丸の内キャリア塾in大阪「朝夏まなとさんに聞く朝夏まなとさんに聞く魅力的なチームづくりと人を動かすコミュニケーション力」 第一部
【丸の内キャリア塾in大阪 第一部】
丸の内キャリア塾in大阪
「朝夏まなとさんに聞く朝夏まなとさんに聞く魅力的なチームづくりと人を動かすコミュニケーション力」に参加してきました。
王家の「誰も誰も~♪」に合わせて朝夏さん登場。
客席一気にテンションアップ!!
竹「大阪に帰ってきた、地元に帰ってきた感じがしますか?」
朝「18年いましたから…なじみ深いです。
お買いものとか「こ・な・も・ん♡」
竹「今日はそういった話ではなくて…」(一刀両断)
朝夏さん…ズっこける(客席いきなりの爆笑)
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(25ans 2015.12月掲載の写真が映し出される)
朝「わぁああ!!カッコいい~~!!!」(客席笑)
これはトップになったばかりの頃…
男役は深かった。
男役とは正解がなく、その人の個性で作り上げるもの。
自分の男役とは?組をどうするか?とより考えていた時。
とても贅沢なことだと思います。
■以前、宝塚は美しい嘘をつくこと…と仰っていましたが…
女性にとって、理想の男性を演じることでもあり、それは本当に楽しかった。
キャラクターもよりどりみどり!男役を演じていて、おのずとこう湧き出てくる瞬間があった。
■少女時代は?
明るかった。天真爛漫!でも真っ黒でゴボウみたいだった。
■昔からリーダーシップがあったんですか?
幼稚園、小学校低学年までは、ついて来い!タイプだったけど、
自我が芽生えてきてからは、自分から手を上げることは無かった。
勉強はキライではなかったけど、好きでもなかった。
■宝塚を受験するという時のご両親は?
父は賛成。母は反対だった。高校に行って欲しいと思っていたと思う。
でも宝塚を受験したいと舞い上がっていたので、とにかく一回受けさせて!と…
その時は、自分に高校の選択肢は無かった。とにかく受けたい。
父は甘いので、自分のやりたいことをやらせてくれた。
バレエはやっていたけれど、お稽古はキライ。
でも舞台の上でライトを浴びるのは好きだった。
中学3年間で14cm身長が伸びた。
とにかく膝が痛くて、身体の成長に追いつけなくて、貧血みたいになったこともある。
■音楽学校では…?
学年の中で一番下。周りはお姉ちゃんばっかりだったから、いつも後ろにくっついてた。
自分は長女で下に弟がいたから、上のお姉ちゃんに面倒をみてもらえるのが嬉しかった。
音楽学校時代は上下関係や規則がたくさんあったけど、それは必要な事。
端っこを歩くとか90度に曲がるとか…
舞台袖は狭くて、そこをスターさんが早替えしたり駆け回っている。
おのずとそれが生きてくる。
ここで学んだことは、今、外の舞台でもとても役立っている。
音楽学校は1つ上でも経験は1年多い。だから敬う。
この下積み時代は財産である。
宝塚はこうした伝統が受け継がれていて本当に良い所。
■花組の10年について
当時の花組は凄かった。
トップがおささんで、二番手があさこさん。
稽古場がまるでタカラヅカスペシャルみたいで、自分もまるでファンのようなスタンスだった。
自分はダンスが好きなので、踊れたらいいと思っていた。
そんな中でも小さな夢…
下級生だから普通はロケット…
でも少人数口のダンスシーンに出させてもらえて嬉しい…
黒燕尾のメンバーになれて嬉しい…
そんな小さな夢は持っていた。
でも先輩から「稽古場での居方を考えろ」と言われた。
スタッフさん、演出の先生は、どういう風に稽古場を観ているか。
稽古場でも1列目に座り、真剣にお稽古を観ている姿を先生は観ている。
そうすれば印象に残る。
そうするとキャスティングを考える時にやらせてみたいと思ってもらえる。
それは、皆さんのお仕事でも同じ。
その仕事に情熱が伝わる。
自分が意識することで、誰かが観ていてくれる。熱意が伝わる。
■報われたと思った瞬間は…?
抜擢をされたことは、その当時は辛いと思ったけど、後で考えてみると、あの経験があったこと、抜擢されたことを感謝している。
ある意味、博打だったと思うけど、信じてもらえたことに感謝している。
■やっかみとかありました?
そりゃあ、ありましたよね。
それに耐えられないこともあったけど、ちゃんと向き合って、ずっと続けて行くことに意味がある。
諦めないことと、何か楽しみを見出すこと。
ちょっとした幸せを見出すことで乗り越えた。
抜擢に実力が伴わないことが辛かったけど、昨日よりもちょっとできるようになった…とか前向きな小さな幸せ。
■誰かに相談したりししましたか?
自分が抜擢されて悩んでいることを相談なんてできない。
それは嫌味になってしまう。
これは本人が乗り越えること…だからいつのまにか強くならざるを得ないし、人に対してではなく、自分に対して負けず嫌い、自分ができないことが悔しいと思って頑張ってきた。
やるっきゃない!!
■男役10年…トップになれるかも?と思った事はあった?
そのメンバーに入ってるとは思っていたけど、当時は自分が目指す男役が見えていなかった。
私には何があるんだろう?
