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【FreeFall SV BASE Control+】ほぼハードマウスパッド。だけど布マウスパッドの操作感。

こんちゃ、まっくです。

今回レビューするのは、海外マウスパッドメーカーの「FreeFall Manufacturing Group」から発売されているマウスパッド「SV BASE Control+」です。長いので「SVBC」とも略れます。

海外で発表された際、中間層が無く、布マウスパッドのなのに恐ろしく硬いことで有名になりました。
日本でも「LIT」や「GrowthArts」などで取り扱いが開始して、入手性も良くなりました。

これを機に目に入れる機会が増えたと思いますので、参考になればと思いレビューします。

最初に宣伝だけさせてください!

note記事のほかにYoutubeでデバイス関係の動画を出しています。
良ければチャンネル登録お願いします。

最近Twitchで顔出ししながらヴァロラント配信もしております。

以上個人宣伝でした。


1.基本スペック

1-1.サイズと価格

「SV BASE Control+」は水色に緑を混ぜたような色をしている1色のみの展開で、サイズも1種類のみです。

・450mm×450mm×3mm ¥6,700

あまり見かけない水色とも言い難い色。

日本での購入先は執筆時点では「GrowthArts」のみです。

LIT」は5/20開催のゲーミングデバイスバザーで展示兼販売を行い、現在はオンライン販売に向けて調整中だそうです。


1-2.滑走面・中間層・裏面


・滑走面

滑走面は少し毛羽立っており、わずかにアムンゼン織の様な凸凹を感じます。
この時点で他にはない滑走面で、今までに触ったことのあるどのマウスパッドでも例えようのない表面です。

・中間層

LITの営業担当のT!Mさん曰く、中間層は存在しないそうです。

滑走面の布と、滑り止めになっているベース部分を直接接着させていることで、今までの布マウスパッドではありえないほどの硬さを出しています。

中間層の沈む込みは、プラスチックやガラスマウスパッドの様に全く沈まないと言っても差し支えないです。

ベースと滑走面の接着はとても難しいらしく、特殊な接着剤を用いて接着しているので、その箇所でもコストがかかっているそうです。

・裏面

光沢のある滑り止め。FreeFallのロゴが編こんでいる。

滑り止めは独自開発の「SV BASE」。
かなりの吸着力がある滑り止めで、筆者の使用しているデスクではズラそうとすると机ごと揺れるぐらいの吸着力です。

・スティッチ加工

スティッチ加工は優秀。
滑走面よりも低く編まれている為、マウスパッド端部でマウスを動かしてもマウスの動きを邪魔しません。

・梱包状態

芯のあるかなり固い段ボール。

梱包はフラットベースで平らな状態で購入しました。
この梱包が他のマウスパッドでは類を見ないほど頑丈で、ガラス製のマウスパッドの様な梱包の厳重さです。

布マウスパッドと思えない厳重な梱包。

一番外側の段ボールから取り出しても、中にはプチプチにくるまれ、さらにもう1枚ビニール袋にかぶされた状態で保管されてます。

正直ここまでの梱包はマウスパッドでは見たことが無いです。
送料にお金がかかっているのも納得します。

1-3.防湿・耐水性能

公式サイトをによると、生地には吸水性能があり下のベース部分から揮発するようにできているそうです。

試しに水で濡らしてみましたが、滑走感は変わらず。
湿度の高い雨天の日にも使用しましたが、滑走感の違いは感じれませんでした。

2.実際の使用感

奥に見えているのはHSK Plus。

PC音ゲーで有名な「Osu」と、FPSでは「ヴァロラント」「OW2」で2週間ほど使用しました。

使用マウスは主に「GPROXSL」「DeathAdderV3Pro」「HSK Plus」「Zowie S2-C」「VAXEE NP-01s」で、使用ソールは左のマウスから順に「Corepad CTRL」「TALON GAME」「DR-1(ジュラコン製マウスソール)」「Corepad Pro」「Corepad CTRL」です。

・滑走スピード

ジュラコン製のマウスソールであるDR-1以外は、有名どころのマウスパッドの比較では下記の様になりました。

Razer STRIDER>G640(新品)>SVBC+>VAXEE PA>Razer GigantusV2

PTFEマウスソールでは、それなりに滑って止まるバランスタイプと言えるような性能となります。

ただ、DR-1だけはかなり滑走速度が速くなり、STRIDERよりもわずかに遅いぐらいのスピードバランスタイプになります。
DR-1はマウスパッドの硬度が高いほど滑走速度が速くなる傾向がありますので、それのせいだと思います。

普通のPTFEのマウスソールでの評価はバランスタイプになります。

感覚的にはアムンゼン織のハイブリット系のマウスパッドに似ています。
ただ、アムンゼン織のマウスパッドの様に表面で痛くなる感じのざらつきは無く、あくまで布の様な質感です。

本当に中間層が硬く全く沈みこまないので、力を入れてのストッピングアシストは得られません。しかし、ハード系のマウスパッドの様な力を入れすぎると、その場に留まるどころかどこまでも滑る感じではなく、布らしくある程度の抵抗感を感じます。

沈み込みが無い分、滑走時・止め時の挙動の変化はないので、より素直にマウス操作が可能になります。

アームカバーを使用してゲームをプレイしていましたが、アームカバーでは引っ掛かりを感じ、素手の方が幾分か操作感はいいような感じがします。
100均のアームカバーを裏返しにして使用したら、素手よりも少しだけ滑らかになりました。


3.結論


総合的な評価としては、ややスピード寄りのバランスタイプのマウスパッドです。


特に筆者が感じた優秀な点

  • 布の安定した操作感+ハード系の素直な滑走感

  • 優れた耐湿・耐水性能

  • 他にはない独自技術のベース


SVBC+は他の布マウスパッドには無い操作感を持ったマウスパッドです。

通常、布マウスパッドはどうしても中間層が存在し、それによる沈み込みが多少存在します。しかしSVBC+は中間層を排除し極限まで沈み込まない布マウスパッドをになっています。

筆者も色々なマウスパッドを触ってみましたが、似た操作感を持っているマウスパッドは無いです。
ハード系の沈み込まない操作感なのに、布マウスパッドらしく止めれる。この何とも言えない不思議な操作感に、触って一週間では形容する言葉が見つかりませんでした。

かなり無理して例えると、硬い机の上に置いた厚さ2mmのQckを置いた感じ。あれをもう少しスピードに寄せたものを想像して欲しいです。

筆者はコントロール系のマウスパッドを好んで使用しているのですが、久しぶりにコントロール系以外のマウスパッドを使ってみたいと思わせてくれる、面白いマウスパッドでした。

布マウスパッドで出来るだけ、沈み込みによるマウス操作の邪魔を受けたくない物を探している方。ハード系のマウスパッドを使用していて、より滑走速度を落としたい方。湿気に対して最強の耐性を求めている方にはおススメのマウスパッドです。

「FreeFall SV BASE Control+」レビューまとめ

〇中間層が無く素直な操作感を得られる
〇ほぼ完ぺきな耐湿性能
〇優秀なスティッチ加工
〇ズレる心配のない滑り止め
〇品質を心配しなくてもいい丁寧な梱包

✕布マウスパッドとしてはやや高価(¥6,700)
✕アームカバーがけっこう引っ掛かる

以上、布マウスパッドなのにハード系のマウスパッドの様な、独特な操作感のマウスパッド「FreeFall SV BASE Control+」のレビューでした。

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