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ゼロからわかる専門研修の就活

割引あり



はじめに

はじめまして。専門研修交流会と申します。
当アカウントは専門研修に関する情報の発信・交換を目的としております。

専門研修に関しては初期研修と異なり、まとまった情報を発信している媒体も少なく、また日々の初期研修医になると日々の業務の合間に有給を使って見学にいく負担も大きいと思われるため、本活動がその一助になればと思います。

本記事では、専門研修の就活をはじめる前の基礎となる概要をご説明させていただければと思います。

初期研修終了後の進路

初期研修医を終えた後の進路としては、大きく分けて①機構認定専門医取得を目指し保険診療を行う、②機構認定専門医取得以外で保険診療を行う(学会認定専門医取得、産業医、矯正医、船医、訪問診療、バイト医など)、③自由診療(美容、自費診療など)、④医業以外の医師免許を活かした仕事に就く(社医、製薬企業、ライターなど)、⑤その他(起業、お笑い芸人、小説家など)が挙げられます。

新専門医制度における専門研修とは

保健診療に進み専門分野の診療能力を身につけようと考えた場合には、多くの人が専門医取得を目標にすると思います。現在専門医には機構認定専門医と学会認定専門医が存在し、最初は違いがよくわからず混乱してしまいます。
詳細はそれぞれの学会HPに譲りますが、簡単にまとめますと、以前までは〇〇科学会という団体がそれぞれ独自に専門医の整備・認定を行っていました。しかし、それでは各学会で認定基準等がバラバラ、患者さんが分かりにくい等を理由に、統一した規格で運営しようという動きから、学会とは別に専門医機構という団体が発足され、『新専門医制度』の名の下に、専門医機構が統括する形で各学会と協力して専門医の整備・認定を行うよう制度改革がなされました。そのため、現在では専門医機構の認める基本19診療科では、基本的に学会認定専門医は廃止し、機構認定専門医を整備・認定していく動きとなっています。しかし、元々の学会認定専門医には機構認定専門医で認められている19診療科以外の専門医も存在しており(例;心療内科など)、それらに関しては現在も学会認定専門医のみとなっています。

本記事で紹介する内容は、上記進路の中の①機構認定専門医取得を目指し保険診療を行う、場合の就活の概要について説明します。

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