ちいさなえほん「おおかみ＆ルーク おつきみナイトミステリー」

ちいさなえほん「おおかみ＆ルーク　おつきみナイトミステリー」

「おおかみ＆ルーク　おつきみナイトミステリー」
【さく・え　まかろんぽふぃん】

ある、つきがきれいな　よるのこと
おおかみさんとルークくんは
おつきみをすることにしました。

「つきをみたあとは　いっしょに
　おだんごを　たべましょうね。」

おつきみをしていると、
おおかみさんは
おつきみおだんごが
ひとつなくなっていることに
きがつきます。

もしかして　ルークくんが
たべちゃったのかな？！

「ルークくん！おだんごかってに
　たべたでしょ？！
　ボクもたのしみにしてたのに
　ひどいです！！」

おおかみさんは
プンプンおこって　いいました。

「ち、ちがう！ぼくも
　おだんごだいすきだけど、
　まだ　たべてないゾ！

　ぼくだって、ぼくだって
　おおかみさんと　たべるおだんご
　たのしみにしていたんだゾ！！」

ルークくんは　おおあわてです。
うーん、ホントかなぁ…？？

そうしていると、
なんとびっくり　おだんごが
うごきはじめました！

「こ、このおだんご
　いきてるです！」

いったい　どうなってるの？！

…おやおや？
おだんごをおいていた
いれものの　あなから
ぴよちゃんが　でてきました。

くいしんぼうの　いっちゃんです。
それに、くちのまわりには
おだんごを　たべたあとがついていますよ。

おだんごを　たべたはんにんは
いっちゃんでした。

「ルークくん、うたがって
　ごめんなさい。」

「いいんだゾ。じつは
　ぼくも、おだんごを
　はやくたべたいと　ずっと
　おもっていたんだゾ。」

ナゾがわかって　みんなにっこり
えがおになりました。

おだんごも　みんなと
いっしょにたべると
もっとおいしいね。

おつきみのよるは　
まだまだ　つづきます。

おしまい