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「人権の日」って何の日?マカピーな日々#0707

マカピーです。

今日3月21日(月曜日)は南アの祭日で「人権の日(Human Rights Day)」です。

(最初の二つのポスターはご近所のSecondary Schoolの生徒さんが周辺を掃除していたところを通りかかり見かけたものです)

日本の祝祭日を考えると、新たに設定された「緑の日」「山の日」とか無理矢理休みを多くするように増加したような気がします。

一方では「人権の日」や「婦人の日」といった多くの国で祝祭日にしているものにはあまり関心ないのかな?って思うことがあります。

ただし、逆説的には「わざわざそうした日を設定しなければならなかった背景がある」国だったと言えます。

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例えば、南アでは有名な「アパルトヘイト時代」という厳しい人種隔離政策を経験しています。

それに反対する政治的リーダーは、捕まって多くが収監先で非業の死を遂げていますし、新生南アフリカ共和国大統領となったネルソン・マンデラは27年間もの長きにわたり囚人として過ごしたのでした。

「そんな事があって良いはずがない」というようなおぞましい法令を設定するのも同じ人間であるし、当時の彼らの立場を考えれば例え国際的な孤立があっても押し通したかった制度だったのでしょう。

西欧諸国が植民地支配をした世界では、インド独立をリードしたマハトマ・ガンディも南アのナタール州の州都ピーターマリッツバーグで列車から白人ではないという理由で降ろされて以来、抵抗しインドで活動を始めます。

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日本も含め、多かれ少なかれどの国においても差別が行われてきました。

フィリピンでは大きな農場(プランテーション)を経営する地主が、その農場で働く労働者及びその家族を支配し、それに抵抗するものは厳しい処分をしてきたという歴史もあります。

それが人種問題や宗教問題が絡んだ紛争、そして内乱状態になると国は一気に疲弊してゆきます、例えばルワンダやナイジェリアそして最近のエチオピアのように一気に膨れ上がる憎悪となってしまいます。

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人権に配慮した法律を制定して、政治家が政策を堅持することは大切な事ですが、それだけではまだ「絵に描いた餅」に過ぎません。

だから不平等な扱いを受け人権が侵されたなら、それを訴えて正当な権利を主張して、原状回復を求める手続きをします。

「人権」が保障されている国では、こうした手続きが保障されている社会であるはずです。

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では、皆さんの周りで「人権侵害」を見ることはありませんか?

例えば、ブラックな企業が従業員に対して「無償の時間外労働」を求めてきた場合や、周辺住民への健康被害が懸念されているのに工場排水の適切な処理を怠っているケースではどうでしょう。

それを訴え出ようとしたリーダー的存在が、不当に解雇されたりする話は案外と聞きますよね。

正当な事を「大きな声」で言う目立つ人間が排除される世の中に「人権」があるのでしょうか?

それから、どこの国でも昔から存在していた、「ドメスティック・バイオレンス」はどうでしょう?

「人権の日」を制定して、休日を増やすだけではなく自分たちの権利を考え直す機会を持つというのは、案外悪くないかもしれません。

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今日は月曜日なので庭師のモーゼスが作業に来る日でした。

マカピーは帰国前に彼に渡したいものがあったので、いつもならモーゼスが来ていておかしくない時間に大家のリチャードに聞くと「今日は休みなんだ。土曜日には来るから渡せるよ」というではないですか。

更に隣でエルダが「そう、今日は『人権の日』よ。無理に働かせるようなことがあってはいけないのよ!」と言ってウインクしたのでした。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。人権て身近な事ですよね?


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マカピー
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