2022年の夏 その②「自費出版」
某出版社の新人賞に、
小説[赤いバトン|note版|全20話]を応募したところ、
大賞作品の発表前に、出版社の方から電話がありました。
受賞の連絡ではなく、
「自費出版に興味はありませんか?」というお話でした。
通常の紙書籍なら300万円。電子書籍なら260万円。
わたしは「しばらく考えさせてください」と申し上げ、
回答を先延ばししました。
後日、丁寧な【作品講評】もいただき、
「秀逸な構成が作品の魅力」「多くの読者が親しみを持つ」
「ユーモアが上手く表現されている」「9つの視点も著者ならでは」
など、こちらが嬉しくなる評価が書かれてありました。
もちろん「こうすればもっと良くなります」という、
アドバイスも書かれてありました。
「いやいや、調子に乗ってはいけない」
「ちゃんと慎重にならなくてはいけない」
わたしは努めて冷静に考えることにしました。
文字校正&編集&装丁(デザイン)もしていただける。
プロモーション(宣伝)もしていただける。
確かに魅力的なサービスである。
しかし「ちょっと待てよ」と努めて冷静に。
「オレ、広告クリエイターじゃん」
文字校正&編集&装丁、自分でできるじゃん。
てか、それらのクリエイティブは、
長年(25年以上)自分がやってきたことじゃん。
じゃあ、
■作品に出版社名の明記 ■出版社によるプロモーション
この2つに、
260~300万円を出すべきか否か? ってことを考えるだけじゃん。
答えはすぐに出ました。
最初のお電話から約2週間後、
「せっかくのお話しですが、見送らせていただきます」
お断りの電話(正式な回答)をさせていただきました。
しかし「良くできたシステムだなぁ」と感心。
新人賞を設置して、
応募作のなかに、めぼしい作品があれば、自費出版の営業をかける。
そもそも「応募者=書籍化を希望している人」なので、
自費出版を受け入れてもらいやすい。
出版社にとって、
とても効率が良く、自費出版なので金銭的なリスクも小さい。
ちなみに、このシステムは、決して罠ではなく、
応募者にとっても、
とても魅力的なシステムであると思うのです。
ちゃんとした作品(売れそうな作品)を執筆できる人であれば、
応募をきっかけに、
出版社の方に見つけてもらえる場合もあるということなのです。
あちこち出版社に持ち込んで、冷遇を浴び続けなくてもいいのです。
※そもそも持ち込みを受け付けていない出版社も多いらしい。
費用はどうしても掛かってしまうのですが、
出版社に書籍化までの工程をお任せできて、
プロモーション(宣伝)もしてくれて、
出版社名の入った本として、紙書籍なら書店に並ぶのです。
本当に、良くできたシステムなのです。
という訳で、自費出版を断ったわたしは、
出版社の方からの【作品講評】に書かれてあったアドバイスを、
素直に受け入れ、若干の修正を施し、
「セルフ出版(Kindle出版)」することにしたのです。
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