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#7闇堕ち、流血、死亡…女児アニメに隠されたスパイスの秘密

自由研究日誌:#7 女児は「意外と」シリアスがお好き?

先日、このようなツイートを見かけました。

この投稿にはこんなリプが。
「アイが殺されるシーンやあかねの自殺しかけるシーンとかは子供に見せちゃダメでしょw」
「この並びはさすがにまずいよねー笑」

しかし、引用ポストを見てみると
「給食の時間にアイドル流れたらクラスで大合唱だったらしい」
「最近の子供が求めてる物と大人が子供に見ていて欲しい物は真逆な気がするんだよな。」
といった意見が見られました。

この壁に並んでいるキャラクターを見る限り、当事者の女児向けというよりは「大人向けコーナー」な感じがしますが、この並びに違和感を覚える人も少なくないのでしょう。

ということで本日の研究は!!
令和の女児人気を博した「推しの子」や「明日カノ」などが
なぜ女児の人気に火がついたのか、を紐解きながら
いわゆる「女児アニメ」のシリアス要素について研究します!

大人が想像する「こども向け」と当事者たちの需要の差

みなさん、「こども向け」と言われたら何を想像しますか?
プリキュア、仮面ライダー、スーパー戦隊、アンパンマン、サンリオ、ディズニー…などなど比較的低年齢(3〜8歳)向けでカラフルなものを想像しませんか?一口に「こども」といえど年齢層は様々。小学校3、4年生くらいになれば(もっと早いかもしれませんが)そのあたりのコンテンツには興味が冷めます。「だってそれ赤ちゃんが見るやつじゃんw」と嘲笑されるでしょう。

ただ、ある程度年齢が上がれば「懐かしい」という感情と共に再び需要が高まります。
女子高生がカバンにつけたり、腐女子や夢女子が二次創作を描いたり。
そしてみんな口を揃えて言います。

「あの時のおもちゃ、捨てなきゃよかった…!」

そう。ある程度の年齢(9〜14歳くらい)になれば男女関係なく「the こども向けアイテム」は
大掃除に捨ててしまうか、押し入れの奥底に眠らせるのです。そして
おしゃれに目覚めてファッション雑誌を読み始めたり、中高生向けの漫画を読んでみたりなど
「早く大人になりたい」という欲求が芽生えるのです。
そんな需要がある中、放送され人気になった女児アニメには
こどもにみて欲しくないようなトラウマ級のシーンが意外とたくさんあります。サクッとご紹介。

死亡系

メインキャラが全員死亡「ベルサイユのばら」

1972年に「週刊マーガレット」で連載が始まり、1979年からTVアニメが放送された
元祖女児(少女)向けと呼ばれる「ベルサイユのばら」。
完全にフィクション作品であると言われているものの、
主人公たちが軒並み死刑になったり、虐殺されたり、戦争に巻き込まれたり。
メインキャラが全員亡くなってしまうという最終的には史実に基づいたような結末になってしまいました。

主人公以外のキャラが全員死亡「美少女戦士セーラームーン」

1997年2月8日に放送されたアニメ『美少女戦士セーラームーン』の最終回では、
主人公・月野うさぎ以外のセーラー戦士が全員死亡するという衝撃展開が描かれました。
この結末にネット上では、
「最終回だけ女児向けじゃない」「あまりにもショックでトラウマになった」という声が上がりました。

交通事故で主人公が死亡「魔法のプリンセスミンキーモモ」

1983年5月26日に放送された「魔法のプリンセス ミンキーモモ 第46話」は放送当時メインターゲットである女児たちの反応が悪く、打ち切りが決定していたようです。
主人公の年齢は12歳であり、おそらくこれも「魔法のプリンセス」というあからさまな「赤ちゃん(笑)」向けと女児たちから捉えられたためでしょう。その影響もあってか、主人公のモモはなんと最終回でトラックに轢かれて死亡しています。
(その後、夢の国の王女だったモモは地球に人間として生まれ変わるという結末になっています。)
魔法少女の、まさかの「事故死」に衝撃を覚えた人も少なくないと思います。

アニメ第1話で表紙のキャラクターが死亡「推しの子」

凄まじい女児人気を誇る「推しの子」。クラスで主題歌を流すと大合唱なんだとか。ヤングジャンプで連載されている漫画を電子書籍として誰でも読める時代が来るとは…
アニメ予告や漫画アプリの広告などでも、主人公・星野アイが何者かに他殺される死亡&流血シーンはよく流れています。それでも、ここまで人気になった作品なので女児には女児なりの需要があるのだなと思いました。

流血系

彼女らも血を流す普通の女の子「映画ドキドキ!プリキュア」

2013年10月26日公開の「映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」にて、主人公・キュアハートが戦闘の中流血しました。
プリキュアが血を流したのは現在も「最初で最後」となっており、かなりタブー視されている流血の描写。ただこのシーンは戦闘シーンを過激にすることが目的だったわけでないようで、きちんと女児にも意図を伝えるために、「演出上やむを得ないことだった」と制作スタッフが明かしています。

闇堕ち系

プリキュアシリーズ全般

闇堕ち系は女児アニメの中でもかなりメジャーなシリアス展開として、かなり多くの女児向けで「困難を乗り越える」という描写を表現したい時に描かれることが多いです。
プリキュアシリーズではよくこの描写が描かれており、比較的最近のプリキュアである「ひろがるスカイプリキュア」でも闇堕ちシーンは登場しています。そんなプリキュア史上初めて闇堕ちしたプリキュアは、「ふたりはプリキュア」のキュアホワイトです。
「映画ふたりはプリキュアMaxHeart2雪空の友達」にてキュアホワイトが敵に洗脳され、ホワイトと戦うことを拒んだキュアブラックも洗脳され、最後には主人公同士でガチの肉弾戦を繰り広げます。この映画はかなりトラウマ級でこどもが映画館で泣き出し多くのクレームが届いたそうです。
その後、プリキュア本人同士の戦いは封印されプリキュア本人同士ではなく、本人だけど本人じゃない「闇堕ちキュア」という「もう一人の悪の自分」との戦いが増えました。

Yes!プリキュア5の「ダークプリキュア」
スマイルプリキュア!の「バッドエンドプリキュア」

まとめ

いかがでしたでしょうか?もっと恋愛のドロドロシーンとかがある作品もあるのですが、
長くなってしまいそうなので刺激強めの要素をまとめて一旦ここで締めます!
私がしばらくログインしていない間に少しフォロワーさんが増えていてびっくりしました!笑
また女児コンテンツの人気ぶりもわかったので、しばらく女児コンテンツ多めで出していこうかなと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました!
また次回の研究でお会いしましょう!

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