Vectorworksのプラグインオブジェクトがはじめてできた話(α)
プラグインオブジェクトのつくり方をメモすることと、それを共有する気持ちで書きました。
間違っている内容もあるかもしれませんがご容赦ください。
キーワード
#Plugin_Object #プラグインオブジェクト
#Vectorworks #ベクターワークス
#Python #パイソン
#Modeling #モデリング
#CAD #キャド
#BIM #ビム
序論
プラグインオブジェクトは、BIM/CADソフトウェアのVectorworksにおいてオブジェクトを生成するためのツールである。
そして、ソフトウェア使用者自らがこのツールを自分でつくることも可能である。
A&A(2023)は「いいものは使おう。」と同時に「ないものは作ろう。」ともウェブサイトに掲げている。
目的
プラグインオブジェクトをつくる方法を理解すること。
四角形の2Dオブジェクトをプラグインオブジェクトとしてつくること。
方法
プラグインオブジェクトの仕様
四角形の2Dオブジェクトがつくれること。
幅と高さ(奥行き)の寸法をオブジェクト情報パレットで数値入力して変更できること。
使用ソフトウェア
Vectorworks2019 architects
ツールをつくる
ツール
->プラグイン
->プラグインマネージャ
カスタムプラグイン
->新規
スクリプトプラグインの名前を記入
->1点型オブジェクト
作成したカスタムプラグインを選択して
->スクリプト編集
スクリプトエディタ ウィンドウ
->スクリプト言語
Pythonスクリプト を選択
Pythonスクリプトを打ち込む
import vs
orgin = (0, 0)
direction = (1, 0)
width = vs.Px
height = vs.Py
vs.RectangleN(orgin, direction, width, height)
プラグインマネージャ ウィンドウ
->定義の編集
プラグイン定義の編集 ウィンドウ
->パラメータ タブ
->新規
パラメータ編集 ウィンドウ
->各項目を入力する
今回は幅と高さの2種類のパラメータをつくった
幅
パラメータの名前:x
フィールド名:width
型:Number
初期値:910
高さ
パラメータの名前:y
フィールド名:height
型:Number
初期値:910
ツールのウィンドウをつくる
ツール
->作業画面
->現在の作業画面を編集
(ここはデフォルトではなく自分で作った作業画面を編集するほうが無難かも!?)
作業画面を編集 ウィンドウ
->ツール タブ
->"ツール:"の新規パレットを
"パレット:"へドラッグ・アンド・ドロップ
ウィンドウ
->パレット
->新規パレット のチェックを入れる
新規パレットウィンドウが表示される
結果
四角形の2Dオブジェクトを生成するプラグインオブジェクトができた
(オブジェクト情報パレットで寸法を指定できる)。
また、プラグインオブジェクトをつくる方法を少しだけ理解できた(のかもしれない。まだまだわからないことだらけ)。
考察
特にパラメータの反映のさせ方についてわかったことは今後の制作の幅に寄与すると考えられる。
個人的なつまづきポイント
Pythonスクリプトにパラメータの値を渡す方法がわからなかったところでつまずいてしまいなかなか完成できなかった。
しかし、オノケン(2020)の記事により「vs.P」をパラメータの名前の前に追加することで問題が解決し完成した。
#今回は↓この2行
width = vs.Px
height = vs.Py
引用文献
A&A. (2023). A&Aウェブサイト Retrieved 2023-03-24 from( https://www.aanda.co.jp/ )
オノケン(太田則宏). (2020). 電気部材等のマリオネットオブジェクトをプラグインオブジェクトにしてみた. note. Retrieved 2023-03-21 from( https://note.com/onoken/n/nc6b0fe4c1440 )