リモートワークの未来について考える-2
2025年1月から、Amazonは全社員に対して週5日のフル出社を義務付けることを発表しました1。この動きは、パンデミック以前の働き方に戻ることを目指しており、オフィスでの直接的なコミュニケーションやコラボレーションの重要性を強調しています2。一方で、リモートワークやハイブリッドワークが定着している現状も無視できません。
最近では、出社する企業や社員が増えてきた印象がありますが、それでもリモートワークは多くの企業で根強く残っています。リモートワークが完全に廃れることはなく、むしろ働き方の一つとして確立されています。どちらが良い悪いというわけではなく、重要なのはその使い方です。
経営者の視点から見ると、リモートワークにはサボりやすい、コミュニケーションが難しいといったデメリットがあります3。一方、労働者の視点では、リモートワークは自由度が高く、家族やコミュニティ、趣味に時間を割くことができるというメリットがあります4。特にフリーランスとして働く方にとっては、100%リモートワークが理想的です。自由な働き方が可能であり、結果を出せば問題ないからです。
コミュニケーションは確かに重要ですが、リモートでも十分に対応可能だと考えています。業種によっては、昔から営業職が直行直帰で働いていたように、リモート対応が主流になっているところもあります。実際、営業活動もリアルな訪問が減り、リモートでの対応が増えています。オフィスに出社してリモート営業を行うという矛盾も見られます。こういう会社は意外と多いですね。
電話からオンラインへの転換は確実に進んでおり、これに伴い業務スキルの見直しが求められています。コミュニケーション、プレゼン、資料作成、テキストコミュニケーションなど、オンラインでの対応力が必要な時代になっています。
Amazonのフル出社要請は一つの大きな動きですが、リモートワークの選択肢が消えるわけではありません。重要なのは、どの働き方が自分や自社にとって最適かを見極め、柔軟に対応することです。リモートワークとオフィスワークのメリット・デメリットを理解し、最適なバランスを見つけることが、これからの働き方の鍵となるのではと考えます。
1: Business Insider 2: JBpress 3: Nikkei 4: Mokuva