沖縄映画を観に行く
観ようと思っていた沖縄映画が東京で上映されている。
「遠いところ」という。
昨年夏に沖縄で皮切されてから、ポツリポツリと全国の劇場を回っている。
沖縄に住む友だちが「住んでいても初めて知ることもあって、いろいろと考えさせられた」と感想を送ってくれてからしばらく経つ。
ようやく鑑賞の日を迎える。
若年出産・ひとり親家庭の多い沖縄
映画は17歳で出産し、子育てする女性が主人公だ。
なかなか仕事しない夫を見かねてキャバクラで働き始める。
実はこのパターン、沖縄では予想以上に多い。
少し前に樋口耕太郎さんの「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」という本が出版された。
南国沖縄が持つ、もうひとつの顔が広く知られるきっかけになったと感じている。
青い海・自然豊か・のんびりした人たち、という沖縄のイメージとかけ離れた現実。
何十年も続いているもうひとつの顔。
保健所や警察で働く知人がいたり、沖縄で生まれ育った友人が多い私は、この問題を実際に見聞きしてきていた。
しかし、書籍になって目の前に突きつけられると、また違うショックを受けた。
文字の力は強い。
しかしながら、これも現実。
映画は東京にあるキネカ大森で上映されている。
運がいいと片桐はいりさんがチケットの「もぎり」をしているらしい。
彼女が書いた「グアテマラの弟」を読んだばかりなので、ちょっと縁を感じる。