「SDGsのジブンゴト化」にお悩みのあなたへ。
「SDGsのジブンゴト化」。自分自身にとってもなかなか難しいかもしれないが、まわりの人にSDGsをジブンゴトとして感じてもらうのはもっと難しい。どうやったらいいんだろうか。そんなことを考えながら、いつもの週末ランをしていると、少し頭の整理ができたので、ここに綴っておこうと思う。
1. SDGsのゴールにつながる身近な事例を探すことの限界?
「SDGsのジブンゴト化」というと、おそらく「SDGsの17のゴールの紹介」→「SDGsのいずれのゴールにつながる身近な事例を見つける」ということが一般的のような気がする。というか、自分も多分そういう話の持って生き方をすると思う。
でも、SDGsの17のゴールからスタートしてしまうと、ゴールに当てはまるものをなんとか見つけ出そうとしてしまう。その結果、身近な事例として挙がってくるものは、ちょっと抽象的だったりして、いまひとつ「ジブンゴト」に届かないこともある。そう、足りていないのはもっと身に迫るような具体性なのではないだろうか。
2.身近な事例をSDGsのメガネをかけて見なおしてみるのがいいのでは?
SDGsの17のゴールは超包括的。逆に身近な事例で、SDGsのいずれのゴールにも全く関係ないものを見つける方がきっと至難の業なのだろう。であれば、スタート地点は、SDGsの17のゴールではなく、「身近な体験・経験・風景」、つまり、既に「ジブンゴト」であるモノ・コトでいいのでは?
例えば、直近24時間を振り返ってもらって、印象的だった体験・経験・風景を思い出してもらう。そして、それらをSDGsの17のゴールの視点から見つめなおしてもらうとか。私の場合はランニング中に目に入った風景(河口堰の周囲の環境、小学校、漁港et...)や家事でやったことや買い出しだったり。
そうやって、超具体的な経験・体験・風景、つまり、既に「ジブンゴト」であるモノ・コトから出発して、SDGsと自分の繋がりを知ること。これがSDGsを身近に感じる第一歩になるのかななんて思ったり。
3. 遠くを引き寄せるのではなく、足元から旅に出るイメージ
「SDGs」「ジブンゴト化」と聞くと、遠くにあるものを身近なものに引き寄せる。そんなイメージが頭に浮かぶ。でも、実は逆の方がいいのかもしれない。
「ジブンゴト化」するのではなく、既に「ジブンゴト」であるモノ・コトから出発して、「SDGs」にたどり着くというイメージだ。そう、「SDGs」を「ジブンゴト化」なんてする必要はなくて、既に「ジブンゴト」になっているモノ・コトを「SDGs」の視点から見直すだけでよかったのかもしれない。
そうやって「ジブンゴト」と「SDGs」の繋がりがわかったら、そこから少しずつ、いままでの「ジブンゴト」の外の世界と内の世界をつなぐ共通点を探していく。足元の「ジブンゴト」からスタートして、「SDGs」の扉を通じて旅に出かけていくイメージだ。
4. まずは実践
今回はSDGsのジブンゴト化の考え方を思い切ってひっくり返してみた。この考え方が、まわりの人たちに響くかどうかも、正直まだ何とも言えない。ということで、今度SDGsの話をする機会があれば試してみようと思う。SDGsとジブンゴト。まだまだ奥が深くて、冒険し甲斐のある旅だ。