■トップスターになる時ってどのように伝えられるんですか?
呼び出されて、次トップスターになっていただこうと思います…と言われる。
業務命令w
■宙組に組替えになって…
花組で男役の基礎を叩きこまれてきたので、宙組でそのフリーダムさ、もちろん上下関係はあるけれど、伝統にとらわれていない、そんな環境でもっと自由で居ていいんだと思った。
男役を縛っていたのが、パーっと視界が開けていった。
宙組になってから、ダンス場面を任されることが多くなって、自分の進む道が見えてきた。
■よくトップスターさんは孤独と言われますが…?
組替えしてきてから、みんなの名前をとにかく覚え、積極的に話しかけることで、自分の事も知ってもらえる。それを踏まえてトップになったので孤独を感じたことはない。
■トップになって1:80人は大変ではなかったか?
大変ではない。
コミュニケーションをとることがパワーになる。
袖では1人のこともあるけれど、絶対後ろに80人が居てくれる。
朝来たら、「おはよう!」
終わったら「お疲れ様!」
挨拶を交わすことで、元気になれたので、大変なことはなかった。
■中には苦手なタイプもいたでしょう?
苦手なタイプはいない。
そんな風に手なずけたのかも…ツンツンってして♡
■今の若い世代LINE メール世代に対しての関わり方は?
変えていない。向こうはどう思っていたのかは知らないけれど、私は自分から飛び込むタイプ。
言わなくてはならないことも、こっちから言い方を考える。
伝わりやすい言い方…。
その子のプライドを曲げないように…ちょっとは意識していた。
褒めて…落とす!w
今の若い世代は、自分の若い頃に比べ情報が多い。
だから想像力が乏しくなっていると先生方は仰っていた。
考えたらわかるじゃん!ということが難しい。
■以前なら振り起こしも先輩に倣っていたのが今はYouTubeなどで行うとか…?
直接教わることで、その振りの意味やパッションを理解することができる。
自主稽古で、伝えてはいた。
こっちがそっちに合わせてあげる。
基本的に背中で見せたいと思っていた。
黒燕尾などでは、こうして欲しいと直接言ったけど、
その姿勢を見せていた。
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(2017年25ansの写真が映し出される)
ちょうど退団公演の頃…宝塚のバトンを渡すところ…
かっこいいですね←
これは東京宝塚劇場のロビーに25ansさんが白い布を貼って撮影した。
すごいでしょ?見えないでしょ?25ansさん凄い!
メイクは自分
ポージングも自分で考えた
竹下さん「これハイスツールですよね…」←
男役はヒールのイメージがあるけれど、自分はフラットシューズを履いて男に見えるということを目指した。
フラットシューズを履いても男に見える…これが自分の男役上級者!
(客席大拍手)
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(2018年11月号の写真が映し出される)
ローズ色のドレス姿。
ローズを歌わせていただきました。ローズだから…
(客席の反応いまいちで項垂れる朝夏さん)
■お衣装ではないドレスですよね。いかがでした?
ちょっと恥らいました…♡
■鏡を見てどう思いました?
…まぁまぁw ←
■外又にならないように…?
すごい気をつけました。まだ卒業してそんなに経っていなかったので…w
■マイフェアレディについて
あらためて私は舞台で表現することが好き。
役として3時間、その人生を歩めることが生き甲斐。
舞台が好きだと再認識した。
初めましての方ばかりで緊張したけど、よく話し、話しかける。
みんな良い方ばかり。
みんなが認め合って、良い舞台を作ろうという共通点がある。
■オンユアフィート!について
2回目なので、緊張は前に比べると少なかった。
また同世代が多く、演出の方も同世代。
そこを一路さん方、ベテランの方々が締めてくれる。
カンパニーは体育系のノリだった。
そんな中でできて楽しかった。
■女優になって心折れたことはないですか?
今はまだない。悩みはあるけど、宝塚での経験があるから、よっぽど大変なことは今はないと思う。
だから、今のトップさんたちはみんな尊敬している。凄いな~って…
今は宝塚のよいところでもある「育てる」ということが無い。
自分を育てるのに必死w
やはり宝塚は背中にしょってるものが大きい。
■ある意味宝塚のトップスターは社長みたいなものですね?
そう。上司の責任。
組が良いか悪いかは、その人のスキルと言われてしまう。
■組があって、更に劇団があって、その上に阪急という大きなものがあって…そんな中、劇団と戦ったりもするんですか?
そうですよ。(ドヤ)
それはやはり口にして言わなければ分からないことだから。
今、うちの組はこうこうです。だからこういう作品がやりたいです!!とか言ったりはした。
プロデュース的な…
■セルフプロデュースも大事ですよね?
私はいろいろなタイプの作品をすることで、人は綺麗になると思っていたので…
エリザの後にはコメディを!!と…
やはりお客様は興味を抱いてくれるだろうという狙いがあったから、ちょっとずつ意見していった。
■オンユアフィートとは自分の足で立つということですが、そういう意味で今は地に足をつけて一歩一歩踏み出したところですね?
オンユアフィートの役に出会えたからこそ、共感できること…
彼女は歌手、自分は舞台で人前に立つ仕事をしている中で、
周りの人に支えられてこそ自分の足で立てるんだということをあらためて再確認した。
お客様にも受け入れてもらって、盛り上がっていただいて、すごく楽しかった。