「駒テラス西参道クラス別将棋大会」に行ってみた
久しぶりの将棋大会
外に出るだけで体調を崩しそうになるほど暑かった土曜の午後、駒テラス西参道で開催された将棋大会に参加しました。
開催当日の午前中でチケットが売り切れていたのはDクラス(はじめてクラス)だけ。久しく将棋を指していなかったのですが、Aクラス(強いクラス)に申し込みました。
老若男女大盛況
開催10分前くらいに駒テラスのホールに着いたところ、すでに多くの人が集まっていました。小学校低学年くらいの子や中高大学生、女性や私のようなおじさんなど30人近くが参加しました。棋力によって4つに分けられたクラスは、ほぼ同じくらいの人数になったようで、どの棋力の人も楽しめたのではないでしょうか。大会のルールは各クラス一人3局対局し優勝者を決めるというものでした。
近頃の若者
私が参加したAクラス(強いクラス)には、小学生3人と中学生、大学生と私の6人が参加しました。
1局目は中学生との対局でした。振り駒で後手番になり、相手の居飛車に対して四間飛車で対抗しました。
早い段階で3七桂と跳ばれたのを見て、「これは最近流行っている、あの戦法なのでは?」と思いました。
とは言え、どんな戦法なのかわからなかったので、自然に指していたところ、気がついたら不利になっていました。
対局後の感想戦で聞いたところ、やはり「へな急」戦法でした。YouTubeを見て戦法を勉強しているそうで、振り飛車相手には「へな急」、居飛車相手には「雁木」で対抗しているとのことでした(中学生なのに渋いなぁ…)。
2局目は小学生との対局でした。振り駒で先手番になり、ゴキゲン中飛車を採用しました。
相手は超速3七銀から居飛車穴熊を目指してきました。
対局後、時間があったので練習将棋を指しました。今度は私が後手番で指したのですが、角換わりの将棋になりました。「小学生で、こんなにいろんな戦法を知ってるの?!」と驚きました。
3局目は大学生との対局でした。振り駒で後手番になったのですが、初手を見て愕然としました。
嬉野流対策を知らなかったので、原始棒銀で対抗しました。飛車先を突破できると思ったところ、うまく切り返されました。
対局後、将棋を始めたきっかけを聞いたところ、「『藤井ブームで将棋を再開したおじいちゃんが初段になった』という記事を見て、将棋を始めてみようと思った」そうです。いろいろな戦法を調べた結果、嬉野流にたどり着いたそうです。自分に合った戦法を探せる良い時代になったんですね。
3局指したのですが勝率が並んだので、もう一局指すことになりました。対戦相手は2局目に指した小学生。振り駒で後手番になり、練習対局で指した角換わりになりました。結果はなんと千日手!
大会規定により、先後を入れ替えて指し直すことになりました。先手番の私のゴキゲン中飛車に対し、今度は右玉で対抗されました。
若い人たちが最新戦法を使いこなしていることに驚きました。YouTubeなど将棋の勉強がしやすい環境になっているとはいえ、それらを使って勉強している若者には尊敬しかありません。
エンジョイ勢が楽しめる場所
大人の級位者さんが趣味として将棋を楽しみ続けるためには、将棋を指した後に雑談を楽しめる場所が必要ではないかと思っています。
帰り際、スタッフの方に「大変かとは思いますが、次回の開催を期待しています。」とお伝えしました。エンジョイ勢が将棋を楽しめる場所が増えるといいですね。