【まち・ひと・みっけ! インタビューvol.3】八戸せんべい汁研究所 所長 木村聡さん
0, まち・ひと・みっけ! インタビュー始動!
こんにちは!
インタビューを担当させていただきました漆戸すみれです。
今回は八戸せんべい汁研究所 所長 木村聡さんにインタビューをしました。https://www.senbei-jiru.com
■汁゛研のホームページ
木村さんは八戸でまちおこしを行う『八戸せんべい汁研究所』の所長をされています。
今回は、私自身がえんぶりに参加した際に知った八戸せんべい汁研究所という団体がどういう活動をしているのか、詳しくお話を聞いていきます!
1, 木村さんのお仕事について
木村さんはVISITはちのへというところで、観光のお仕事をしているそうです。昔は八戸観光コンベンション協会というところで、八戸のことを全国に売り込んで、八戸に来てもらうための体験をつくる活動を行っていました。今は八戸の良い商品を全国に売り込むということをお仕事として行っているそうです。
そして仕事以外の時間を活用して、八戸せんべい汁研究所の活動を行っているとお話されていました。すごい!
2,八戸せんべい汁研究所の成り立ち
2002年に東北新幹線八戸駅が開業したんですが、当時は八戸をはちのへと読めない人が日本中にたくさんいたんです笑
そんな時に、どうしたら八戸を知ってもらったり、来たいと思ってもらえるんだろうと考えて、昔から八戸にあるせんべいを活用して情報を発信できないかと考えました。そこから八戸せんべい汁研究所が生まれています。
大事にしたことは、普通の市民がボランティア活動で八戸を発信し、自分たちでまちを元気にしようと取り組むことです。
3,八戸せんべい汁とは?
八戸せんべい汁は、肉や魚、たっぷりの野菜などのダシ汁に、鍋用の南部せんべい(おつゆせんべい)を割り入れて煮込む鍋料理です。
今でこそ学校でも授業をさせてもらって有名になってますが、当時のせんべい汁は「お家で食べるものだから、お店で出さないでしょ」「恥ずかしいからPRしないで」という声もあったそうです。
4,八戸せんべい汁研究所の活動について
2003年から活動を始め、まずはせんべい汁を食べてもらう普及活動を日本中回って行っていきました。
せんべいを煮るという行為が、八戸の人以外には理解できないもので、食べてもらわないと良さを分かってもらえないという理由から、試食会をたくさん実施してきました。
でも、これだけでも限界があると思ったので、話題づくりのためにせんべい汁の歌を作ったり、B-1グランプリを構想して開催したり、八戸のことを発信しながら活動を行っていきました。
5,活動の効果は?
そんな活動を続けていたら、8年で八戸の観光資源・認知度が急激の増加しました。
1個有名なものができれば、他のものもどんなものがあるか調べてくれるようになって、いろんなことが知られるようになっていきました。
それがきっかけで観光客が増えたり、経済効果も増え、より八戸が知られるという好循環につながっているのではないかと思います。
6,どれくらいの人が関わっていますか?
ー現時点で、汁゛研には、どのくらいの人が関わっているのですか?
今の正式なメンバーは22名かな。毎回いつも来るのは10人くらい。毎月1回会議もやってます!
実は4000円の年会費を払って、ボランティアで汁゛研の活動をしています笑
あとは、お手伝いをしてくれる汁゛研サポーターズクラブというものがあって、そこにも20人くらい参加者がいます!
さらに、東京に汁゛研関東サポーターズクラブもあって、東京を中心に活動してくれてる方々もいます!
7,活動の軸はありますか?
ー活動を提案する中で、軸となるものや基本となるものはありますか?
それは、自分たちが楽しめると思える活動しかやらないこと!いっぱいオファーはあるんだけれど、町のためになって楽しいと思える活動だったらやるということにしてます!
8,コロナの影響で学びや気づきはありましたか?
ーコロナの状況で新しくできたことや気づいたことはありますか?
オンラインを活用して活動を行っています!SNSも力を入れて取り組んでいて、Instagramを立ち上げてメンバーみんなで更新してます!
あとは、八戸学院大学の学生さんと動画を撮ってYouTubeにいろんな企画をアップしています!
9,活動をしていてよかったこと、嬉しいことは?
ー活動をしていて、よかったことや嬉しかったことはありますか?
元々の目的、八戸を盛り上げることに繋がった時かな。
人が来たり、地域が元気になることに繋がることが嬉しいですね!
一番は汁゛研の仲間がいること!辛いことも楽しいことも一緒に過ごし、一生付き合っていく仲間ができたことですね!
ーずっと付き合っていく仲間がいるって素敵ですね!
10,人生のお手本にしてる人は?
讃岐うどんのブームを作った麺通団という団体があって、その動きを仕掛けた田尾さんは汁゛研の動きをする上でとてもお手本にさせてもらいました!
ご当地グルメを観光の目的にする動きを作ったのはこのかたで、とても尊敬してます!
食べものが観光になると教えてくれたのはこの動きがきっかけでした!
あとは、富士宮焼きそばの渡辺英彦さん!B-1グランプリの動きを一緒に作りました。
11,地域でもやりたいことできるか?
ー私の話になるのですが、ミュージカルが好きで、でもやる側となると東京の方しかやってる場所がなくて。大人になったら、そういう機会をつくれるようになりたいと思ってました!それで木村さんの話を参考に
もしかしたら他に同じ思いを持ってる人いるかもしれないから、SNSで呼びかけて仲間を集めてみるといろんな動きが出るかもしれないよ!
ー木村さんに応援してもらえると頑張れそうな気がします!ありがとうございます!
12,汁研に参加するにはどうしたら良いですか?
近くにいる汁゛研メンバーに、私興味ありますと声をかけてください!来て雰囲気みて、お互い合いそうかどうか分かった上で入ってもらうのが良いと思います!
13,最後に
今でこそお土産としても沢山の人に愛され、学校給食などでも多く親しまれている八戸せんべい汁が、以前はお客様に出すものでないとされていたこと、そしてそのせんべい汁がここまで有名になるまでに木村さん達が行ってきたさまざまな活動についてを知ることができました。
安定を求めてしまいがちな私からすると、自分達の大好きな八戸を守るために自ら行動を起こすことができるということが本当にすごいことだと思いました!
今回木村さんとお話しした中で、特に印象に残っているのが「楽しくやる」という言葉です。お話の中で何度も木村さんが口にしていました。そのことについて木村さんにうかがうと、楽しい=笑顔であり、自分達が楽しんで笑顔を振りまくことで周りの人も笑顔になってくれるのだとおっしゃっていました。せんべい汁を、そして八戸をここまで有名にした木村さんが、自分自身も楽しみながら活動していたということがとても素敵なことだと思いました。
大好きな八戸を守るために、今の自分にできることは多くはないと思うし、今の自分にはそれを行動に移す力はありませんが、私も楽しむこと(笑顔)を大切にして、自分が笑顔にしてもらったらその分自分も誰かを、自分自身も楽しみながら笑顔にしていくということから始めていこうと思います!
お二人ともありがとうございました(^^)
次回も、新しいインタビュー記事up予定です!
ぜひそちらもご覧ください!
ではまた〜!