公開講座レポート:#01繋がり、引き出し合う場をつくるオンラインファシリテーションとは
『参加者が、繋がり、引き出し合う場をつくる』
同じ関⼼や興味、課題意識を持った⼈たちが集い、そこから新たな活動やアイディアが⽣まれる場を企画したり、運営していく⼈たちが増えています。
今回は,そんな「場をつくりたい」という想いを持ち、新たなチャレンジをしようと思っている⽅や繋がりをつくるイベントを企画する中で課題を感じている⽅とともに、「⼈が集い、繋がり、引き出し合う場」をつくることに
興味や関⼼がある⽅で学び合う場を開催しました。
1、オンラインでできること、やりたいこととは
当日は30名の参加者のみなさんとともに、オンラインでの対話の場づくりやイベント運営、またオンラインに限らないファシリテーションを行うためのスキルについて考える時間をとっていきました。
参加者のみなさんの参加理由はこちら!
オンラインになって今までできていたことができなかったり、話し合いがスムーズにいかないということに悩む方が多かったのですが、改めて現状と問題点に関する整理や、実際には『オンラインだからこそできたことがある』ことにも目を向けながら進めていきました
2、オンラインイベントをデータで振り返る
プログラム内では、Peatixが紹介していた『オンラインイベントに関する調査』に関するデータを共有しながら、実際にオンラインイベントのトレンドが数値ではどのようになっているかや、主催者の方、参加者の方々の声はどのようなものがあるかに目を向けていきました
オンラインイベントの開催は、20年3月以降に増加。そこから一気にリアルイベントはキャンセルが増え、オンラインが伸びているのがわかります。
また、実際には7割の方がそれまでのオンラインイベントを主催したことがなかったことも紹介されていました。これを見ていくと、実際には多くの人が試行錯誤をしながら活動を広げている時期であることがわかりました
この他の詳細な調査結果はこちらご覧ください!
3、オンラインにおけるファシリテーションのポイント
そんななか、講師である東自身が3月より100回以上、3000人程の参加者とともに様々なプログラムの実験や実践を行ってきたなかで見えてきた、オンラインファシリテーションに関するポイントを解説していきました
そもそも『ファシリテーション』が何を指しているのかを簡単に解説しながら、自分たちがつくりたいと思う場を作るうえでは、当日のコミュニケーションだけでなく様々な視点から場をつくることを考える必要があることを共有していきました。
その上で、ファシリテーターが生み出す場の効能の紹介をしました
こういった情報を共有した上で、『オンラインでファシリテーションをするポイント』を10個紹介をしたのですが、基本的には「1人で頑張らないこと」ということを伝えていました。
そして、それは「一人でできないから」という以上に、「こういう機会だからこそ、チームワークを高める機会になる」ということや「協力関係が組織の関係性向上に寄与する」ということをメリットとして話していました。
確かに、これまで1人でできていたことを「ちょっと手伝ってほしい」という声かけが増えることや、役割分担が進むことで互いのことを知ったり、信頼したりする関係ができるので、いまはその面からするとチャンスなんだと思います。
4、互いの学びを促進しあいながら、出会いつながるには?
そして、それは運営だけに限らず参加者との関係でも同じことだと話します。参加者1人1人が「わからない」ということが恥ずかしいことではなく、実はその質問が他の人の思いも寄らない視点になることや、気づかなかった疑問に触れることができるなど、そんな場面を多く見てきたとのこと。
それが、イベントやプログラムを全員でつくっている感じにもなり、リアルな場で成果をどんどんと求めている雰囲気よりも、互いの関係は築かれるようになったと話します。
最後は、参加者のみなさんとの集合写真で終了。いい発見と気づき、笑顔の飛び交う良い時間になるとともに、様々なつながりが生まれた講座となりました!今回ご参加できなかったみなさん、是非次回をお楽しみに!
2019年度から「X Cross sector Kyoto(クロスセクターキョウト)」を立ち上げ、まちづくり団体、NPO、企業、行政、大学関係者等の異なるセクターのさまざまな主体が、共通のゴールを掲げ、お互いの強みを出し合いながら地域課題の解決を目指すための実践的なプログラムを実施しています。
そして、今年度はコロナウイルスの影響もあり、全てのプログラムをオンラインにて開催していくことが決定。こちらでは、開催されたオンラインイベントのレポートを紹介しています。
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