社会教育主事講習(島根大学)の学び・気づきのまとめ(2021年10月分)
日々の学び・気づきについてメモを書いていましたが、後で振り返りができるようにまとめたものをnoteにも掲載します!
2021/10/10【感想共有:関係人口の社会学】
(※社会教育主事講習で直接講座があったわけではないけれども、関連する内容なので書いておきます。)
前から気になっていたけれど、買うまでに時間がかかり、読み切るのにも時間がかかりようやく読了。
「関係人口」という確固たるものがあるのではなく、それぞれの地域に暮らす人たちと「関係人口的な」人たちとの関係性の中でそれぞれの「関係人口」の意味だったり、役割が定義されていくのだろうなということを学びました。マジックワード自体に実はそこまで中身はなく、個々の関係性・文脈の中でこそ本当の意味が規定されていくというのは、SDGsを巡る議論とも似ているような感じがしますね。
あと、「地域再生の主体の形成と地域課題の解決という課程の連続こそが地域再生と考えられる」という一文に唸りました。地域の存続をすべからく至上命題とするのではなく、極論を言えば、地域の方々にとって納得いく形で地域をたたむという選択肢を含め、その地域に暮らす人たちと一緒に、その地域をどうしたいのかを共に考え、動くというプロセスの積み重ねと、そこから生じる関係性の中にこそ本当に大事なものがあるように感じます。
この分野はほんと関心があるので、もっともっと深堀していきたいですね!
2021/10/13【本日のまなび】
人が変わっても事業を続けていきたいのであれば、後任が想いを乗せるための「関わりしろ」も大事だなと。
自分の事業がかわいい気持ちもわかるけれども、続けるためにはあえて「余白」を残して、「未完」のままで、手放す(後任に引き継ぐ)くらいの方がいいかもしれない。
「完成された●●さんのプロジェクト」を引き継いでもなんかテンション上がんないっすもんね。最近はいろんなところで「余白」をどう使いこなしていくかがテーマだと思ってます!
2021/10/16【問いのシェア】
最近は、地域に対する足し算の支援、掛け算の支援についても学ぶ機会を頂き、感謝!
ふと思ったのですが、引き算の支援や割り算の支援もありうるのでは?(具体的なイメージはまだないのですが)これまでの固定概念や特定のやり方への拘りなどを「手放す」ことの重要性をいろんな場面で感じるようになったので、一見するとマイナスに見える引き算や割り算にも実は支援に通じるところがあるんじゃないかと思ったり。
2021/10/20【問いのシェア】
講義を通じて、いろんなキーワードや概念を学ばせてもらってきたけれど、学びを活かせているかどうかと言われると、たまたま無意識のうちに実践できた(ラッキーパンチが出せる)レベル。
意識的にクリティカルヒットを出せるようになるために、無意識のまぐれ実践から有意識の実践へ。学びを使いこなせるレベルになるためには何ができるかな?まずは、意識的に学びを使ってみることから?
2021/10/27【学びのシェア】
本日の延長戦での学び&気づきをシェアしまーす!
「グラウンドルールって、結局同じようなところに落ち着くよね」と最近マンネリ感を感じていたのですが、掘り下げているとグラウンドルールも深いな~オモシロな~と思いました!
・グラウンドルールの浸透率(この発想はなかった!)
・グラウンドルールを参加者自身につくってもらうと浸透率が上がる。
・一部のグラウンドルール設定を参加者に委ねるハイブリッド式(例えば、主催者2ルール+参加者1ルール)も有効。
・グラウンドルールの設定をどこまで参加者に委ねるかはワーク全体の持ち時間とのバランスも考慮(短い時間のワークのグラウンドルール設定に時間を取りすぎるのは難しい)
・グラウンドルールのマンネリ化・ありきたり化を回避するにはグラウンドルールが機能するための仕組まで考えもらう、パターン・ランゲージの活用など、グラウンドルールの表現方法を工夫してみるのも一案(難易度が上がる分、ルール設定にも力が入る?)
・いいグラウンドルールをつくってもらうには、参加者間の関係性も重要。でも、初対面の人などの場合は、そもそもいいグラウンドルールがないと関係性を築けないのでは?→鶏が先か卵が先か?
・最初は主催者側でグラウンドルールを設定しつつ、参加者間の関係性ができてきた段階で、グラウンドルールの振り返りと更新を参加者側でやってもらうのもアリかも。
→グラウンドルールは適時更新・Updateしてもいい。
・適時更新・Updateをすることでグラウンドルールそのものが、自身の学びの進捗を測るモノサシにもなり得る。
2021/10/31【学びのシェア】
~学習者理解と学習効果を高める支援の在り方~
自分の学びを深化させるためにも先日の講義で思ったこと・気づいたことを記載してみます!箇条書きで思いついた順に書いていますが、いろいろと学ばせてもらったな~と感謝!
・大事だなと思ったポイントは①学習者との関係性(学習者がのびのびとトライできるような心理的安全性を感じられる関係)、②プログラムの設計(学習者のトライを活かせる余白が残されているプログラム設計)、③学習者の暗黙の思い込み・思考の枠組みの取り外し(こんな気づき、学びは大したことなとか思わせない)。
・五感の動員と学びの深化。動員する感覚の数を増やすほど学びは深まる?五感をフル活用=5G通信みたいなイメージ?
・学習カルテは誰のものか?→ガーナ時代の母子手帳開発の際の話を思い出した。従来の母子手帳=お母さんにはわかりにくく、医療従事者のためのカルテみたいなもの、新しく作成した母子手帳=イラストを多用して、お母さんにもわかりやすく、医療従事者とお母さんを繋ぐコミュニケーションツール。→学習カルテも学習者と学習支援者を繋ぐコミュニケーションツールなんだよね、きっと。
・学びや気づきは自分と一緒にどんどん変わっていってしまうから、一旦学びや気づきをOutputして(=自分から剥がして)、客観視することも大事。
・学習を通じて見えてきた更なる問いを書いてもらう形で講義・ワークショップを締めくくるというアプローチ、意図的にオープン・エンドにすることで、学習者の中での学びの深化の流れを止めない。→ついついワークショップや講義の終わりに今日の学びはこれだったよねと締めくくりたくなってしまうけれど、実は逆効果?学びの定着のために良かれと思って学びを締めくくると、学習者の中での学びはそこでストップしてしまう。→「締めくくりすぎない」という絶妙な塩梅が大事かも?
・社会人になってからの学びでは特に自分の今の仕事・関心事項にどう生かせるか?という観点を重視してしまうけれども、実は一見すると即戦力にならなかったり、即効性のない学び・気づきの奥にこそブレイクスルーに繋がるような価値あるものが隠れているのかも?