正射必中の概念は仕事にも生きる
こんにちは、マツカワです。
弓道場から失礼します。
何コスプレしてるんだと思われたかもしれませんが、実はぼくは大学の4年間弓道サークルに所属していました。
※入会のきっかけは、袴美人と目があったからです。
弓道を通じて得たものは(袴美人との出会いなど)色々とあるのですが、その一つに「正射必中」という概念があります。
「正しく射ることができれば必ず的に当たる」ということです。
実際、正しい射形であろうと意識してめちゃくちゃ集中していた時は
「あ、絶対中るわ」
という確信を持ったことがあります。
これをさらに穿ってみると、本質的には「的に中てることではなく、正しく射ることに集中する」ということであり、これは仕事においても当てはまるんじゃないかなぁと思っています。
今回は、そんなお話をしてみようと思います。
正射必中を〇〇に当てはめてみた
例えば、お客様との最初のお打ち合わせを想定してみます。
訪問の目的としては…
■目的リスト
・お客様との顔合わせ(自己紹介)
・お客様が抱えている問題の共有
・目標としたい結果の共有
・お客様がサイトやLPを作る目的の共有
・サイトやLPの方向性(訴求する商品の売り出し方はどうするか、どういったターゲット層を狙いたいのか等)
あたりが挙げられるのかなと思います。
なので、事前準備としては「アジェンダをまとめて先方に共有する」が挙げられます。事前準備を行うことで、当日どのようなお話をするのか相手も備えられますし、アジェンダを見ながらお打ち合わせすることで「現在自分たちは何の話をしているのかを見失わない」というメリットもあります。
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次に、制作メンバーへの共有について考えてみます。
■メンバーに伝える情報リスト
・制作の背景説明
・ターゲット共有
・トンマナ共有
・ワイヤー共有
・スケジュールの確認
・必要な支給素材の確認
おおよそこんなところでしょうか。
単にクライアントや代理店から得た情報をそのまま渡すのではなく、「デザイナーが作業しやすいような環境を作る」ことが大切な気がします。
例えば…
■一手間加えてみましょ
・Backlogなどのタスク管理ツールに情報を入力
-議事録の要点をまとめ、作業の背景や意図意味を記載
-ワイヤーや素材の格納先を指定
-納品物や提出する資料の格納先を指定
・チャットツールに案件ごとのグループを作る
-こちゃやチーム全体のグループだと流れやすくなったり、ノイズが入るので
・ガントチャートの作成
-デザイナーに工数確認し、一緒にスケジュールを埋めていく
・必要素材リストの作成
-先方にも共有することで、何が足りないかを見える化
・発生した修正作業リストの作成
-Backlogにももちろん記載しますが、先方にも「発生した修正履歴」をリアルタイムで見ていただける。結果、社内外で進捗が見えるようになる
なんかをしてあげたら、デザイナーさんもただ情報があるだけではなく仕事がやりやすくなるのではないでしょうか。
つまりどういうことかと言うと
必中するために必要な正射とは一言で言うと、矢を放つまでの事前所作が正しいのか、正しくできるよう集中できているのか、ということ。
これを仕事に当てはめると、事前準備や段取りってすごく大事ということにつながるような気がします。
バタバタした進行になってしまったり、デザイナーさんから似たような質問を何度もされることがあります。
その時、「正しく事前準備はできていたのかな?」と振り返るようにしています。
もっと丁寧に依頼すべきだった。
確認すべき内容が漏れていた。
そういった後悔が生まれるたびに、「正射じゃなかったんだなぁ」と反省し、「次はこうしよう……」と改善策を自分の中身巡らせています。
まだまだペーペーな自分ですが、Webディレクターとして「正射」できるように、しっかり精進していこうと思う次第です。
ちなみに、この時は握力の限界がきて弓ごと飛ばしてしまって先輩から大目玉を喰らいました。
弓道も「正射」できるようになりたいので、またそのうちひっそりと始めているかもしれません。経験者の方がいらっしゃいましたら、その時は優しく教えてください。
ご一読いただきありがとうございました!
オス!