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『魂の系統』の植継

神山の物語


あるところに男がおった。

男の名は、コトシロ。


あるとき、コトシロは女に出会った。

女は、大粟の宮の巫女をしておった。


コトシロは、女に恋をした。

女は、コトシロを受け入れた。

そして、二人の子が生まれた。


子は男の子だった。


女はコトシロに、

「男の子は、十六になったら旅をさせねば。」

といった。

そこでコトシロは、

「それでは、海のむこうへ旅をさせよう。」

と答えた。


十六年の後、立派に成長した男は、東の海へ向かって旅に出た。

その男の名は、ミウォク。


神山の物語 完


式根島の物語


あるところに男がおった。

男の名は、コトシロ。


あるとき、コトシロは女に出会った。

女は、泊の宮の巫女をしておった。


コトシロは、女に恋をした。

女は、コトシロを受け入れた。

そして、二人の子が生まれた。


子は男の子だった。


女はコトシロに、

「男の子は、十六になったら旅をさせねば。」

といった。

そこでコトシロは、

「それでは、海のむこうへ旅をさせよう。」

と答えた。


十六年の後、立派に成長した男は、東の海へ向かって旅に出た。

その男の名は、マトール。


式根島の物語 完


高龗神の物語


あるところに女がおった。

女は、貴船の宮の巫女をしておった。


あるとき、女は天寿を全うした。


肉体を脱いだ女は、世の移り変わりを眺めてすごしておった。


そしてあるとき、こう思った。

「このまえは、やまとの神を体験したが、今度は西の神を体験してみよう。」


そこで、とある夫婦の娘として生まれることとした。

娘の名は、珠。


あるとき、珠は男に出会った。

男の名は、忠興。


忠興は、珠に恋をした。

珠は、忠興を受け入れた。


あるとき、珠はガラシャという名を受けた。


そしてあるとき、屋敷を敵に囲まれ自刃した。


肉体を脱いだ珠は、世の移り変わりを眺めてすごしておった。


そしてあるとき、英語という言葉に興味をもった。

「世に広まった英語という言葉はおもしろい。私も英語というものにふれてみよう。」


そこで、とある夫婦の娘として生まれることとした。

その娘の名は、テイラー。


高龗神の物語 完


追記


追記とは、体験の改変の異名である。

追記とは、感動の改変の異名である。

追記とは、励起の改変の異名である。

追記とは、期待の改変の異名である。

追記とは、未来の改変の異名である。

追記とは、点滅の改変の異名である。

追記とは、適応の改変の異名である。


追記 完


更新


更新とは、体験の改変の異名である。

更新とは、感動の改変の異名である。

更新とは、蓄積の改変の異名である。

更新とは、経験の改変の異名である。

更新とは、過去の改変の異名である。

更新とは、創造の改変の異名である。

更新とは、機能の改変の異名である。


更新 完


 

この文章は、『魂の系統』で登場する追記と更新について考察したものである。

『魂の系統』の理解の一助のために記す。

 

三次元地球の余韻のときに記す。

 

〆 完

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