あたらしい未来をつくる 「あたらしい森林浴」
今日ご紹介する本は
あたらしい森林浴 小野なぎさ著 学芸出版社 刊
この本は下記の方に向けて書いています。
この本のはじめにの項を引用します
「本書3つの立場でなんらかの課題を抱えている人に向けて”あたらしい森林浴”の可能性を紹介します。1つ目は、日々忙しく働き、自然から離れた都会生活を送っている人。2つ目は自分や身内が山林(森)を所有していてなにかに活用したいと考えている人。そして3つ目は、所有はしていないけれど地域や日本の森をもっと活用したい、木材を売ること以外でも森で事業をつくりたいと考えている人です。」
私は1つ目の都会生活を送っている人。
この本を手にとった経緯からお話します。
研修の仕事をしていてクライアントからたまに言われるのが
「仕事場から離れたところでやりたい。例えばリゾートホテルを貸し切って海の近く一切仕事関係のないところで」
「電話がかからないメールも来ない、いわゆるデジタルデドックスできるところで」
そんな相談があった時、東京から近郊の海の近くのホテルでやったりします。確かに離れているので、いつもより非日常を感じるのでニーズにはあうのですが、私としては、いまいちピンときてなかったのです。結局、同じ部屋の中でやっている。もっと自然と一体になってできる研修ないだろうかと。
そんな事を、同僚にふと話したところ、そんな事をやってる人いるよ、来週セミナーあるから一緒にどう?
誘われるまま聴いたのが、この本の著書、小野なぎささんのお話。こんな事やってる人いるんだ。私が知らなかった話ばかりでした。それが、この本に書いていることでした。
森林浴が日本発祥ってご存知ですか。
海外で注目されて、取材や日本で森林浴をしに来る人がいるそうです。元々英語で森林浴を意味する言葉はなく、最近では森(Forest )+入浴(Bathing) でForest bathing と言ったり、そのままShinrin-yoku として認知されつつあるそうです。
国土の70%以上が森林の日本に住んでいる私が、全く知らなかった事実でした。
そうなってしまうのも無理はないな。毎日、空の見えないコンクリートの周りで生活しているとそれが当たり前になって、森に入る、ましてや植物に触れることすら無い生活を過ごしているのだから。(心の声)
話を聴いて直ぐこの本を読み、なるほど!なるほど!と思い、気がつくと、小野さんに会っていました。笑
先ずは百聞は一見にしかず、と言うことで、小野さんに誘って頂き、森林浴の研修プログラム、「Time Forest 研修」の体験会に参加。場所は八王子の森でした。
1日森を歩いて、五感を感じながら、自分を開示して行くプロセス。最後に、一緒に歩いた人たちと、感じたことをシェア。気持ちいい。この感じ初めてです。こんな身近に森があったのも驚き。
早速クライアントに提案すると、見事、新入社員用の研修プログラムに採用。残念ながら今年はコロナ禍で実現出来ませんでしたが、企業も求めているプログラムだと確信しました。
そして、自分でも、森林浴のファシリテーターを出来るようになりたいと思い、来週10/2〜今日まで、Shinrin-yoku Facilitator養成講座に行って参りました。
今回が第1期生と言うことで、ネイチャーガイドやっている人や、ヨガインストラクター、トレーナーの方など全国から20名ほど参加されました。場所は山梨の保健農園ホテル フフ山梨。体験したことは、またnoteでシェアしたいと思ってます。
Shinrin-yoku Facilitatorとして、東京では今の会社での仕事に活かしつつ、金沢では地域の関わりを深め、活性化するために活かしていきたいと思ってます。そして、サウナとの相性もすごく良いと思っているので、森林浴サウナのプログラムとかも作れたらなぁと妄想中です😆
この本のおわりの項で、小野さんが書いている文章で締めたいと思います。
「森林浴を体験したい人から自分の森で使ってみたい人まで、幅広く読み手を想定して本書を書いたのには理由があります。それは"自分のため"に動くかどんな立場のアクションも地域や環境、組織、社会すべてに影響を及ぼすと言う"意識を持つ"こと自体が、大きな価値だと思うからです。せっかくなら森にも良い循環を生み出す方が気持ちいい、そんな循環を生み出せる森林浴の可能性を知ってもらいたいのです。
本書を読み少しでも"森林浴に関わってみたい"と思う人が増えてくれたら嬉しいです。近くに森がなくても、森に関わる活動をしていなくても、森林浴の価値に興味を持っていただけたのなら、わずかでもそれぞれの仕事や暮らしの中に取り入れてみてください。"新しい森林浴"は、これまで当たり前に感じていた森林浴が、一人ひとりの関心によって大きな価値へと変化していく、そんな未来を作り出すことができる可能性があるのです。」
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