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"地域内越境"という"のびしろ"について

この週末に、お世話になっている先生と先輩にくっついて、福岡県田川市にある畳屋さんにお邪魔した。

ひと言でいうと、すごい世界を見せてもらった。畳、い草農家、循環、そして、生き方や在り方まで。こんなに近くに、こんなに広い世界の入り口があったとは素直に驚いた。

自身の常識とは全く異なる常識に触れることで、自身の常識が揺さぶられる。その経験が、自身の知見を広めることや、在り方をアップデートしていくことにつながる。

この自身の常識を揺さぶるきっかけになる体験を"越境体験"と呼んでいいのであれば、この週末の体験は、"越境体験"と言っても過言ではないはずだ。「こんなに近場でも"越境体験"できちゃうじゃん。」というのが率直な感想。

"越境体験"というと、「慣れ親しんだところ(≒地域)から違うところ(≒別の地域)に行く」という、物理的な越境のイメージが強いと感じる。

「慣れ親しんだところ」と「違うところ」の境界をどこに設けるか、どこまでを「慣れ親しんだところ」に含めるのか次第ではある。けれども、慣れ親しんだ地域の中にも、自身の常識を揺さぶるような"越境体験"はまだまだ眠っているのだろう。実は、物理的な越境を伴わなくても、"越境体験"できる。そんな可能性を感じた週末だった。

地域の中にいながらの(物理的な越境を伴わない)"越境体験"を"地域内越境体験"と呼ぶのであれば、この"地域内越境体験"には、まだまだ"のびしろ"があるなと思う。

というのは、物理的に越境できる人よりも、「物理的な越境はちょっと、、、」と思う人の方が多いような気がしているからだ。

かく云う私も中学校・高校の時は、「絶対に越境なんてできない」と思っている側の人間だった。そういう人たちも、地域の中で"越境体験"ができたら、いろんな可能性がぐっと広がるはずで、そんなことを考えるだけでもなんだかワクワクしてくる。

今の自分たちには、"地域内越境体験"を見つけて、届けることが求められているように思う。とびきりの"地域内越境体験"を見つけられるか、それをどうやって届けていくか、そこがまさに自分たちの腕の見せどころだ。

ここまで書いてみたけれど、"地域内越境"そのものについては、自分の考えもほわっとしたまま。これからゆっくり、じっくり、丁寧に深めていきたい。

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