参政権の意味とは? マカピーな日々#0577
マカピーです。
「南アの地方選挙の投票率が50%を割り込んだ」とタクシーの黒人運転手が寂しそうに教えてくれました。
「そんなの、日本も同じようなものだよ」と言ってみたのですが、マカピーはこの国がアパルトヘイト時代を通じ、新生南アフリカ共和国として生まれ変わるのに沢山の血が流れた歴史を持っています。
それをよく表している映画が「Cry Freedom」(邦題:遠い夜明け)です。(配役にデンゼル・ワシントンとケビン・クライン)新聞編集長であったドナルド・ウッズが国外脱出する手に汗握るストーリーは実話ならではの迫力です。
彼が活動したイーストロンドンはダーバンから半日ほどで行ける土地ですが、まだアパルトヘイトが終わっていなかった1987年の作品は隣国ジンバブエで撮影されたそうです。
この作品はリチャード・アッテンボローの監督作品で「ガンジー」と並ぶマカピーの大好きな作品です。
そういえばアッテンボローはマハトマ・ガンジーも若い弁護士時代、クワズルー・ナタール州の州都であるピーターマリッツバーグ市で列車から引きずり降ろされた場面を撮っています!(ダーバン市は港湾都市で有名ですが行政は内陸部のピータマリッツバーグが担当しています)
そしてマカピーはこの作品に出てくるスティーブ・ビコの名前のある場所で仕事をしているんです。その研究所は大学のSteve Biko Campus内にあるんです。
きっと、気のせいなんでしょうけど、妙な縁を感じます。
現在地元テレビは地方選挙の開票の模様を伝え、与党NACがどうなるのか?結果は木曜日に決定すると言われています。
先述した運転手は50歳後半で、彼らは「自由」を獲得するために多くの犠牲を強いられてきた世代なのです。
「昨日、仕事をやってから午後に投票に行ってきたんだ!でも若い世代はあまり政治に興味を持たないようなんだ」と悲しそうでした。
自分たちがこの国を作ってきた自負がある世代が、次第に政治の舞台から交代しつつあります。
「エチオピアで非常事態宣言だって!」隣でインターネットをチェックしていたマカピー妻が叫びました!
アジスアベバには現在マカピーの友達がいるので、心配です。
2019年にノーベル平和賞を受賞しているアビー首相は市民にむかって「武器を持って反政府軍に戦え!」と訴えているというのですから、なんだか無茶苦茶です。
ブルキナファソでも紛争が起きているし、スーダンでも軍事クーデターが発生しています。
平和裏に選挙ができることがどんなに大切なことなのか、国をかじ取りする政治家をちゃんと選ぶことがどんなに大切なのかアフリカに来ると痛切に感じることです。
先日投稿したLeap Frog(リープ・フロッグ)が、なかなか出来ないアフリカ諸国がまだまだ沢山あるのです!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。平和を作る政治力を失なわないこと!
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