○○と煙は高い所が好き マカピーな日々#0574
マカピーです。
子供のころから木に登るのが好きで、やがて得意技?となりましたが、そこに至るまでは怖くて泣いたことがありました。
それは小学生になったばかりの頃かと思います。梅の実をとりにはしごをかけて上っていました。そこが豚舎続きの放牧場だったので当然豚が来たのは想定のうちでした。
でもマカピー少年は急にその豚がはしごに近づいてきた途端に「もしあの豚がはしごをつついたら、マカピーはどうなる?」って考えたらパニックが襲ってきてどうしようもなくなりました。
マカピーは恐ろしさで、泣き叫びながら母親に助けに来てもらったと記憶しているのですが、その思い出が木登りとつながる出来事でした。
木登りには、登り易そうな木とそうでない木の見極めが大切です。
国語の教科書にある徒然草(吉田兼好)の「高名の木登り」のように確かに高い場所では気を付けているのですが、低くなったら気が緩むので危険なのだと言っています。
例えば、ヤシの実がとれるココ・ヤシの木に登るとします。
これは相当大変です。ともかくやってみないと気が済まないマカピーはマレイシアのカンポン(村)にあった幹に抱きついてシャクトリムシのように上ったのですが、途中で気づいたのでした。
「アレ、上ったらどうやって降りるのかしら?」
そもそもヤシの葉が茂る頂上にたどり着いてもあの茂みに入り込む体力が残っているとは思えません。すでに3mほど登ったのですが手がしびれてきましたし、内股が摩擦で相当痛いのでした。
そもそもそこまで考えずに登り始めるマカピーの考えが足らないのですが、ひどいことになる前に気づいたのは良しとしましょう!
またソロリソロリと地上に降り立った時には、マカピーの掌は赤く膨れ上がり腕には擦り傷、ズボンをはいていた内股もヒリヒリしていました。
ヤシの木は相当な体力と熟練を要します!(教訓)
カンボジアの砂糖をとるヤシなどには幹に電柱のように足掛かりがついているものもありますし、スリランカでヤシ酒をとる場合は垂直移動をなくして木立をロープで繋いでいました。
適当な枝があっても登り易いとは限りません。体重がかかると簡単に折れてしまう枝があるからです。
松やスギなどの針葉樹もチクチクといたいので大変です。
木肌がツルツルしている百日紅(サルスベリ)、ユーカリやプラタナスなども登りづらい木です。
そうした木の性質を体で感じ取りながら登ることになります。
木の枝に棘があるもの漆(ウルシ)のように木そのものにカブレを起こす成分のあるものもあります。
それでも、木に登ろうとしたのは、一体どうしてだったのでしょうか?
きっと高い所からの眺めが普段の視線と違って見えるからだったのでしょうね。
ダーバンに来て、庭にある樹齢100年以上のジャカランダとアボカドを見上げて思うのは「この木は無理かも!」と思ったのは幹が太すぎてとりつきがない事、どちらも枝が脆そうに見えたからでした!
アボカド近くの垣根をよじ登り、更に屋根に上がるとアボカドの花が手に取れる近さにあり赤ちゃんのような緑色の実がありました。
更に周辺を見渡すと、ここが学生寮のようなアパートに囲まれた一角のオアシスのような場所であると分かったのでした!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。視線を変えてみたら面白い