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足跡が消える時 マカピーな日々#0533
マカピーです。
波打ち際沿いをあそこのピアー(桟橋)まで行って見よう!
マカピーは久々の潮の香りを楽しみ、打ち寄せる波の音に耳を傾けていると、かつてこんなふうに早朝の海辺を歩いた事が思い出されました。
引退した夫婦とおぼしき白人カップルが早朝の散歩を楽しんでいるのにすれ違った時、自分が一人なのがとてもさみしいきもちになりました。
ひとりも気楽でいいけど、やっぱり二人がいいなあ。
そして目の前に広がるインド洋のはるか向こうの日本での生活が、わずか1か月前の事なのに、ずーっと昔のように思えてくるのでした。
さて、いったい自分はこの先どこまで行くのだろうかしら?
もちろん、マカピーの心はその答えを知っているんですよね。
それは「誰もが旅に出れば必ず終わりがある」そして、つまりは生きとし生けるものの法(さだめ)があることも。
だいぶ歩いて来てから、ふと後ろを振り返ると、自分の歩いてきた足跡がみえました。
ほーら、まさしく「人生の足跡」の瞬間的な部分です。
そして思ったのです、案外自分の人生を形容してみるとトボトボ感もふくめてこんな感じかなあ?って思えたら笑えました。
そんなことを考えていたら大きな波がやって来たんです。
自分の足跡が次々にやってくる波に飲み込まれ、角ばった足跡が柔らかい曲線になり、やがてのっぺりした元の砂浜に戻って行くのをしばらく眺めていました。
波はマカピーの足跡を消し去って、結局「何もなかった」ことになりました!
おやおや、マカピーの人生の一部が消えちゃったよ!
って最初は、なんだかもったいないような気がしたんです。
次に、足跡だらけの砂浜って要らないよね!と思えて来たのです。
波で古い足跡を消し去り、次の人に「新しい砂浜です、どうぞあなたの足跡を!」って方が、断然素敵だなあって。
マカピーは海辺にPETボトル売りの兄ちゃんたちが、手に各種の5リットルボトルを持っているので気になって仕方がありませんでした。
マカピー:「ちょっと聞いてもいい?なんで空のPETボトルを持ってんの?」
浜の兄ちゃん:「買う人がいるんだ。遠く内陸部から来た人はこれに海水を 詰めて家に持って行くんだ」
マカピー:「で、一ついくらで売ってんの?」
浜の兄ちゃん:「10ランド’(約80円 彼らは海の力を持ち帰れると思っているんだ」
マカピー:「そうだね、ここに来たらその気持ちわかるよ!」
浜の兄ちゃん:「じゃあ一つ、どう?」
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。海の力は偉大です!
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