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国際結婚するということ | 夫はエジプト人

こんにちは、MACHIです。
前回、簡単な自己紹介を書きました。
今日は夫について書いていこうと思います。

夫はエジプト人

日本で出会いました。
よく「どこで出会ったの!?」と驚かれます。
出会ったときの共通点は、近く(同区内)に住んでいたことだけです。
地域のボランティア活動を通じて出会いました。

出会ってからも共通点を見つけることは難しかったです。
夫は日本語を話しません。(今でこそ超初級レベルの日本語は話しますが、当時は殆ど理解しませんでした。)
母国語はアラビア語で、英語が堪能です。
対して私は基本的に日本語オンリー、当時他の外国語の勉強はしていましたが英語は十年以上勉強していなく話せませんでした。
もちろんアラビア語なんてもってのほか。
共通言語もないままに交流が始まりました。

国、言語、そしてその他の大きな違いとして宗教がありました。
夫はイスラム教徒、ムスリムです。
私は日本で大多数を占めるであろう仏教徒+神道MIX、実家には仏壇と神棚があるといった具合です。
そこから派生する違いは大きく、特に食事に関する戒律がありました。またラマダン(断食)時期の過ごし方も悩んだことを覚えています。
ただ私はもともとお酒を全く飲まないという点で彼の戒律(アルコール禁止)とうまい具合にはまりました。
とはいえ「飲酒しない」という点だけです。彼は料理に使われるアルコール分」(調味料や添加物)もNGなので、外食においてはかなり制限がありました。
このあたりのこと、また結婚生活における食生活についても追々まとめたいと思います。

そして結婚へ

日本人同士であればなかったであろう様々なハードルを乗り越え、結婚しました。
結婚を決めるにあたり、たくさん話し合いをしました。
というとどんなことを想像しますか?
たとえば働き方、金銭的な負担割合、家事の分担、などでしょうか。
確かにそういったことも話しましたが、最大のトピックスではありませんでした。
時間をかけて話し合ったことは、①家族になるということはどういうことか、②死後の世界をどう考えるか、ということです。
これはつまり宗教の話になります。
たくさん考え、頭の中を整理し、言語化することに苦しみ、ひとつひとつお互いの将来を一つにしていく作業に取り組みました。
そして結婚です。
いまは子どもにも恵まれ、夫と子どもと3人暮らしです。
保育園も決まり、春には復職予定。ワーママとしての日々が待っています。
家庭内は毎日が異文化交流で、違いを楽しみながら何ごともオープンに話し合うことを心がけています。
今後は家も買いたい、そんなことも考え中。

国際結婚するということ

今の時代、国際結婚なんてありふれています。
でも相手の出身国によって状況は様々です。
共通して言えることは、①+αの事務手続きが多く、②やはりお金がかかり、③相互理解のための絶え間ない努力が必要、ということです。

①は、たとえば婚姻手続ひとつとっても追加の資料が必要です。夫に関する資料を本国から取り寄せたり、翻訳したり、認証をもらったり。
そもそも出身国によって必要書類が異なる場合があるため、自分たちのケースではどうかという確認から始めなくてはなりません。
その他にも在留資格がどうとか諸々の手続きがあります。
そして国際結婚の場合、必ずどちらかが「外国暮らし」になります。パートナーが外国暮らしになる場合、様々な手続きにおいてこちらのサポートが必要でしょう。(語学レベルにもよりますが)
反対の場合はそてはそれでストレスがかかることが想像できます。

②は国によって異なるかもしれませんが、基本的にお金がかかります。
たとえば婚姻に必要な書類の準備にもお金がかかります。
エジプトの場合は駐日エジプト大使館での認証に結構な金額がかかります。
また逆にエジプト政府へ提出する日本の書類についても翻訳のうえ認証を得る必要があり、それも都度お金がかかります。
もちろんパートナーの国にも帰省しますし、そのたびに出費出費出費です。
私たちは日本で出会い結婚しましたが、国際結婚だと遠距離恋愛を経ることも珍しくありません。
そこにかかるお金と努力たるや⋯⋯

③、これは言わずもがな、ですね。
日本人同士であっても努力なくして理解し合うことは難しいです。
それがバックボーンや価値観の異なる外国人となれば、「察して」も、日本の常識・暗黙の了解も通じません。
思いを言語化して理解し合うための絶え間ない努力が必要なのです。
そしてそのためには伝え合えるだけの言語能力が必要。
私は彼との結婚を決めたときから、一生外国語学習をすることが決まったのです。
それでも違うからこそ楽しく、また不思議なことに夫婦って似てくる。
結局、人間と人間なんです。

決して楽ではない国際結婚ですが、バイタリティがあれば楽しくやっていけます。
他の国のことはわかりません、もっと楽なケースも大変なケースもあると思います。
私はエジプト人夫から日々多くを学んでいます。

今回はここまでにします。
ではまた次の記事で。
ありがとうございました。

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