「夢」を実現するために重要なこと
おはようございます。
今日も備忘録。
突然ですが、「夢を実現するのに重要なこと」って、何でしょう。
最近、色々なことに手を出して、本や論文を読んだり、また海外経験から、アジア圏と欧米では、「夢」に対する概念が違うなと実感しています。
■夢を実現するには、
最近のポジティブ心理学に関する研究で、「夢」や「目標」を達成できる人は、どんな考え方や物事のとらえ方をしているのかを調べた興味深い研究があります。
被験者には、過去に達成した夢や目標を書き出してもらい、なぜ成功できたのかを書き出してもらいます。また、今後の夢や目標を書き出してもらい、今その夢達成のために実際に習慣化している行動を書き出してもらいました。
そうすると、興味深いことが分かりました。
成功要因
①目標達成する人は、ダメな点ではなく、成功した点にフォーカスを当てて、成功要因を探っていた
②「夢」の実現のために、抽象的な概念を持つのではなく、具体的に、「行動を習慣化」していた
①に関して、人間は、本来、ネガティブな事象の方に注意がいく生き物です。常に危険が無いか備えていなければならなかった環境で生きてきた私達人間の体は、「ネガティブ」に無意識に反応してしまうもののようなのです。
例えば、受験勉強をしていて、少し調子が悪くなったとき、「どこがダメだったかな?」と考えてしまったりしませんか?
「どこに課題があるのか」も大事な要素ではあるのですが、「うまくいっていた時は、何でうまくいってたのだろう?」と成功していた時の成功要因を探してからの方が良いのです。
■「夢」や「目標」に関するアジア圏と欧米の違い
ちなみに、もう1つ面白い研究をご紹介。
アジア圏と欧米諸国の「人生観」についての研究なのですが、アジア圏では、日本や韓国をはじめ、自殺率が増加傾向であり、それはなぜかという調査です。
そこで、人生観について色々と文献調査や文化の背景を調査分析しつつ、面白い傾向が見つかったということ。
それは、アジア圏では、子供の将来について尋ねるとき「あなたは、大きくなったら何になりたい?」と聞くけれども、欧米諸国では、たいてい「あなたは、大きくなったらどんな人になりたい?」とか「どんな人に憧れる?」という聞き方をするのです。
これは、「ただの聞き方の違いでしょ」と思うかもしれませんが、アジア諸国と欧米諸国で人生観の大きな違いからきている質問なのです。
アジア圏では、経験の浅い小さいうちから、「何になりたい?」という質問に対して、たいてい子供は、「医師になりたい」とか「弁護士になりたい」とか言うはずです。つまり、「職業」という狭い枠で人生を捉えてしまいがちな文化傾向にあるのです。
一方、欧米諸国では、「どんな人になりたい?」という質問。これには、たいていの子供は、「困っている人を救える大人になりたい(だから、消防士)」とか「何か新しいものを作る人になりたい」とか言うようなのです。つまり、人生の夢を「職業」という単位ではなく、「他人に施せる人」などという大枠で捉える傾向にあるのです。
このような傾向が、人生にどんな違いをもたらすかというと、「職業」という枠で捉えてししまう場合、医師になりたかった子供は、医学部受験に失敗したら、「夢」が潰えてしまったりする可能性があります。また、たとえ「夢」が叶っても、その後の人生目標が曖昧になり、人生への満足度が低くなってしまう可能性も高まります。
その一方で、「どんな人になりたいか」という大枠で人生を捉えていると、「他人を救えるような人」は、数々の職業や役割が当てはまり、多くの医療従事者をはじめ、消防士、児童保護職員、保育士、介護士、カウンセラー、教師など幅は広がっていきます。なので、たとえ医師や消防士になることができなかったとしても、違う職種や社会的役割(育児や介護など)でも「夢」を叶えることは十分可能なのです。
<まとめ>
ということで、「夢」ってどうやって叶えるの?という話でした。「夢」や「目標」を達成するためには、
・人間は、本来「ネガティブ」な物に注目してしまう性質があるので、ダメな部分を分析するのではなく、「成功していた時はどうしていたか?」という点で見てみることが大事。
・「夢」=「職業」ではなく、「どんな人になりたいか」という人生観を大枠で捉えることで、職業選択はじめ、自由に自分の人生設計をできるようになるかもしれない。
ということで、今日も素敵な一日を☆