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【QUAOAR NEUTRON PREMIUM】世界一滑らないマウスパッド

こんちゃ、まっくです。

今回レビューするのは「QUAOAR」から発売されているマウスパッド「NEUTRON PREMIUM」(読み方は「にゅーとろん ぷれみあむ」)。

ちなみにメーカー名の「QUAOAR」の正しい読み方は「クアウアー」だそう。
道行く人に尋ねたら正答率0.1%ぐらいだと思う。

新興メーカーながら一度に5種類ぐらいのマウスパッドを展開し、その内最もコントロール系に属するマウスパッド。
箱から出した瞬間に筆者が衝撃を受けたマウスパッドですので、そこの辺りを詳しくレビューしていきます。

廉価版の「ESSENTIAL」も紹介しますが、レビュー内容は「PREMIUM」の方ですのでお間違えの無いようお願います。


最初に宣伝だけさせてください!

note記事のほかにYoutubeでデバイス関係の動画を出しています。
良ければチャンネル登録お願いします。

ちなみにYoutubeでは今回紹介した「QUAOAR NEUTRON PREMIUM」と「QUAOAR PERSEUS PREMIUM」のファーストインプレッションについてライブ配信をしていました。

開始5分ぐらいから20分あたりまでしゃべっていますので、良ければご観覧ください。


1.基本スペック

1-1.サイズと価格

「NEUTRON」には「PREMIUM」と「ESSENTIAL」の2種類があり、両者の違いは中間層の材質や、それに伴う価格の違いです。

・NEUTRON PREMIUM
・サイズ:490×420×3.5mm
・中間層・ベース:ROGERS INOAC PORON®
・価格:LIT ¥6,830(予定) GHNB GEAR ¥6,900

今回購入した方。PREMIUMシリーズは種類によってカラーバリエーションが変わる。

・NEUTRON ESSENTIAL
・サイズ:490×420×4mm
・中間層・ベース:SCR SPONGE
・価格:GHNB GEAR ¥5,700

ESSENTIALシリーズはどれもマウスパッドの色が同じ。



・1-2.滑走面・中間層・裏面


・滑走面

滑走面はマイクロファイバー製で、かなり触り心地がいい。
身近にあるもので例えるとするならば、眼鏡拭きを想像してもらえるといいと思う。

滑走面を指で撫でると、繊維がその方向に揃い若干色合いが変化する。
特に滑りに変化はないので面白ギミックとして楽しんでいる。

絨毯をなぞると画像の様に色が変化する。
ここまで露骨ではないものの同じようなことがこのマウスパッドで起こる。

・中間層

PREMIUMの中間層はPORONで、沈み込みに関してはやや硬いものの、それなりに沈むといった感じ。

既製品で例えると、ArtizanのSoftとXSoftの中間程度の沈み込みで、柔らかさはSoft寄り。沈むが硬度があるので点ソールなどの使用時でも、よほど圧を掛けないのであれば、マウスの底面がする危険性は少なそう。

・底面・滑り止め

PORONの滑り止めなので、滑り止め性能はかなり優秀。
裏面のパターンなどが微妙に異なるが、Artizanの滑り止めのそれと言って差し支えない。

吸盤のように机に引っ付いてくれるので、マウスをかなり激しく動かしても全く動かない。むしろマウスパッドの位置調整をする度に一度剥がさないと動かない。

・スティッチ加工

マウスパッドの縁のスティッチ加工は優秀。
スティッチの高さはマウスパッドの滑走面よりも少し低くなっており、マウスパッドの端までマウスを動かしても引っ掛かりなど感じなくなっている。

また、スティッチ加工に使用されている糸も細く、柔らかい為、アームカバーを使用しない人でも腕が擦れて痛くなる事は無い。

・梱包状態

梱包はフラットパッケージで、巻き癖が付かないようになっている。その上から硬度のある段ボールで2重に梱包されている為、輸送でもマウスパッド本体にダメージが入らないような構造になっている。

