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今週の相場振り返り(10.30〜11.3)

❶日本株
▪️日経平均株価¥31949.89 +348.24
▪️TOPIX 2322.39 +11.71
▪️シカゴ日経平均先物 32735(大阪終比 +855)
▪️日本10年債 0.920%

日本株は上昇しました。
金曜日は祝日でしたが海外市場の動きからシカゴ日経平均先物は3万2700円台と急騰しました。
米国市場に引っ張られてはいますが、日銀会合の結果や円安の進行、日本企業の業績拡大期待が強くなっていることが日本株を押し上げた要因だったと思います。

今週も決算発表が注目。

トヨタ自動車の決算🚘
上期(4-9月期)は純利益が2.2倍増益の2兆5894億円となりました。
更に今期業績予想を上方修正。
売上高は15.7%増収の43兆円、営業利益が65.1%増益の4兆5000億円、純利益が61.1%増益の3兆9500億円の見通しを示しました。

記録ずくめの決算内容
これが達成されれば日本初です‼️

【稼ぐ力】という観点で計算したところ、4-9月期の売上高純利益率は11.8%、対して🇺🇸テスラは9.4%でした。
トヨタがテスラを稼ぐ力で逆転。ただ市場ではトヨタがこれからEV投資にシフトしていくなかで、その間テスラが新技術を開発して利益を伸ばせばまた抜かれるのではないか?との指摘もあります。
トヨタ自動車およびグループ会社(アイシン、デンソー、豊田自動織機、トヨタ紡績、豊田通商など)には早急にEV開発・投資に力を入れていただいて実力をつけていただきたいと思っています。

商社大手4社も決算を発表。
♦️三井物産
⇨今期最終利益を上方修正して9400億円と減益幅を縮小
⇨配当も20円増額修正。
♦️三菱商事
⇨今期最終利益を上方修正して9500億円と減益幅を縮小
⇨配当も10円増額修正。
⇨株式分割を24年1月1日付で3分割
♦️丸紅
⇨今期最終利益を上方修正して4500億円と減益幅を縮小
⇨配当も5円増額修正
♦️住友商事
⇨今期最終利益を上方修正して5000億円と減益幅を縮小
⇨配当も5円増額修正
業績を上方修正した理由として原油高円安効果ということで想定為替レートを引き上げました。更に中間配当は剰余金から出すということで株主還元も積極的だったことは評価出来るのではないでしょうか。

その他鉄道、空運、製薬、証券など業績が良いので、来週も決算発表ありますので、注目していきたいですね。


❷米国株・海外市場
▪️NYダウ $34061.32 +222.24
▪️ナスダック13478.28 +184.09
▪️S&P500 4358.34 +40.56
▪️ラッセル2000 1760.70 +46.49
▪️米10年債4.576%▪️米2年債 4.845%

今週は重要な経済指標が相次ぎました。
🇺🇸FOMC
政策金利 5.25〜5.50%(据え置き)

🇺🇸10月雇用統計
🔶雇用者数 15.0万人増(予想19.0万人増)
🔶平均時給 前年比4.1%(予想一致)
🔶失業率3.9%(予想3.8%)

🇺🇸10月ISM非製造業景気指数
🔶51.8(予想53.0)

FOMCは2会合連続利上げ見送り。
追加利上げの可能性は否定しませんでした。

今後のFRBは金融情勢を重視しながら政策を行っていくのだと考えています。

アップルの決算🍎
7-9月期決算は1株利益、売上高とも予想を上回りました。
iPhoneの売上が好調だったほか、サービス部門の売上高も予想を上回りました。iPhoneの売上は四半期で過去最高を記録し、サービス部門の売上高も過去最高を更新しました。
ただ4四半期連続の減収となったほか、注目されていた中華圏の売上高が予想に届かなかったこと、そして、Macの売上高も予想を下回ったことから、時間外で株価は軟調に推移しました。

❸為替相場
▪️USD/JPY 149.37〜149.42
▪️EUR/JPY 160.26〜160.36
▪️EUR/USD 1.0729〜1.0733
為替相場はドル円、ユーロ円で今年最安値を更新しました。ドル円は151円74銭と昨年の安値水準に近づき、ユーロ円は12年ぶりに160円台をつけました。
30日から31日にかけて日銀金融政策決定会合で長期金利操作を再修正するとの観測が出ました。結果は7月発表よりも長期金利操作を柔軟化して「1%めど」として1%以上を容認するという再修正を決定しました。再修正となれば円高に向かうはずなんですが、市場はこれは【まだハト派】と受け止めて円安ドル高が進行するという流れになり、更に財務省発表の外国為替平衡操作の実績がゼロだったこともあり、為替介入はまだ遠いという思惑から円を売ってドルを買う動きが強まりました。
米FOMCでは2会合連続利上げ見送りということで、追加利上げの可能性を否定しませんでした。
3日発表の雇用統計は市場予想を下回る結果となり、追加利上げはないのでは?との観測が広がって米長期金利が下落。ドル円も150円も割り込み149円30銭台まで円高ドル安になりました。

❹商品
▪️NY原油 80.51 -1.95
▪️NY金 1999.20 +5.70

原油相場は80ドル台になりましたが、OPEC原油見通しが90ドルになるとの予測が出たとの事で、中東情勢も拡大しているので、原油相場の先行きについて、原油高はまだ見ておくべきとの見方が消え去っていないという事ですね。
金相場はドル建て先物で2000ドルの大台に近づいています。米長期金利の上昇で軟調で推移していましたがドル安になってきたので、金利を生まない資産である金に買い戻しが入った格好となりました。国内金価格は円安の影響で上昇していて1万円台をキープしている状況です。引き続き円安基調が続くとなれば国内金価格は引き続き高止まりする可能性があるかと思います。

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