スクスト2 EPアルコア 第6話感想

スマホゲー「スクールガールストライカーズ2」、EpisodeAlcorアルコア第6話の感想でございます。

EPアルコアは6話も安定して面白かったです。
今回新登場した冥導世界と鎮目ひびきの謎を盛り上げていく一方で、
EP1から存在する設定を再登場させて掘り下げていくのがいい。
他世界のストライカーじゃなくてエテルノの「本人」が動いてる話の中でそういう過去の設定をちゃんと引き継いでくれてると、シリーズが続いてる感じがしてとてもいいですね。
スクスト2になってからは結構エピソードごとにブツ切りの印象があったから、なおさら。
その上でセリフの中で最低限の情報はフォローしてくれるから一見さんにも安心だ!……と思う。

以下感想です。

◆今回のひびき

第6話は、鎮目ひびきが自室で目覚めるところからスタート。
(セミ鳴いてんのに長袖ジャージで寝るのは暑くないか?)
5話ラストで謎の影に襲われて倒れたのに、そのことは一切覚えていない。
血のエフェクトがあったから何か怪我を負っていると思うんだけど、痛がるそぶりも何もない。

さらには、前回ひびきが星空の境界で襲われたのは「5月某日」。
今回ひびきが目覚めたチャプターでは日付の表示がないけど、その後の夏休みの予定を話すくだりでは「7月某日」。(まぁ、同じ日の出来事と見ていいでしょう。)

記憶を失っていることと、急に時間が飛んでいるのはどういうことだろう?
両者に関係はあるのかしら?
「単にプレイヤーに見せていないところで時間が経過しただけじゃないの?」という考え方もできるけど、明らかに死にかけてたのに「あの後自力で帰りました。怪我は治りました。では続きをどうぞ。」なんてこたぁしないでしょ。

ここで5話ラストに隠されていた赤文字メッセージを思い出すと、
「失敗した」
「あなたが観測している限り、やり直しの機会はいくらでもある」
と言ってたので……じゃあ今回は早速何者かの介入で「やり直した」ってことかァー!?
この先ちょくちょく「襲われて倒れて記憶を失って自室リスポーン」を繰り返されたらなんかヤですね。気味が悪い。
(とか言ってると「じゃあもしかして両親を失った自動車事故の時も実はひびきは死んでて、一人だけ復活したんじゃね?」とか余計なことを思ってしまう。)

しかしやり直してるにしても、急に2ヶ月時間が飛ぶ方の謎が残りますね。
ちなみに更新月で言えば、
 第5話(6月末更新)=作中は5月
 第6話(7月末更新)=作中も7月
となるので、現実時間と作中時間を揃えるのならば5話の設定月を間違えただけかもしんない。

それにしても「あなたが観測している限り」って書き方やだな。
「我々が作品世界に縛りつけてるせいで、いつまでも成仏できない」みたいじゃないすか。
あれか。ゴールドエクスペリエンスレクイエムか。
いや考えすぎですかね。ヘヘッ。


◆緋ノ宮兄の情報

ベガの調査報告からわかった冥導世界の情報は2つ。
そのうちの一つが「緋ノ宮兄の情報」。
二穂の兄、その名は緋ノ宮叶一
……スクストで明確に男性の名前が出てくるのは「さっちゃんの親父」「エデンchの黄金沢理一郎」に続いて3人目かな?
なかなかレアな存在。この先本人登場はあるかな?

遺伝子工学界のホープらしい叶一兄貴、現今世界では海外で研究していて、冥導世界では国内に戻っているそう。
その人柄について楓は「素直に取材に応じるような人ではない」「変わった人」って言ってるけど……。

ちょっと話それるけど、
これ石山シナリオだったら癸生川探偵とかさっちゃんの親父みたいな「頭が良すぎるド変人」枠だったんじゃないかな……。
いや、アルコアを誰が書いてるか知らないけど……石山さんではないとしても、その辺の「石山感」(=スクスト1本来の雰囲気)を意識して作ったりすること、あるかな?
……癸生川探偵もさっちゃんの親父もそうだけど、言動だけでなく存在そのものが物語における「例外」で、プレイヤーが知らない情報をいきなり持ってきても「ハァ?後から言うなや!」じゃなくて「そんな秘密があったのか!」って納得させる何かがあるよね。
力技……というわけではないんだけど、「こいつが言うなら信じる」みたいな。
一歩間違えると後出しジャンケンなんだけど、そこの塩梅が毎回うまかった。
……アッ、知ったような口聞いてすいません。癸生川シリーズは携帯2本DS1本の計3本しかやってません。でも毎回そんな感じだったと思います。
まぁ癸生川抜きにしてもさっちゃんの親父が完璧にこの枠だったけど。

