【まちの課題解決】いわゆる『ごみ屋敷問題』の対応について
私、町田てるよしは神奈川県藤沢市にて政治活動をしております。
地域の課題解決に取り組んでいるので、お気軽にご相談ください!
さて本日は、いわゆる『ごみ屋敷問題』についてお悩みの方よりご相談がありました。
藤沢市における対応を調査したので、ご紹介いたします!
目次
いわゆる『ごみ屋敷問題』
地域住民の対処法
同様の課題について
まとめ
いわゆる『ごみ屋敷問題』
先日、おばさまから近隣の『ごみ屋敷』の被害で悩んでいるとご相談がありました。実際に当該宅を確認をしてみると、住居の外にまでゴミが溢れており、草木が繁茂しております。
ご相談者いわく、こんな被害・懸念があるようで↓
悪臭
景観の悪化
風が強い日には道路にゴミが散乱してしまう
カラスやゴキブリといった害獣・害虫の発生
折角、住みやすい街なのに地価が下がってしまうのではとの懸念
なんと、ごみ屋敷と認知した通行人がゴミを投げ入れる始末!とのこと
治安不安や火災発生の心配もあるので、対応が必要だと感じます。
これまで『ごみ屋敷問題』は居住者の自由権を尊重する観点から、行政も含め他者の強制的な介入について消極的でした。
しかし近年、藤沢市に限らず多くの自治体で同様の問題が表面化しており、条例やガイドラインの策定が進められております。
皆さまも近隣の『ごみ屋敷問題』にお悩みの方がいるかと思います。
実際に、行政(藤沢市)まで対応策を伺いましたので、ご紹介いたします!
※藤沢市以外の方は各自治体へ確認お願いします。
地域住民の対処法
令和4年4月、「藤沢市良好な生活環境の確保に向けた支援のガイドライン」が策定されました。
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/koreifu/houkatsucare/documents/gomiyasikigaidorainn.html
当ガイドラインは18ページありますので、まずは単刀直入に対処法を申し上げます。
福祉部 地域共生社会推進室へご相談ください!
詳細な情報を職員の方にご説明いただければ、現地調査やモニタリングがなされた後に、各事例に応じた対応が実施されます。
藤沢市はいわゆる『ごみ屋敷問題』を
単に堆積物(ゴミ)を排除すれば解決するものではなくその多くは本人に福祉的あるいは医療的支援ニーズが存在する難しい課題と捉えており、居住者に対して総合的な支援が必要としています。
背景にある問題として、下記の問題が存在します。
①居住者自身の身体能力や判断力、処理能力に影響を与える疾患の有無、精神疾患や神経発達症群(発達障がいや知的障がい)の有無と程度、そして本人の性格特性など
②家族関係、家族の死亡や施設入所などのライフイベント、地域医療事情、地域コミュニティ力と本人との関わり、自治体の保健福祉サービスの充実度など
つまり、『ごみ屋敷問題』は現象だけを捉えた問題ではないということです。
市は現状解決だけでなく発生要因にも目を向けた支援を実施します。
根本的な解決を目指すために、皆さまにもこの点を留意して『ごみ屋敷問題』について考えてもらいたいです。
市はこれまで様々なケースを対応されてきたようで、個別事例ごとの支援プロセス策定を実施しております。
具体的な対応の流れは、
①市の担当部署まで相談・苦情が寄せられる
②担当部署より、現地調査とモニタリングを実施
③支援チームにより方針策定
④当該宅へアプローチ
⑤支援プランの作成・支援の展開
⑥堆積したごみの排出方法を検討
⑦排出支援の実施
⑧アフターフォローと継続支援
相談があってすぐに強制的なごみ処理が実施されるわけではなく、事例ごとに市の担当職員さんが対応策を練ることで根本的解決を目指します。
地域住民にとっては「すぐにでも対応をしてもらいたい」と願われますが、再発防止も含めた福祉的・医療的支援を一気通貫で行うことで課題解決となるわけですから、ご理解いただけますと幸いです。
尚、堆積したゴミ処理の費用は、
居住者が経済的に困窮していない場合において居住者の負担となります。
その一方で、経済的な理由から減額・免除もございます。
同様の課題について
いわゆる「ごみ屋敷問題」に限らず関係が深い事象には、その状況によって法令で規制され、行政による対応が定められているものもあります。
例えば、
堆積物による影響が道路に及んでいれば「道路法」
不法投棄であれば「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」
火災発生のおそれがあれば「消防法」
著しく保安上危険な建築物等は「建築基準法」
多頭飼育問題は「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)」
内容によって法令による規制の対象となる可能性がある事象が存在する場合は、市の管轄部署が異なりますのでご留意ください。
まとめ
今回は地域の方のご相談から、いわゆる『ごみ屋敷問題』に関する対処法を調査・ご紹介しました。
近隣住民の方にとっては頭の痛い課題かと思いますが、トラブルに発展する可能性もありますので感情的にならずに行政の制度を活用して解決されることをお勧めします。
その他ご不明点がございましたら、私までご相談いただければ一緒に考えたいと思います。
是非、抱え込まずお気軽にご相談ください!
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