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シンガポールの恋愛事情:シンガポールで結婚相手を見つけた元女性駐在員が語る出会いのリアル

数年前、私は独身の駐在員としてシンガポールに赴任し、そこで夫と出会い結婚しました。今回は、その時の出会いや私の周りでの出会いについてお伝えしたいと思います。少々古い話ですので、今とは少し状況が異なるかもしれませんが、参考程度にご覧ください。ほぼ無料ですが、プライバシーの関係上、後半の一部は有料記事になります。

独身でシンガポールに来て、仕事にも慣れ、充実した毎日。

そろそろ将来を見据えた出会いを探している方もいるのでは?

少し古い話ではあるが、シンガポールで結婚相手を見つけた私や周囲の実際の体験談を紹介するこの記事。

皆さんのお役に立てることを願っています!

シンガポール赴任の春、30歳で考え始めた未来。


私は2017年の春、シンガポールに赴任した。

その時、私は30歳。
当時、私の周囲では、大学卒業後2〜3年で主に学生時代の恋人と結婚する第一次結婚ブームはすでに終わっていた。
私は理系出身で大学院を卒業しており卒業時期が学部卒と比べると遅いため、このブームにはあまり関係がなかったが、代わりに、30歳を目前に控えた駆け込みで結婚する第二次結婚ブームが到来していた。

私の恋愛遍歴についてはここでは詳しく触れないが (有料部で少しだけ触れるかもしれないが)、就職して親元を離れ、縁もゆかりもない僻地で勤務していた当時の私は、直近の恋人と別れて以降、出会いがほとんどなかった。また、最も親しい友人たちがあまり結婚していなかったこともあり、結婚に対して焦りを感じていなかったように思う。

しかし、30歳を迎えてシンガポールに赴任し、少なくとも2年、場合によっては5〜6年駐在する可能性があったため、妊娠や出産などデリケートな問題を考えると、シンガポールで出会いを探した方が良いのではないかと、ぼんやりと思い始めていた。

女性駐在員ライフのリアル:華やかな日々と友人関係

とはいえ、赴任してすぐの頃は仕事に慣れることが最優先であり、恋人探しよりもまずは友人を作ることが先決であった。

そこで、シンガポールのお役立ちウェブサイトなどで、大学の同窓会や同世代の集まりを見つけては参加し、友人作りに励む日々が続いた。
私自身は理系出身で社交的なタイプではなかったため、「友達100人できるかな?」といった大規模な交友関係にはならなかったが、ありがたいことに週末に一緒に遊べる友人はそれなりにできた。

駐在員の世界から離れて1年以上になるため、現在の女性駐在員の状況はわからないが、少なくともコロナ前(懐かしくなってきた今日この頃であるが)は、今ほど物価高騰もしておらず、就労パスのハードルも今よりは低かったのか、トレーニーとして来る20代の若い世代から40代以降の管理職世代まで、さまざまな境遇の女性駐在員が存在していた。

業界は金融機関からメーカー、飲食業、官公庁まで多岐にわたる。

20代から30代の女性は独身と既婚者が混在しており、特にアラサー世代に既婚者が多く、夫を日本においてきて一人で赴任しているケースが目立った。

一方、40代以降の女性はほとんどが既婚者であり、外資系に勤める方の中には子どもを帯同して来られている方もいたが、大半は子どもがおらず、夫を日本においてきている方が多かった。

そもそも、帯同家族のある方はこういった集まりに頻繁には参加されないため、出会わなかっただけだとも考えられる。実際、某BtoBメーカーの女性MDは、夫を含む家族全員で帯同されていることが、日本人駐在員界隈では有名だった。

女性駐在員はやはり高い給与を得ているため、集まりの場所も雰囲気がよく華やかな店が多く、お酒の高い当地でワインを何本も開けるなど、皆揃って結構羽振りがよかった。

ある日女性駐在員数人で、高級とまではいかないがそれなりのレベルのお寿司屋さんで女子会を開いていた際、年配の酔っぱらった男性客に声をかけられたことがある。「お姉さんたち、今度一緒にゴルフに行かない?美味しいごはんを奢ってあげるよ。」と名刺を渡された (ちなみにその男性客は某大企業の子会社のMDであった) 。

その場では愛想笑いでしのいだものの、男性客が帰った後には、「なんであんなしょうもないおじさんと一緒にゴルフに行かなきゃならないの?自分のご飯くらい自分で払えるわ!」と皆でキレたのだった。その様子を見て、やはり女性駐在員は自分で稼いでいるという自負があるからか、強いなと感じたものである。

夫との出会い: シンガポール名物・BBQ

そんな女性駐在員の世界で、日本にいた時代と比べると格段にキラキラな生活を送っていた私。

シンガポールに来て2年ほどが経ち、生活にも慣れたころである。

同業界で働く女性の集まりにとても顔が広い営業畑の友人がおり、あまり出会いを積極的に見つけられていなかった私に、親切にも出会いの場として友人同士のBBQをセッティングしてくれることになったのだ。

日本に住む方はなぜBBQと思うかもしれないが、シンガポールのコンドミニアムには高い割合でBBQピットが設置されており、予約すればすぐ使えるため、家族や友人とBBQをする人も多いのだ。