7,000円近いマウスパッドなので、ここまで厳重に管理してくれると心配事が減り大変ありがたい。


1-3.耐湿・耐水性能

耐水性能に関しては、マイクロファイバーに水を垂らして乾燥するまで放置するのはかなりの時間を要すると判断したため、今回は行っていない。

耐湿性能に関しては、夏場の高温多湿環境で放置しても滑りの変化は感じられなかった。ただ、後述するがそのままでもかなり滑走スピードが遅いマウスパッドの為、仮に滑りが変化していたとしても気づいていない可能性も無きにしも非ず。


2.実際の使用感


一緒に写っているのは同じQUAOARから発売されているPERSEUSとTerosソール。

いつもはOsuやOW2などで試すのですが、このマウスパッドでトラッキング系のゲームをやると冗談ではなく腕を壊しそうだったので、今回はかろうじてできそうなヴァロラントのみで使用しました。

ちなみにヴァロラントの感度は800DPIのゲーム内0.12の振り向き68cmです。

使用したマウスとマウスソールは
①「G PRO X SL×DR-1」
②「G PRO X SL×Teros」
③「G PRO X SL×SuperGlide2」
④「HTS Plus×G PRO X SL用CorePad Pro」
⑤「Death adder V3 Pro×TALON」
です。

・滑走スピード

基本的にどのマウスとソールの組み合わせでも超コントロール系の滑りです。有名どころのマウスパッドでの比較は↓の様になりました。

Gigantus V2>Saturn PRO>Qck>PARA BREAK>G-SR>>>NEUTRON

ソールでの違いはPTFEとDR1とTeros・SuperGlide2で3段階で滑りの速さの違いを感じました。

PTFEとDR-1の比較ではわずかにDR-1の方が遅く、それらよりも圧倒的にTeros・SuperGlide2は滑りませんでした。

このTeros・Super2滑らなさに関しては、他のどのマウスパッドでも得られないぐらいの遅さで、マウスパッドとマウスが固定されているのか?実はマウスパッドの滑り止めの面でプレイしているのか?と感じるほどです。
振り向きが68cmの筆者では180度の振り向き1回ですらかなり疲れます。

他のPTFEとDR-1に関しては多少マシにはなるものの、力を掛けて沈み込ませた瞬間、上記ソールと同じようにかなり遅い滑りになります。

その滑走スピードの遅さから、他のどのコントロール系マウスパッドとも比較できないです。

また、中間層の沈み込み次第でかなり滑りの印象が変わりますので、マウスに力を入れて止める人、常にマウスに力をかける人には向いていない気がします。

アームカバーを使用しての使用ですが、ほぼ不可能です。
評判の良いダイソーのアームカバーをはじめ、手持ちのアームカバーは全て滑りませんでした。一部PTFE加工されたアームカバーは分かりませんが、布のみの従来のアームカバーは使用できないと思っていいでしょう。


3.結論


総合的な評価として「QUAOAR NEUTRON PREMIUM」は、他に類を見ないほどのコントロールマウスパッドです。

他のマウスパッドでは「優秀な点」をこの後に書くのですが、このマウスパッドは特殊過ぎて書けません。あえて書くのであれば、滑り以外でマウスパッドとしてのビルドクオリティはすごく優秀です。

ただ、どうしてもここまで滑らないマウスパッドを使用できる人はごく少数に限られ、間違いなく一般人には扱えないマウスパッドです。

コントロール系マウスパッドが大好きな筆者でも完全に持て余してしまっています。

元々開発者の友人が事故の後遺症で手が震えてしまうので、それでもFPSをやらせたい為に、手の震えを解消するためのマウスパッドだそうです。
そのような特殊な仕様を求める方には救いになると思います。
先述した通り、ソールとの組み合わせ次第では指先の力だけではマウスが動かないぐらいの強力な止め性能がありますので、もしそういう悩みがある方には触ってほしいマウスパッドです。


「QUAOAR NEUTRON PREMIUM」レビューまとめ

〇厳重な梱包で輸送中にマウスパッドが損傷を受けずらい
〇スティッチ加工は柔らかく滑走面よりも低い
〇PORONベースは均一で滑り止め性能に優れる

✕滑らなさ過ぎて一般人には持て余しす性能
✕マウスへの荷重で滑りが変化しすぎる
✕アームカバーは使用できない

以上、他に類を見ないコントロール系マウスパッド「QUAOAR NEUTRON PREMIUM」のレビューでした。


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