リモートワークの定着率

 この記事をご覧になる方はリモートワークをしたことがあるという方がほとんどだと思いますが、実際の定着率ってどうなのでしょうか。私の周りでも引き続きリモートメイン、出社とリモート併用のハイブリッド型、完全出社などいろいろな会社がありますが正直、業種・業態によってかなり違いがあるようです。また、国内に母体がある企業、外国に母体がある企業によっても、かなり差がある印象です。
 私の周りはデジタル関連、マーケティング関連の企業が多いこともあり、それらの会社はほぼ100%リモートを取り入れています。印象としては7割の企業が出社とリモート併用のハイブリッド型です。出社も週に2~3日が多いようです。なので、リモートと出社が半々な感じです。2割ぐらいは基本的にリモートで不定期に出社という会社になります。
 リモートの普及率や企業ごとの対応には様々な調査結果が出ていますので詳細はそちらに譲りますが、簡単に所感を書くと、企業はリモートを完全には認めたくないが、働く人は出来ればリモートの方がいいと感じている、と言えます。
 こちらもご覧になった方が多いと思いますが、厚生労働省が2016年8月に公開した20年後の未来「働き方の未来2035」

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000133449.pdf

で想像していた世界がコロナで前倒しになった感じですね。
 前述したように職種や業態によりますが、特にホワイトカラーと呼ばれる職種は今後リモートワークが普及、定着していくことは間違いないでしょう。ただ、今すぐになのか、どこまで認めるのか、どう管理するのか、などで企業側の考えが揺れているのでしょう。リモートの導入をしない企業には経営層に「リモートはさぼる」「対面コミュニケーションが無いと仕事が上手く進まない」という先入観がある企業が多い印象です。
 私はマーケティング領域を中心にフリーランスのマッチング事業を展開していますが、基本的にフリーランスの方にはリモートで働いていただいています。業務の遂行や、業務成果など含めてリモートで働いていることが問題になったこと今までにありませんが、最近企業から「出来れば出社して欲しい」「社員がフル出社なのでそことの兼ね合いでフルリモートだと問題になる」という相談を受けることが増えました。お話ししているのは担当レベルの方が多いので、明確な理由はなく「会社がそう決めているから」という話し方をされます。
 一方でフリーランス人材の反応は、ほぼ100%の人が「出社の案件なら断ります」というものです。報酬や業務の内容はさておき、出社案件は嫌ですという反応の方がほとんどで、これは興味深いです。少なくともフリーランスにとっては「出社案件であれば受けない」という反応がスタンダードになっています。もちろん、ミーティングベースの出社などはほとんどの方が対応していただけますが、基本毎日出社の案件は断ります、という反応です。
 未来の働き方を先取りしているのか、わがままなのか、反応がわかれるところではありますが、客観的な立場で見ていて、少なくともリモートでも業務の遂行そのものには支障がなく、リモートがもたらすメリットの方が大きいので今はリモートを推奨しています。
 個人的にはリモートはどんどん定着していき、若手層を中心にそれが可能な業種、職種が人気になって行くと思われます。企業側に求められるマネジメントにも「リモート」の要素が加わって行くのではないかと思われます。
 

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