話を戻して。
実家と反りが合わずに勘当された叶一はそもそも家を出たがって大人に反発していたが、二穂のことは可愛がっていたし、二穂も叶一を慕っていた。
ゲーム本編ではわざわざ書いてなかったけど、遺伝子工学の道に進んだのはきっと二穂の病気のためなんじゃなかろうか。
(ただし、兄貴が悪役でなければの話。)
(悪役だったら妹のためとか言いつつ嬉々として人間をオブリに変えてる。)
(大抵そう。)

しかし「勘当された」のくだり、前にどこかで見たような気がするな。
どこで読んだんだったかなぁ……。二穂の親愛編にはなかったと思うから、本編のどこかだったかイベントストーリーか……もしや漫画や小説版か……?

そして依咲里、華賀利は元々叶一の従者だった
これサラッと言われたけど結構アレだよね。
この8年あらゆる世界でニホサマニホサマ言ってたのが「本来想定された姿ではなかった」っていうのは……こう……後付け設定だけど……嫌いじゃないやつだ……むしろ好きな方……いいぞ……。
特撮でたまにある「ヒーローの力は元々平和のためでなく破壊のために作られたものだったのだ」とか中盤で言われるやつ。
……いやちょっと違うか。でもまぁそういうやつ。ニュアンスは。

条件だけ見れば灰島姉妹は二穂に従く者ではなく「緋ノ宮の後継者に従く者」であり、
もしも権利が叶一に戻ったら本人の意思は関係なく二穂の元を離れなければならず、
場合によっては兄サイドに立って二穂と敵対する可能性も……
とかなってくるやつじゃないすか。

……いやまぁ、今回の話ではそうはならないけどさ。
叶一が復権を望んでないし、緋ノ宮兄妹も仲良いから対立とかないし。
とはいえ、二穂の死亡でその「灰島姉妹が叶一の元へ行った(と思われる)」ifが発生したのが冥導世界ってことになるのか。うわ超気になる。
次の調査対象は冥導世界の緋ノ宮叶一。
……冥導世界の調査、毎回何かしら新事実を見せながら着実に進めてくるよね。
このお楽しみの引っ張り方毎回上手いと思う。

しかしさすがに冥導世界で死んでいる二穂は、冥導叶一の調査には同行せず。
「向こうの世界の道理を崩すような干渉には慎重になるべき」とのこと。偉いぞ!EPVではめちゃくちゃにしまくったもんな!
楓は事情を話して叶一を巻き込むつもりだけど、果たして兄貴の登場なるか。
っていうか出てきてもまた色つきシルエットだけだろうか。

あと「楓が叶一を苦手なのか?叶一が楓を苦手なのか?」話がちょろっとありましたね。
これは苦手と言いつつ昔から互いに惹かれあってるパターンか……?とか思ったけど、これをやると楓推し隊長を全員見捨てることになるから、スクストでその展開はないすね。ちぇっ。


◆冥導世界のペンタヴァーン社

ベガの調査報告で分かったもう一つの情報は「冥導世界のペンタヴァーン社に兵器密輸のウワサ」。
ペンタヴァーン社……平行世界のどこにでもあるなマジで……設定が便利すぎる……。
出てこなかっただけでキラルにもエデンにもレギオンにもマギアにもあったんじゃないすか?
ゲーム会社だっつってんのにバトルスーツだの兵器だのなんでもござれだなオイ。
「もしものペンタヴァーン」が多彩すぎるぞ。
今度はロボを作り始めて、冥導世界のペンタヴァーン倉庫にはロボ……と称してオブリが眠っていた。本当に設定が便利すぎるなペンタヴァーン社。
李野田の驚きの表情で次回へ続く。


◆余談:チラ見

5話ではひびきの表情が変わる時に一瞬チラッと目が開いて気になったけど
今回はハヅキと話す楓で同じことが起きてる。
前まではあんまり発生しなかったと思うんだけど、なんだろう。
やっぱりちょっと気になる。


◆締め

実は締めに書く内容(=総括)は毎回冒頭に置いてるので、ここで書くことはないのだ。
でも流れ的に最後に締めないと落ち着かないのだ。
なんか書いとくか。
あっ、今回翠と真乃の絡みがあったのはよかったです。

……あ。
そういえば今回も戦闘シーンナシだった?
誰も変身すらしてないよね?
パトリだって主にゲームしてたぐらいだし。
その代わり……というわけではないだろうけど、コミカルな日常パートを必ず一回入れているフシはあると思う。
今回だと夏休みの予定の話のくだり。
シリアス一辺倒にしないために息抜きポイント作ってるんすかね。
これで夏休みパートで出た「ひびきは走るのが超速い」って情報が何かの伏線になってたら俺はめちゃくちゃ笑う。

おしまい。