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何に嫉妬したのかなあ?マカピーな日々#0591
マカピーです。
高校2年生の時に、野球部が県大会で優勝できたら、「我々も甲子園アルプススタンドに行けるかもしれない」
ここは我々も野球部に頑張ってもらわねばならないと、クラスの仲間内で話をしていました。
迷惑な話だったろうけど「じゃあ、応援横断幕を作ろう!」ってクラスの連中にけしかけて横断幕を作ることにしました。
そして球場に映えそうな、文句と挿入する絵の案を考えたんです。
結局は、なんの変哲もない「勝て!○○高」というフレーズに、ホームに滑り込む選手の姿を描いたけど、今思えばマカピーがかなり強引に決めたようなものでした。
今考えると、付き合わされた連中こそ迷惑だったろうなあ。
それでも、いつものキタガタ、アイハラ、カナザワがいたし、女子ではトモちゃん、クルミちゃん、マスミちゃんもいた。
ところが文字を白地にレタリングしながら「勝」の字画にあるのは「刀」なのか「力」迷ってしまったのでした。
マカピー:「おい、ここは『刀』だっけ?」と振り返って尋ねると
カナザワ:「そりゃ『力』だな」と落ち着いて答えてくれた。
マカピー:「おお、サンキュー」
そこまではよかったのだけど、次の一言でマカピーはイラっとしたのでした。
トモちゃん:「カナザワ君のお父さんは書道家だから、きっと間違いないよ!」
マカピーは日ごろ気のあったトモちゃんが、そんな理由でカナザワの肩を持つことに嫉妬したのかもしれません。
マカピー:「何、それっておかしくない?父親が書道家であろうと関係ないだろう! 違う?」
トモちゃん:「え?・・・だってカナザワ君だって書道の有段者だし、文字をよく知っていると思ったから・・・」
自分でも、なんでそんなことにこだわったのかしら?トモちゃんにどうしてもらいたかったのでしょう?
カナザワはとても真面目な奴で、その場の雰囲気が悪くなったのを察していつものように声をかけてくれました。
カナザワ:「いいんだ、気にしなくって。マカピー、みんなも今日は遅くなったからそろそろ帰ろうぜ」
あれから随分と長い月日が流れました。
「虎の威を借る狐」にはなるまいって思って生きてきたけど、知らないうちに権威主義になっていたのは自分自身だったのではないかなあ。
カナザワはその後学校の先生をし、さらに書家として活躍していると聞いた。
カナザワは忘れているかもしれないけど、クラス会があるたびにカナザワに会ったら一度あのことを謝っておきたいって思うようになりました。
そのくせ数年前に久々のクラス会で会ったのに、マカピーは何もそのことに関して言わずじまいでした。
どうしてなのかな?
ところであの横断幕は、高く掲げるために竹竿を2本調達してきて球場に持ち込んだのだけど、球場側から竹竿が持ち込み禁止ということで、仕方なく外野の壁にくくりつけることになりました。
結局、わが校の野球部は準決勝までコマを進めたのですが、そこまでで甲子園の夢を絶たれてしまい、我々「便乗組の夢」も儚く消えました。
あれ?そうだ、あの横断幕ってどうしたんだっけ?
準決勝戦には持ち込まなかったのは覚えているんだけど。
言い出しっぺのくせに、マカピーは最後まで無責任な奴だったようです!
そう、あれは暑い夏のことでした。
マカピーです。
最後までお読みいただき感謝します。さらば青春の光よ!
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