第8回 Social Breakfast/「社会を’’もっと’’よくするアイディア」
第8回Social BreakfastはIDEAS FOR GOODとのコラボ企画として、「世界を“もっと”よくするアイデア」をテーマに、環境と社会に優しい企業を対象とした「B Corp認証」についてお話しをいただきました!
Social Breakfastとは?
Social Breakfastは、社会に対して一歩踏み出したいが、具体的なスタート地点が不明瞭で、社内外の人々とソーシャルグットで結びつきたい、また、先駆者から学び、新しい視点から社会を見たいと考える方々が気軽に集まる場を提供するために、毎月第1・3木曜日の朝8時から⻁ノ門ヒルズで開催されています(朝食代は無料)。
ゲストにはIDEAS FOR GOOD創刊者の加藤佑さん、B Corp認証取得支援コンサルタントの岡望美さんを迎え貴重な講演をしていただきました。
2015年にハーチ株式会社を創業。社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」、サーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜のサーキュラーエコノミープラットフォーム「Circular Yokohama」など、サステナビリティ領域のデジタルメディアを運営するほか、企業・自治体・教育機関との連携によりサステナビリティ・サーキュラーエコノミー推進に従事。2023年4月にB Corp認証を取得。英国ケンブリッジ大学サステナビリティ・リーダーシップ研究所 Sustainable marketing, media and creative 修了。東京大学教育学部卒。
日本企業のB Corp認証取得に向けた伴走型支援を行う。外資系投資銀行、国内メーカー、政府系金融機関、スタートアップで培った幅広い経験と知見を活かし、国内企業のB Corp認証取得推進に加え、認知拡大に向けても執筆や講演を通じて活動。B Corpに関心のある個人や企業の集まるコミュニティ運営やイベント企画にも携わる。またB Corp認証取得支援コンサルタントの養成プログラムを実施、B Corpの普及に従事している。
B Corpとは何か?
B Corp認証は、社会や公益のための事業を行う企業に与えられる国際的な認証制度で、2006年にアメリカのNPO団体「B Lab」によって開始されました。この認証は、企業自体を評価するものであり、認証の要件として企業が従業員の福祉や慈善活動からサプライチェーンの実践や投入資材に至るまでのあらゆる要素について、社会的パフォーマンス、ビジネスの説明責任や透明性、環境への影響などの高い基準を満たしていることが求められます。https://www.bcorporation.net/en-us/certification/
世界では92か国以上、7,400社以上がB Corp認証を取得しており、日本でもIDEAS FOR GOODの運営企業であるハーチ株式会社を含む33社が認証を受けています。取得は容易ではなく、B Impact Assessmentと呼ばれる200以上の質問に対して80点以上のスコアを獲得して初めて、認証を取得することができます。https://ideasforgood.jp/glossary/bcorp/
IDEAS FOR GOOD×B Corpの取り組み
社会をもっとよくするアイデアを集めたウェブマガジンである、IDEAS FOR GOODを運営するハーチ株式会社は2023年4月にB Corp認証を取得しました。同マガジン創刊者の加藤佑さんによれば、「自分達自身の手で環境や社会に対してアクションを起こしたい」との気持ちがあったそうです。
企業はガバナンス、環境、従業員、コミュニティ、顧客の各分野に対して細かい点まで配慮が求められると語り、その高いハードルが認証企業の信頼性を高め、商品・サービスの購入に安心感を与えている役割を果たしている側面もあるとおっしゃっていました。また、B Corp取得のメリットとして、何より従業員が喜んでくれたことが大きかったとのこと。
企業にとって、対外的なアピールだけでなく、内側の従業員に対しても還元していく、B Corp認証のエッセンスを強く感じたエピソードでした。
まとめ
B Corp取得支援コンサルタントの岡さんがお話されていたように、「未来世代に誇れるような企業を増やしていきたい」という「B Lab」の願いは、国境を超えて広がり続けている。いまでは世界90カ国以上を巻き込む大きな枠組みとなり、まさに社会良くするための大きな役割を果たしていると言えるでしょう。
社会を変えるための一歩は、小さなことから始めていく。その積み重ねが大きく社会を変えるかもしれない。今後もそのきっかけとなるような場をSocial Breakfastに参加される皆さんと作り上げて行きます。
改めて、貴重なお話をありがとうございました。
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