【LAMZU Atlantis】XM1rとぱっと見形状は似てるけど...
今回は新興マウスメーカー「LAMZU」の1作目となるマウス「LAMZU Atlantis」に関してのレビューを書いていきます。
過去記事にもいろんなゲーミングデバイスをレビューしてるので、よかったら見ていってね。
Youtubeもやってます。
1.基本スペック
冒頭にも書きましたが、「LAMZU Atlantis」は新興メーカーのLAMZUから発売されているマウスです。
日本では様々なゲーミングデバイスを取り扱っているHID-Labsや、ゲーミングPCなども販売している株式会社Arkで取り扱いしています。
振興企業の為、生産数が少なく初期ロットはすぐ完売してしまい、次期ロットもすぐに完売してしまいました。海外サイトでも入手可能ですが、輸送費等含めるとかなり割高になりますので、お金に余裕のある人以外は正規代理店を通した方がいいです。
サイズ 123×66×38mm
重量 55g
DPI 最大26,000DPI(ソフトにて変更可能)
ポーリングレート 1000Hz
メインスイッチ HUANO Blue shell Pink dot
センサー PMW3395
価格 Ark ¥14,170 HID-Labs ¥13,300~15,000
2-1.ビルドクオリティについて
メインスイッチ
メインスイッチに搭載されているHUANO Blue shell Pink dotは硬めの押し心地で若干ポストトラベルがあります。
私が手にしたAtlantisでは左クリックスイッチが不良品で、かなり深くまで押し込まないと反応しませんでした。また、クリック感も本来の物とは程遠くなっていました。
正常な右クリックのみでの評価は、やや硬めだがKahil GM8.0よりも若干軽いと感じました。Kahil GM8.0と比較してスイッチが反応してからのポストトラベルが大きく、強く押し込む人には不向きだと感じました。
サイドボタン
サイドボタンは軽めの押し心地で、手前・奥側両方ともプリトラベルはほぼ無しで、ポストトラベルはややあるといった感じです。
押し心地自体はかなり良く、サイドボタン自体の間も空いているので手前と奥側で押し間違えることは少ないと思います。
マウスホイール
マウスホイールに搭載されているTTC Goldは、昨今の様々なマウスに搭載されている実績のある評価の高いマウスエンコーダーです。
回し心地は軽めで、ノッチ感もやや薄めですが、粒が大きいので誤爆することは無いです。非常に感触の良いマウスホイールです。
シェルの堅牢性
シェルは普通のマウスと同じようにプラスティック製です。しかし、ボトムシェルは他のマウスと大きく異なり、半透明で大胆に肉抜きされたものが採用されています。
シェル自体は握りこんでも変形や、軋みなどは無いぐらい頑丈ですが、ボトムシェルは押し込むと簡単に曲がります。通常強く押し込むことは無いので、マウス自体に相当な体重を掛けなければ影響はなさそうです。
気になる点としては、メインボタンの肉厚の薄さ。
ここが薄いせいでメインボタンが簡単にたわみ、メインスイッチの押す箇所によってクリック感がかなり変わってきます。
特に先の方に近づくとクリック感が悪化します。メインスイッチが硬めなので、余計に顕著に出ています。
総合的な堅牢性は〇ですが、メインボタンだけ気になりました。
表面処理
表面の塗装はサラサラとした感じで、特にコーティングなどは無く素材としての感触でした。
ある程度のグリップ力はあるものの、ViperV2Proと同じようなプラスティック自体にシボ加工がされているような感じです。
気になる方はグリップテープを貼ったほうがいいでしょう。
2-2.最適な持ち方
僕の手は、人差し指から小指までの付け根の幅が8.5㎝で、中指の先から手首のしわまでの長さが18㎝です。
上記の手の大きさで各種持ち方を試し、最適な持ち方を探しました。
全て個人的な感想です。
つまみ持ち
