結局「能天気」な人でいいんじゃない?マカピーな日々#0257
マカピーです。
3日連続で海外安全情報?をお伝えしています。
海外で暮らすと、日本在住の方に必ず聞かれるのが「あちらは危険だろう」と鼻から決めてかかる人がいるのです。
まあ、ある面では危険かもしれませんが・・・・。
マカピーの友人家族はアフリカの某国で暮らしていた際に、彼らの家のお手伝いさんの仲間が犯罪者として捕まり警察で余罪を調べられたのだそうです。
そしたら、なんと友人家族の帰国をねらって、そこの一人娘の誘拐身代金犯罪を実行する直前だったと判明したのだそうです。
実は友達夫婦の雇っていたメイドさんもグルだったと分かって、彼らはひどくショックを受けていました。
「だって、そのメイドさんうちの子にさしい人だったのよ」とはその奥さんで、ちょっとズレていると感じマカピーは失笑してしまいましたが、実のところ一瞬で状況が変化して「いい人」が「悪い人」になってしまうのです。
例えば、家族がトラブルに巻き込まれお金が必要となった場合など。
マカピーも庭師が突然の給与の前借を言ってきたときにその理由を聞いたら「息子が警察に捕まってその保釈金が必要なのだ」という事でしたが、頼る人がいなければ犯行に及ぶこともありえます。
前述のご夫妻の旦那氏、その数年前の独身時代には自宅のある集合住宅に入るゲートで待ち伏せされました。
彼はリモート式でないゲートボタンの暗証番号を操作しようと、車のウインドウを開けると同時ににゅっと伸びた腕があり、こめかみにピストルを突き付けられ車を盗られたのでした。
彼は事件直後に警察に被害届を出しに行き「おそらく犯人は国境を越えて売りさばくつもりだろうから早くつかまえてくれ!」と頼んだのですが、返ってきた返答に苦笑いしたそうです。
「わかった、ところでその追跡する車の燃料代を出してくれないか?」
マカピーたちが目立たないようにしても、そもそも皮膚の色が全く異なる「ムズング」と呼ばれる外国人は簡単に犯罪の対象となります。
更にマカピーの友達でその国で幾度も暮らしたことのある彼は家族と日本への休暇を終えて戻ってみると、家の中が盗難に遭い、カーテンまで盗られて見事に空っぽだったことがあったそうです。
唖然としつつも、子供が乳飲み子だったこともあり、近所で親しくしていた外国人家族を頼って何とかやり過ごしたった言って苦笑いで教えてくれました。
その彼とマカピーは一緒にテニスをしたのですが、ある日彼がやってきてスポーツクラブの駐車場にカギをかけておいた自転車が盗まれたとぼやいていました。
更にその1週間後には彼は人通りの多い道路を歩いていると突然後ろから首を絞められて道路にねじ伏せられて身ぐるみはがされた事件を苦笑しながら詳細に話してくれました。
まさに「飛んで火にいる夏の虫」状態に被害に遭う人でした。
「周囲で沢山の人が目の前で僕がやられていても誰も止めてくれないんですよ。嫌になっちゃうよ」
マカピーがとても不思議に思うのは、こうして被害に遭った皆さんが案外平気なのです。しかもその後もいわゆる「危険な」国で仕事を続けているのでした。
そして「まあ、こうしてケガもなく生きているから良かったんだよね」
まあ、確かにそうですけどね・・・・。
「アフリカの水を飲んだものは必ずそこに帰ってくる」
そんな使い古された言葉が思い出されるけれども、なんだかいろいろ大変な目に遭っても、憎めない面白いところがあるのが、異国の魅力なのかもしれません。
ガンポイントされて車を盗られた友人は、警察の後で招待されていたパーティー会場に登場したそうです。
「どうしたの?ずいぶん遅かったじゃない?まあビールでもどうぞ!」
「うん、ありがとう。実はそこの入り口で強盗に遭って車盗られちゃったんだ」
「えー?大丈夫?」
「うん、車が無くなっちゃたけど、ケガはない」
「っていうか、よく平気でいられるね?」
「だって過ぎちゃったことだしね」
「そりゃ、そうだ。 じゃあまあ無事を祝って乾杯!」
「カンパーイ!!」
こうして、被害にあった人もそれを聞いた人も耐性(レジリエンス能力)が身に付いていったように思えるのですが、いかがでしょうか?(笑)
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝です。引き続きお読みいただければ嬉しいです。