小学生の間はつくりたい。そういう価値観のある方は高校受験が向いているんじゃないかなと思っています」

塾講師でもある東京高校受験主義さんならではの直言は、参加者も必聴だったのでは。

龍円さん「公教育の魅力が語られることって今まで少なかった気がして、改めて私自身も勉強になりましたし、課題も見えてきましたので、議論しながら具体的に話を進めていけたらと思いました」

東京高校受験主義さん「まだまだ話し足りないです。面白い取り組みももっと提案できると思います。そして私が知らないことも知ることができました。ぜひみなさんで協力して、東京の高校受験や公教育の良さをもっともっと配信して、さらに制度設計も練り直して、よりよい公教育というものをみんなでつくれたらなと思います」

異なるバックボーンだからこそ、意見にフムフムとなる。時間がアッという間に過ぎたイベントとなりました。

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渋谷区議会議員・神薗まちこ(かみぞのまちこ)
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