フリーランス人材はどれだけ稼げるのか

 まもなく春になります。私は事業の関係でフリーランス、フリーランス志望の方と毎週のようにお会いしています。ここ最近は「4月からフリーランスになります」という方が増えています。そういう方から、報酬やフィーについての質問を受けることが多いのですが、みなさん素朴に「いくらぐらい稼げますか」という事を聞きたいようです。
 
 少し前に見た記事ですが、フリーランスで5000万近く稼ぐ人もいるそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb967e2237d2ad3f650f0c44de4adf304b8d54f2

 私の知っている範囲ではそこまででは無いですが、年収1000万以上稼いでいる方は普通に知っています。また、元の給与額は知りませんが「1か月で会社員時代の年収相当を稼いだ」「会社員の給与の3倍稼いでいる」という類の話もよくお伺いします。

 もちろんトップ層の話であって、全体とか平均の話では無いですが、夢のある話です。
 
 フリーランス希望者には転身の理由をお伺いしますが、収入面と自由度を理由に挙げる方が多いです。全員にリサーチして統計を取ったわけでは無く印象ベースになりますが、そんなに間違っていないと思います。印象でいうと自由度を理由に上げる人の方が多いです。もちろん自由には義務や責任が伴いますが、それらと収入なども含め天秤にかけても自由度が勝る、という感じのようです。
 
 私も自分で会社を経営しているので感覚はフリーランスの人に近いと思いますが、最近たまの外出で電車に乗るとちょっと嫌な気分になります。混んでいるとなおさら嫌です。コロナ禍を経てリモート中心の環境になって外出機会も大幅に減少したので移動や電車がこんなにストレスだったんだ、としみじみ感じます。移動時間ももったいなく感じます。今は通勤が無いので本当に感謝です。同様の話をフリーランスの方からはよく聞きます。何よりも、雇われないという立場がいいんだ、と言っていた方もいました。
 
 現在の日本の教育はほとんどの人が雇われる働き方=会社員・従業員になる前提のものです。世の中には会社員以外にも様々な働き方、雇用形態があるのですが、親世代含めて大企業志向、安定志向は相変わらずのようです。

 現在の事業をしていてしみじみ感じますが、実は会社員、従業員に向いていない人って意外と多いのではないだろうかと思います。

 少し前に読んだ本ですが、ベストセラーになった『イーロン・マスク』。この人は絶対に会社員は無理ですよね。本人も最初からそんなことは考えていなかったと思いますが、ここまで突き抜けたレベルでは無くても、向いていない人は意外と多いのではないでしょうか。実はかく言う私も会社員が向いていなくて起業しました。
 
 派遣社員とかフリーランスでいる人に対して、「非正規雇用」のようなくくりでネガティブに語られることも多いですが、会社員に向かない、雇われたくないので自由度の高い働き方を選んでいる人も多いのではないでしょうか。
 
 アメリカではフリーランスは労働人口の4割とも言われています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF046EG0U3A001C2000000/#:~:text=%E5%BA%83%E7%BE%A9%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AB,%E3%81%AE%E5%AD%98%E5%9C%A8%E6%84%9F%E3%81%AF%E9%AB%98%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%80%82

 労働環境などが違うので一概に比較できませんが日本でも雇われない働き方をする人がこれからもっと増えると思います。。いろんな意味で自由な社会になるといいな、と考えます。

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