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どうやって「ワライカワセミに話すなよ!」って考えたんだろ? マカピーな日々#0338


マカピーです。

早朝散歩をしていたら住宅地の小さな用水路でカワセミに出会いました。

手元にあったスマホで撮影したけど夜明け前で望遠だったからボンヤリしていますね。

そういえばウズベキスタンでもネパールでもカワセミに出会ったことがあるのを思い出し、続いて子どものころに歌っていたあの歌を思い出したのでした。


「わらいかわせみに話すなよ」
サトウハチロー作詞・中田喜直作曲


たぬきのね たぬきのね
ぼうやがね
おなかに しもやけ できたとさ
わらいかわせみに 話すなよ
ケララ ケラケラ
ケケラ ケラと
うるさいぞ

キリンのね キリンのね
おばさんがね
おのどに しっぷを してるとさ
わらいかわせみに 話すなよ
ケララ ケラケラ
ケケラ ケラと
うるさいぞ

ぞうさんのね ぞうさんのね
おじさんがね
はなかぜ用心(ようじん)に 筒(つつ)はめた
わらいかわせみに 話すなよ
ケララ ケラケラ
ケケラ ケラと
うるさいぞ

なんて楽しい歌なんでしょう!

タヌキにキリンにゾウの困った様子を大声で笑うカワセミってどんな鳥なんだろう?会ってみたいなあ・・・・・それが叶ったのは30年ほど経ってからでした。

実はワライカワセミはオーストラリアにいる大型のカワセミの一種でクーカブラと呼ばれています。

マカピーは家族とシドニー郊外の森の中に住む友人宅に行った際に、ちょうどその姿と鳴き声を聞いたのですが、確かに忘れる事の出来ない強烈な印象でした。

そしてこうも思いました。

「森の中で、突然この音量で笑われたら相当怖いぞ!」って。


でも、詩を綴ったサトウハチローさんは日本にいないクーカブラを題材に出来たのはその声を聴いたからでしょうね。

実際にオーストラリアに行ってクーカブラの声を聴いたたのでしょうか?それとも誰かからおもしろい録音というので聞いたのでしょうか?

日本にいない動物をトンデモナイ発想で子供たちに喜ぶ歌にしたのですから、想像豊かな詩人だったのです!


「そんな事だったら「アイアイ」の歌だってちょっと変だよ」とマカピー妻は言ってます。

「可愛いおさるさん」のイメージとはかけ離れた、ちょっと悪霊的な怖い感じのマダガスカル産のアイアイを実際に見た事は無くても、あれだけのヒット曲になっていまだに歌い継がれているのですからすごいです。

マカピーはマレイシアで仲間の一人がスローロリスというサルを飼っているのを見て驚きました。

まんまる目で可愛い仕草、普段はナマケモノのようにゆったり移動するのです。なんだか不思議な生き物でした。

ところがバッタやセミなどを捕食する際は、実に素早くキャッチしてそれをムシャムシャと頭から食べるので、マカピーの「スローロリスは可愛い」とイメージが一度に消えうせたのでした。

マカピーも村人からマメジカ(マウス・ディア)を譲り受けて飼育していたことがありました。世界最小に近い小型のシカで、マレイ語ではカンチルと言います。

カンチルはマレイシアの中央銀行公認?の知恵者なので銀行の意匠として使われています。

それからマレイシアには日本の昔話というか神話の「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」そっくりの民話もあるんです。

もっとも白兎の代わりにカンチルが、そしてサメの代わりにワニとなるのがマレーシア版ですが、一番のキモは途中でいたずらがバレて皮をはがされるウサギと違って、カンチルはまんまと向こう岸にわたってワニをバカにするのです。

「ヤーイ、ボクはただこちらに来たかっただけさ。君たちの数なんて数えてないよー!」という、日本人には信じがたいオチになってます。

でも、マレーシアでは「だからカンチルのように賢く生きるべし」となるのがお国柄という事になります。

日本には生息しないワニなのに、鰐淵さんとか名前がありますがサメ(フカ)の事をワニと呼んでいたかららしいですね。

マレイ語ではウサギを「アルナブ」、ワニを「ブワヤ」そしてサメは「イカン・ユー」と言います。

おお!ずいぶん前に習ったマレイ語の単語、まだ覚えているものですね!(笑)

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。ダイバーシティはおもしろい、比較文化って楽しいですね!

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