つまみ持ちは指のみでマウスを動かす持ち方ですが、ややマウスが大きく感じますが持つことができます。
指を立てるつまみ持ちだと、メインボタンのかなり手前側を押すことになり、クリック感がかなり詰まったような感じになります。
通常の手の大きさではあまりお勧めできません。
つかみ持ち
つまみ持ちは指と手の平を一部つけて持つ持ち方で、このマウスには最も相性が良い持ち方です。
つかみ持ちは正確には分類すると、手の平の当て方などでかなり種類がありますが、筆者が持つ掴み持ちは手首近くの手の平を当てる持ち方と、指の付け根を付けて指を寝かすつかみ持ちの2種類です。
手首近くの手の平を当てる方のつかみ持ちは持ちやすく動かしやすいです。
個人的には最もおすすめな持ち方です。
かぶせ持ち
かぶせ持ちは手の平全部と指をすべて寝かせる持ち方ですが、筆者の手ではマウスが小さく、メインボタンから指が出てしまい、薬指と小指もかなり窮屈になりました。
手の小さい人でないとかぶせ持ちはあまりお勧めしません。
3.実際の使用感(In-gameにて)
ヴァロラント、Osu(McOsu)、OW2などで使用しました。
最初に感じたことは、操作感自体はXM1rよりもViperMiniを高さ以外少し大きくしたような感じが最もしっくりくるということでした。
それと同時にある程度指を引掛けるスイートスポットが分かり易くあるので、横軸のAIMがかなり安定します。また、XM1rよりもある程度縦軸のAIMも自由度があがりました。
ViperMiniで少し窮屈だと思っていた親指と小指のくぼみが、マウス自体が大きくなることで自然に持てるようになりました。
また、XM1rよりも両サイドの高さが上がっているのと、逆はの字もかなり緩やかになっているので親指・薬指・小指の配置もかなり自由度が上がりました。
しかし、先述の「2-1.ビルドクオリティについて」で述べたように、指を立てる持ち方だと、押す場所によってかなりメインスイッチの押し心地が変わるので、人差し指と中指はある程度場所が限定されます。
4.まとめ
「LAMZU Atlantis」をお勧めできるのは以下の様な方です。
つまみ持ちの方
XM1rではくぼみがキツイと思っていた方
ViperMiniでは小さすぎて持ちにくいと感じていた方
無線かつ最新のセンサーで、ある程度安価でマウスが欲しい方
唯一無二のデザイン性と配色のマウスが欲しい方
LAMZU社の1作目とは思えないほどの完成度と、大手他社にも張り合えるほどの高スペックを持ち合わせた素晴らしいマウスだと思います。
XM1rやViperMiniで窮屈に感じていた形状も、Atlantisはかなりマイルドになっており、GPROとは形状が違う物の万人受けするタイプの形状だと思います。
GPROでもう少し背が低ければ…、Viperでもう少し背が高ければ…。の様なもう少しにうまくマッチしたような形状です。
地味に充電ポートがUSB-typeCなのも嬉しい所。最近のマウスはtypeCが増えてきているので、充電用のUSBを共有して使用することができます。なによりも抜き差しが楽なので、充電する度にコードをつなぐ煩わしさが軽減されます。
メインスイッチのシェルと、スイッチの選定だけ惜しい部分だと思いましたが、他に関しては特に言う事がありません。
在庫に関しては新興企業ということもあり、全体的に数が少ないので今後の入荷を首を長くして待ちましょう。
以上、「LAMZU Atlantis」のレビューでした。
※Youtubeで開封配信をしました。その際に細かいところまでレビューしてますのでよければ観覧していってください。
「LAMZU Atlantis」まとめ
〇軽量な55g
〇つかみ持ちに特化した形状
〇安価(1.2万円)だが最新のPMW3395センサー搭載
〇軽量で安価な割にはつくりはしっかりしている
〇他にはないボトムのデザイン性とカラーバリエーション
✕在庫が安定していない
✕ボトムシェル自体は簡単に歪む
✕メインボタンシェルは薄く、スイッチの特性とやや相性が悪い