MONOEYESの人気を分析してみた


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こんにちは、マツカワです。
ステージの上から失礼します。

この記事を書いている現時点では、世界的に新型コロナウイルスが流行していて大変な時期でした。


そんな中、2020/10/24にマツカワが心の底から敬愛している細美武士さんが率いるバンド、MONOEYESのライブに行ってきたのですが、やはりこのバンドは最高やと思いました。

あらためて、なぜこんなに好きなのかを振り返ってみようと思います。
※ちなみに、これは2年前に組んでたコピバンで、MONOEYESの My instant songをベースボーカルでやった時の一枚です。格好については触れないでください。

そもそも、MONOEYESとは?

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MONOEYESについては、Wikipedia先生にお伺いすれば早いと思うのですが、端的にまとめるとこんな感じです。

・ELLEGARDENの細美武士が率いるメロコアバンド
・the HIATUSほど小難しくなく、ELLEGARDENほどハチャメチャな感じでもない、いいバランスをとっている。
・1stアルバムは、細美さんが全曲作詞作曲を手がけた。
・バンド名は、ガンダムに登場する機体から取っている。なお、最初は"Talk about Kevin"というバンド名が候補にあったが、ベーシストのスコットマーフィーに「それはダサい」と言われて却下された。
・そんなスコットは、このバンドを組むためにアメリカで買ったばかりの家を手放して日本に来た。

などなど、エピソードを語り出すとキリがないのですがひとまずこの辺で。
おすすめの曲? 全部です。

MONOEYESを分析しよう

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さて。
そんな彼らですが、何故こんなにも人気があるのでしょうか。
楽曲のセンスやライブのパフォーマンスが優れている…などは勿論の話なのですが、マツカワが個人的に一番大きな要因になっているのはこれじゃないかなと思っているポイントがあります。




チケット代がとにかく安い〜〜〜〜〜〜〜〜!




これです。
Zeppクラスの大箱で、3000円前後。ほかのアーティスト(アイドル含む)だと、ざっくり5000〜7000円くらい。加えて、細美さんバンドの人気や知名度を加味すると、この価格はぶっちゃけ破格です。
※ちなみに、ELLEGARDEN復活ライブ時はZOZOマリンスタジアム以外は2900円というとんでもない金額でした。なんだ、ただの天使か

細美さんの取り組みが、マーケティング視点と交わる

【前提1:ターゲットについて】
バンドがファンを増やす経路は、大きく二つに分けられると思います。
1.フェスで見て一目惚れ
2.CDやDVDを借りたりYouTubeで見かける

今回は上記のどちらにも刺さると思うのですが、より購買意欲がわくのは間違いなく前者です。ここでは、前者をターゲットとして話します。

【前提2:そもそも】
これはあくまでもマツカワによる、無理やりマーケティング戦略に当てはめてみた、という企画です。細美さんがこういう考え方をしている、と言うわけではないので、そこは誤解なきようお願いします。

ジェイ・エイブラハムさんという、高名なマーケターがいらっしゃいます。
急になんだ、と思わず少しお付き合いください。
その方の著書に「ハイパワー・マーケティング」というものがあります。ざっくりいうと、マーケティングとは何ぞや……ということを体系的に記されたものであり、その中で彼はこのように説明しています。

ビジネスを大きくする方法は三つあり、それは
・お客さんを増やす
・平均販売額を増やす
・リピーターを増やす
である。

何が言いたいかというと、先ほど挙げた細美さんの値段設定が図らずも上記と同じ行動になっているのではないのか、と思った次第です。

ここで、 MONOEYESをまだよく知らないライブキッズ(大学生、飲食のバイトをしており、激しいロックバンドが好きで、地元のフェスや推しがツアーで来る時は大抵行く。ライブでは必ず赤色のディッキーズを履いている)をターゲットとしてみましょう。

1.お客さん(新規)を増やす
フェスなどで初めてMONOEYESを観て、「カッコいいからワンマンも行ってみたい!」と思ったライブキッズ。彼は他のバンド好きと多分に漏れず、基本的に複数の推しバンドがいるので、月に数本のライブを見に行くことはザラにあります。
限りある予算の中、どの推しを見に行くか悩むそんな彼は、TwitterでMONOEYESのライブ情報を見かけます。

「お、こないだフェスで見たMONOEYESライブするんだ! でもZeppかぁ……高いんだろうな……え、ちょ、3200円!? 行けるやん!!」

と喜ぶ様子が目に浮かびますわ
※マツカワの勝手な思い込みです。

2.平均販売額を増やす
チケット代が安いので、その分グッズにお金を当てられます。
他のバンドだとチケット代で出費した分なかなかグッズは買えなかったり厳選したもののみを買おうとしてしまいます。

が、そもそもスタート地点からして得しているので、グッズをいろんな種類とりあえず買おうとする人が多いと思います。マツカワも、大体2〜4アイテムは買ってしまいます。(知人は毎回全種類買っているそうです)。
※そのグッズも他のバンドより若干安いんですが。

3.リピーターを増やす
グッズも安く、ライブもスカッと気持ちいい。
細美さんの軽快な(下ネタ)トークやライブの感想を肴に、一緒に観にいった友達と帰りに飲みに行っても、グッズの購入数によっては他のバンドのチケット代くらいで収まったりする

これでまた行きたいってならないなら、多分MONOEYESのワンマンがやっぱり合わなかったという人です。

色々書きましたけど

チケット代が安いからライブに行きやすい。
(当選倍率はともかくとして)これは真理だと思います。

ですが、実際のところ細美さんはお金稼ぎ目当てで低コストでのチケット代設定をしているわけではないんです。

細美武士の真意は、音楽を文化として身近に感じてもらうためです。

なぜここまで低コストでチケットを売れているのかというと、ツアーにかかる色々な経費(宿代や運搬費、人件費その他諸々)を削減してそれをチケット代に還元しているためだそう。
ここまでする理由として、細美さんはインタビューでこう述べたそうです。

「日本はレコードもライブも高すぎると思ってる。 高校生がお小遣いで月に2本のライブも行けない国なんて、音楽が文化になるわけねぇだろってずーっと思ってる」









なんだ、ただの神か。

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