リモートワークの未来について考える
コロナ禍をきっかけに、リモートワークは多くの企業で導入されました。完全出社、フルリモート、ハイブリッドなど、いろいろな形態があるようです。大企業でも中にはリモートワークを全面的に採用しているところもあり、移住して働く社員も増えています。今後、働き方はどうなっていくのでしょうか。
私はフリーランスのマッチング事業を行っていますが、フリーランスの方は基本的にオンライン/リモートワークで働いていただいています。ちなみにうちは小さな会社ですが弊社のスタッフもフルリモートで働いています。ほとんどリアルで会う機会はありません。
私の周りではハイブリッド型を中心にリモートワークが浸透している印象です。ただ、ある調査を見ると6割がフル出社、のようなデータもあるので業種や業態によって事情は異なるのでしょう。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000024734.html
リモートワークには多くのメリットがあります。通勤時間の削減や私生活との両立がしやすく、特に子育てや介護をしている世代にとっては大きな利点となります。また、働き方に裁量を持てることで、ある種の自由を手にした感覚を持てるのではないでしょうか。
一方で、経営層、管理職、人事部門などは出社を望む傾向があるようです。リアルな場所で「管理したい」という気持ちもわかりますが、勤務時間や時間管理の考え方も今後変わっていくかもしれません。知的労働の時間管理は実は難しく、工場労働者などとは異なるのではないでしょうか。また裁量労働制も概念通りに運用されているとはいえず、必ずしも効果的とは言えません。
個人的にはホワイトカラーの多くはリモートワーク中心で良いのではないかと思います。リアルなコミュニケーションを否定するわけではありませんが、リモートワークの方が人生の幸福度を高めることができると感じます。実際の業務遂行においてはリモートも出社もほとんど差がないと感じます。差ができるとしたら、それはさぼるから??ではないでしょうか。ただ、さぼると成果に反映するはずなのでリモートワークを上手にこなせる人は、仕事ができる人と言えるでしょう。
自律している人材であればリモートで就業することはなんら問題ありません。何よりも、選択肢があることで働き手に取って裁量や自由を感じるのではないでしょうか。リモートワークはリトマス試験紙のようなもので、管理側のスキルも試されます。働き手、管理側共に改めて業務の成果について考える必要があります。
会社がリモートワークを認めるようにするためには、社員側の努力も必要です。リモートで働いても成果が上がる、業績が伸びれば経営側にとっても問題がないはずです。リモートワークの未来は、企業と社員の双方の取り組みにかかっています。