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第12回Social Breakfast/『未来をつくるクリエイティブ』

社会を変える朝ごはん「Social Breakfast」の第12回を、⻁ノ⾨ヒルズのOVAL CAFÉで開催しました!
SOCIAL BREAKFASTとは?
社会のためにと一歩踏み出したいけれど、何から始めたらよいかわからない。社内外の人たちとソーシャルグットで繋がりたい。先駆者に学び、社会を新たな視点から眺めてみたい。という若者が気軽に集える場(朝食代無料です!)をつくりたいと考え、森ビルさんの協力のもと、第一、第三火曜日に実施しています。

第12回Social Breakfastには、The Breakthrough Company GOの代表の三浦 崇宏さんをゲストとしてお迎えし、「未来をつくるクリエイティブ」をテーマにお話いただきました。

三浦 崇宏
The Breakthrough Company GO 代表  
PR/CreativeDirector
2007年博報堂入社、マーケティング・PR・クリエイティブの3領域を経験、TBWA\HAKUHODOを経て2017年独立。「表現をつくるのではなく、現象を起こすのが仕事」が信条。Cannes Lions、PRアワードグランプリ、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSグランプリ / 総務大臣賞など受賞多数。 著書『言語化力(言葉にできれば人生は変わる)』(SB クリエイティブ)が Amazonのビジネス書ランキングで1位に。 『超 クリエイティブ 発想 × 実装で現実を動かす』(文藝春秋)。ほか著書は5冊。 東京大学、早稲田大学、 筑波大学などで講師実績あり。THE CREATIVE ACADEMY主催。

クリエイティブで社会に変化をもたらす会社「The Breakthrough Company GO」
今回の「クリエイティブに未来をつくる」という単語を聞いて、みなさんは何をイメージしますか?
やはりどこか抽象的なイメージがあるのではないでしょうか。
具体的にイメージするのはなかなか難しいですよね。(私はそうでした)
 
三浦さんが代表を務める会社、「The Breakthrough Company GO」では、まさにクリエイティブで未来をつくっている会社です。
既存の広告会社の枠にとらわれず「クリエイティブの力」をあらゆる産業に広げていくことをミッション掲げ、クリエイティビティを軸に、PR・マーケティングのテクノロジーを活用し急成長を遂げています。

業界第3位の大手ではなく、チャレンジャーへ「ファミマル」

ファミリマート公式サイトより

三浦さんたちの仕事の一例ですが、ファミリーマートのPB(プライベートブランド)があります。
コンビニでよく見かける、お菓子、お弁当とかお水などのオリジナル商品たちですね。
おいしい◎うれしい◎あんしん◎をキーワードに掲げ、人気を博しているブランドですが、この誕生のきっかけは会社コンセプトの転換だったそうです。
 
すでに業界第2位の大手であるファミリーマート。
その地位に甘んじることなく、より選ばれるコンビニになるために、『チャレンジするほうのコンビニ』として再定義しました。
その結果、今までのビジネスモデルではできなかったプロダクトの作成に挑戦することになりました。
そして特徴が端的に伝わる商品名やキャッチコピーのルール制定など、お客様の選びやすさや買いやすさを何よりも大切にしたユニバーデザインへと変更しました。
加えて、従来のイメージ先行に対しての問いかけをする広告などを通じてコミュニケーションを取ることで、リニューアル前より飛躍的に売上を伸ばすことに成功しました。
現状をクリエイティブに解釈することで、あらたな成果へと結びつけています。
 
#木曜日は本曜日

#木曜日は本曜日

また、大の本好きの三浦さんは「#木曜日は本曜日」というキャンペーンを実施されています。 これは苦境に喘ぐ書店の売上を活性化するための始まったキャンペーンだそうです。
 
情報媒体が多数存在し、youtubeや、インターネットなど本以外選択肢が多数存在する現代では、電子書籍とネット通販コロナの影響で書店の数はこの20年で半分近くまで減少しています。
 
書店ならではの魅力として、三浦さんは、「本屋に行くと元々買おうと思ってた本の隣に気になる本があったたり、その本がきっかけで人生が変わったりもする」、「自分の人生で興味があるものだけを目指す人生だけでなく、人生の可能性が広がるような出会いが本屋にはある」と言います。
タレントや著名人の方々がYouTubeで人生を変えた本を紹介することで、「本には人生を豊かにする可能性がある」というメッセージを伝え、実際に本屋さん行くと紹介されていた本が並んでおり、手に取ることができるという「体験」を提供するキャンペーンを実施されまました。
この取り組みはyoutubeでは400万回以上再生されるなど、大きな反響を呼び、書店の売上を大幅に向上させることができたそうです。
 
ただ「売り方」だけを考えるのではなく、その商品のコンセプトやもつ魅力を「クリエイティブな目線で考え直してから伝えることが大切なんですね。
 
社会をよくするためにできること。
 
クリエイティブで社会に変化をもたらし続けている三浦さんですが、社会課題に取り組む際や、発信するにあたっては2つのことを意識しているそうです。
 
1つは、無理に全部を解決しようとしないこと。
もう1つは、自分の得意分野、できることで貢献すること。
 
 
「飢餓で苦しんでいる方、戦争で苦しんでいるウクライナの方々など、苦しんでいる方はたくさんいる。短い人生の中で自分ができることは決して多くはなく、全てを救うことは難しい。
 足が早くなりたいよって目の前の子供が泣いてても、自分の足が早くないのであれば、教えてあげることはできない。
 
「それでも自分の人生とか経験とか、 自分の得意な分野に関して助けることではできる。自分ができることと、やりたいことのなかでできることから選んで実行している」
と三浦さんは言います。
 
実際三浦さんは、自身の経験から強く共感ができる国内の子供の貧困支援、そしてクリエイティブの仕事していることからアート分野への支援の2分野にフォーカスして行っているそうです。
 
前者では子供の貧困救済のためのNPO法人の金銭支援とマーケティング・ブランディングの支援などを行い、後者では能登半島地震で被災した伝統工芸の職人たちを救う団体にへの寄付といった得意なこと、できる範囲での支援を実施されています。
 
まとめ
三浦さんの取り組みのお話を聞いて、考えかたをクリエイティブにすることで可能性は広がる、ということを実感することができました。
また、自分にできることを見極めることが社会を変えていく第一歩のヒントになるのでないのでしょうか。
 
SOCIAL BREAKFASTではこれからも、自分にできることを考えるきっかけとなる機会を提供していきますので、少しでも気になった方は是非ご参加下さい!

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