当地では友人同士のBBQは出会い目的に関わらず良く開かれており、合コンほど気負わず気軽に参加できるものである。

某マリーナエリアのコンドミニアムで、夫を含めた数人の男性と女性駐在員が集まり、ある種、私のお見合いのようなBBQが開催された。そこで夫と初めて出会ったのである。

その後の経緯は割愛するが、紆余曲折ありつつも、半年以内に結婚する運びとなった。この友人は他にも駐在員同士で結婚に至るカップルを誕生させており、プロの営業で人を見る目があるのだろう。彼女のおかげで、私は今の夫と結婚することができ、感謝している。

身分的にはある程度保証されている駐在員ではあるが、商社など華やかな業界の駐在員の中には、遊び目的の人も多く見受けられる。また、既婚者や単身赴任者がその身分を隠して遊ぶケースも少なくない。そのため、本気で出会いを求めるには、自分のことをよく知っている信頼できる筋からの紹介が一番安全であると言える。

シンガポールで確実な出会いを見つけるには、顔の広い友人を見つけることが最短経路であるかもしれない。

私の周囲を見ると、紹介で出会う人もいれば、同世代向けに開かれるBBQや友人同士の飲み会を通じて付き合う人もいた。

日本人コミュニティは非常に狭いため、友達の友達を辿るとすぐに知り合いに繋がり、噂が広まりやすい環境でもあった。そのため、軽い気持ちで付き合ったり別れたりすると、コミュニティ内で居づらくなることもあった。

こうした背景から、近場での出会いではなく、マッチングアプリを利用する人も多かった。

Tinderを使って気軽に出会いを探す人や、真剣な出会いを求めてPairsなどの日系アプリを利用する人がいた。Facebookの友達とはマッチングしないため、交友関係を壊さずに出会いを求めるには比較的安全であった。

実際に、Pairsを使って結婚に至ったカップルもおり、マッチングアプリを利用して結婚相手を見つけることも十分可能であると言える。

ただし、アプリを通じた出会いも、前述の通り、遊び目的や既婚者との出会いのリスクを伴うため、相手を見極めることが重要である。

再度触れるが、シンガポールの日本人コミュニティは狭いため、アプリでの出会いの進捗を周囲の友人に話すことで、友人が知り合いであれば評判を確認できる可能性があり、少しリスクを低減できるかもしれない。

シンガポールで広がる新しい未来: 外国人やシンガポール人との出会い

私の周囲には、日本人同士の結婚を望む人が多かったが、外国人やシンガポール人と付き合っている人もいた。

特に帰国子女など、元々外国人に馴染みのある人は、Tinderや外国人向けのマッチングアプリを通じて出会い、結婚に至るケースもあった。

↓アプリの種類はこちらの記事を参照するとよいかも。確かにこのあたりのアプリの名前は実際に聞いたことがある。

実際のところ、最近結婚したシンガポール人同僚たちも皆アプリで出会って結婚したカップルばかりなので、日本以上にアプリ婚は普及しているようだ。

シンガポールやマレーシアの男性は、日本人男性と比べると女性に対する優しさが際立っている。行事ごとのサプライズは当たり前であり、車での送り迎え荷物を持ってくれるなど、至れり尽くせりのサービスが行われる。

一度、バレンタイン時期ということを忘れて、一人でホテルでステイケーションをしたことがあったが、レストランでランチをしていると、私以外のテーブルは全てカップルで、男性がそれぞれに花束を用意し、サプライズでプレゼントしていた。何とも壮観な光景であった。その様子を見ていると、日本人女性の私から見ても羨ましい限りであった。

ちなみに、プロポーズするときは大抵、ホテルの部屋にバラなどでデコレーションをし、この記事のトップ画のように跪いて指輪を出してプロポーズすることが多いらしい。ロマンチックである…!

周囲には、シンガポール人と付き合う女性駐在員や現地採用の女性も何人かいた。

前述の通り、シンガポール人は日本人と比べて圧倒的に女性に優しく、二人で幸せな生活を送る人も多い。

一方で、大小さまざまなリスクがあることも感じた。

一つは、シンガポールに永住する覚悟が必要だということである。

結婚するとなれば、シンガポールか日本のどちらに住むかを決めなければならないのは当たり前である。

男性女性に関わらずシンガポールに住むという選択肢を取る人もいるが、男女平等となってきた時代とは言え、女性の場合は夫の住んでいる国に住む人が多いように、私の周りでは見受けられる。

その場合、現地採用で働いているのであればそのまま働き続ければいいが、駐在員の場合、任期があるため、会社と交渉して可能であれば現地採用として切り替えてもらったり、他の企業に転職することを考えなければならない。

現地採用に切り替える場合、待遇面は駐在ではなく現地の人と同じになるため、日系企業だとあまり良くないことが多いのが難点である。

他の企業に転職することも可能であり、駐在員として活躍している人にとってはそれほど難しいことではないが、辞める際には少なからず会社ともめることがある

少し特殊なケースではあるが、社内恋愛を経て本人は無事に仕事を辞め、シンガポール人男性と幸せな結婚生活を送ることになったものの、その結末には少しもやっとする事例も聞いたことがある。

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