老水牛たちの気持ち? マカピーな日々#0634
マカピーです。
年末にマカピー達が訪ねたクワズルーナタール州北部にあるシュシュルウェ=イムフォロジ公園は、なんと1865年代に開園された南ア最古の保護区だそうです。
日本に紹介される機会が少ないのですが、想像以上にすごい歴史のある自然保護区なんですよ!
ところで皆さんは、「アフリカのビッグ5」とはなんだかご存じですか?
正解:野生動物のバッファロー、ゾウ、ライオン、ヒョウ、サイをさす言葉なんです。
気づきましたか?皆さんの良く知っているキリンやシマウマがいない!それはどうしてでしょう?
はい、それはハンティングで危険を伴う5種の動物だったからだそうです。
やっぱり動物もやられるだけじゃなくて、反撃もあったんですね!
マカピーはザンビア滞在中、いくつかの国立公園に行き多くの野生動物を見てきましたが、サイだけは見たことがありませんでした。(ほとんど絶滅状態である保護区の一部で保護されていたのでした)
ご存じの通りサイの角目当てに密猟が相次ぎ、サイの生存数が激減しています。角と言っても皮膚の変化したものなのですが、漢方では不思議な薬効を信じている人がいるのです。
ところが日本でも戦前には腹痛止めの薬として、薬局でサイの角を実際に削り取って売られていたと、知り合いの老医師から聞いたことがあります。
マカピーが滞在した中東のイエメンでは成人男子がそのシンボルとしてベルトにジャンビアという短剣を差していました。
この写真にあるジャンビアの鞘はベルトにうまくフィットするように先がJの字型に曲がっています。
もちろんそれでは鞘から抜けなくなりますから短剣そのものは普通の刀身なのですが、皮の鞘に装飾の施された柄(ツカ)がサイの角であると高級感が増すのでした!
そんなところにも、サイの角の需要があったんですね!
今回訪れた公園内では幸運なことに、長年の夢であったシロサイの群れが泥浴びをしているのを見ることができました!
ちなみにクロサイとシロサイの違いを上記のブログで紹介していますが、食べ物によって口の形が違います。双方とも色では区別しにくいそうです。
白サイは泥浴びをしてそれが乾いたので白く見えたのでシロサイと名付けられたという説があります。
ツアーのガイドさんの面白い逸話がありました。
口の広いシロサイの(WIDE)と(WHITE)の発音が似ていたので白サイになったというものです。ナルホド!
なんだか、日本でWhite Shirtをワイシャツって呼ぶのを思い出しました!
さて、猛獣のビッグファイブの一番最初に来るのがバッファロー(水牛)ナノはその性格の粗さだそうです。ガイドさんも「あれが一番恐ろしい」とも。
もちろん公園内の動物はある程度人間慣れしているのですが、まず不用意に車を降りたとたんに、毒蛇もいるしライオンなども襲ってくるので危険になります!
サファリのガイドさんが、ある場所でバッファロー2頭が泥浴びをしている様子を指して説明しました。
ガイド:「この2頭はかなり歳をとっています。通常バッファローは群れで移動してライオンに襲われても子牛を中心にして円陣を作り対抗し、ライオンの群れでも、なかなかその円陣を崩すことはできません」
ガイド:「しかし、ケガをしたり病弱になると群れから脱落しライオンなどの肉食獣の餌食になります。でもそうする事で結局のところ群れが生き延びるのです」
ガイド:「今2頭はのんびり泥浴びをしていますが、彼らはおそらく自分の死期が近いことを本能で知っています。かつては勇猛に戦った力がないので仕方ありません。でも、それが自然の掟(おきて)で悲しむべきことではなんです」
それを聞いてマカピーは、素直に納得できたのでした。
「お役御免」になるのではなく、あくまでも自然に自分の命を次にバトンを渡しているのだなあって。
突然、話は南半球から北極圏へ飛びますが、カリブーというシカの仲間が集団で移動する際に、その後方からオオカミの集団もついて行くのだそうです。
時にはカリブー集団も直接オオカミの群れに襲われることもありますが、移動中に病気になったりケガになったカリブーは、ごく自然に彼らの餌食になります。
こうすることで、病気の拡散が防げたり適正な「間引き」(頭数制御)がきくのだという説もあるのですが、マカピーはその説にもナルホドナアって思うのでした。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。自然から教わる事って沢山ありますね!
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