米空母ロナルドレーガンと放射能訴訟 3世オリジナル
福島第一原発の事故。汚染されたのは東日本の陸上だけではありませんでした。
実は、放射性物質の約8割は太平洋上に流れ込んでいたというのです。そして東北沖で“トモダチ作戦”として支援活動していたのが米空母ロナルド・レーガン。
当時、艦内では放射能アラームが鳴り響いていました。乗組員の兵士らは今、続々と放射能による健康被害を訴え死者は7人に。
そして米兵ら100人以上が東電などを訴えています。空母で一体何があったのか?
トモダチ作戦中の空母ロナルド・レーガン艦内で兵士達が撮ったスマホ映像があります。
その動画には艦内に響き渡る放射能サーベイのアラーム音に青ざめる兵士達の表情や「自分たちは終わりだ」「核のホロコーストの中にいるのではないか」などの切迫したつぶやきが残っていました。
これを見た小泉元総理大臣が、急遽アメリカに飛びました。被ばくし病気になったと訴える兵士達の話を直接聞くためです。
そして10人の兵士の話を聴いた後の会見で、小泉氏は涙ながらに「日本のために尽くしてくれた人を見て見ぬ振りはできない」と語りました。
小泉元総理にも、その時の兵士たちの様子などインタビューを行いました。
そして取材班も、原告団に入っている兵士達の証言を記録するために、アメリカに渡っています。
そこで原告団の5人の男性兵士、2人の女性兵士、子供が産めなくなった女性軍属、既に死亡している兵士を看取った親友、死の宣告を受けた兵士の妻に細な話を聴く事ができました。
彼らの当時の状況、その後の健康障害の発症、悪化、そして現在まで、赤裸々な証言を次々に聞く事になります。
このアメリカの裁判ですが、実はまだ始まっていません。(アメリカの最高裁で、日米どちらで裁判をするかどうかについて争っている最中)それは、東京電力と日本政府がアメリカで裁判が行われること自体に反対しているからです。
その理由として、米兵らの弁護団が指摘しているのは、日本にはないアメリカ独自制度の存在です。
それは、「ディスカバリー」という制度で、相手方の証拠書類や証拠のメールのやりとりを全部強制的に提示させる事が出来るというものです。そうなると、これまで表に出されていなかった新たな事実が表に出る可能性がある。
これは日本で行われている原発事故関連の裁判そのものにまで影響を及ぼすのではないか・・・。
一方で米兵らとしては、日本の法廷で裁判を闘おうにも、健康被害を抱えており、また経済的にも難しい問題を抱えています。若い米兵らには、貧困層出身も少なくありません。
原子力防災の観点からも警鐘を鳴らしたいと思います。
福島の原発事故では、放射性物質の8割が原発の東側の太平洋側に流出しました。国内のほかの原発や中国や韓国の原発で、万が一事故が起きてしまったら・・・。放射性物質はいったいどこに向かうのでしょうか。
3.11東日本大震災で「ともだち作戦」を展開した、空母ロナルドレーガン。洋上で兵士が被爆し、9人が亡くなり、402人が訴訟中。…空母で何があった?
しかし、この震災で被爆したという日本人の話を聞きません。福島原発の汚染水も震災翌日に米軍の要請で放水していますが、宮城沖のロナルドレーガンには届かない距離。
私は、この地震に空母ロナルドレーガンが関わっていたと思っていました。ところが、訴訟の詳細を見ると、彼らはなんら地震に関わる作業をしていないようでした。
もしかしたら、ロナルドレーガンの兵士をモルモットにしたのか?
勤務中の事故・怪我は、軍や国を訴えられない取り決めになっているそうです。
なので、まだ米国内の訴訟ですが、最終的には東京電力が被告人となります。東京電力は全てを知っているはずですが、”裁判で明らかにする”としています。
米国の水爆は、大地からウランを取り出し作りますが、福島原発はプルトニウムです。被爆者の兵士達はウランで被爆しているはず。東京電力は、プルトニウムを主張し関係を否定するでしょうか?
東日本大震災は、水爆と地震兵器HAARPで起こされた人工地震と言われています。福島原発の爆発は、小規模核で爆破されと言うことは、ほぼ明らかになってきています。
彼らの訴訟相手は東京電力ではなく、米軍・米国になるはずですが、その訴訟権を持ちません。本当に可哀想です。彼らは知らない。
最後に、福島の被爆者と一緒に戦いたいと言った女性の元兵士がいましたが、福島事故で目に見える深刻な被爆をした日本人はいないのです。
それがわかった時の彼女の落胆は見たくありません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?