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宗教はおもしろい。 「いのフェス」10周年に寄せて
「あぶない人」と思われたくなくて、家族がクリスチャンであること、日曜日には「礼拝」をしなければならないことを隠していた時期がある。
周囲に調子を合わせ、小学校ではそれなりの陽キャでもあった。
オウムよりはるか以前から、宗教のイメージは芳しくない。
堅苦しく偏狭で排他的、独善的な集団。
取り込まれたら最後、二度と洗脳から抜け出ることはできない。
新興宗教に限らず、宗教にはそんな危うい側面があることは否定できない。無論、キリスト教も例外ではない。
しかし、事実として宗教はおもしろい。
そのおもしろさがなかなか伝わらない。
残念ながら伝え方がヘタすぎるのも一因。
このおもしろさを、一部のガチ信者だけで独占しておくのは甚だもったいない。
聖書も教会も、信者の寡占物にしてはならない。
そんな思いを募らせながらきっかけをつかめず、構想だけは温めていた。
最終的に背中を押したのは大震災。
陳腐な「復興支援」や「チャリティ」を謳いたくなかったので、あえて「明るい」サブカル色に振り切った。
無謀すぎる初めての挑戦。
会場が立派すぎて10万超の大赤字だったが、思いがけず多くの助け手が与えられた。
――あれから10年。
ここまで続けてこられたのは、さまざまな形で携わってくださった出展者、ボランティアスタッフ、参加者のおかげでしかない。
楽しくなければ宗教じゃない、などとうそぶくつもりはない。
敷居なんか下げられたら困るという声が根強いのも事実。
神聖な場を土足で荒らされることを懸念するのも無理はない。
しかし、得られた財産は計り知れない。
与えられた気づきも数え切れない。
そして、10年前から今も変わらず、エンタメの力、信仰者の底力は信じるに値する。
だから、宗教はおもしろい。
「#いのフェス」10周年感謝祭に寄せて
実行委員会代表 松谷信司
視聴は以下のYouTubeライブから。申込不要。
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