ねずみをどうする? マカピーな日々#0270
マカピーです。
今日は大晦日で今年の干支の「ネズミ年」も終わりですね。
日本ではハツカネズミもドブネズミも一言で「ねずみ」としていますが、超有名な「ミッキーマウス」はマウスでつまりハツカネズミなんですね。
ちなみにドブネズミは「ラット」になり忌み嫌われる存在です。
「ネズミはねずみ、どれも同じよ!私は大嫌いだから」という方もいますがマカピーが米国で酪農実習でお世話になっていた先のホストマザーのノーマジーンはしっかりと区別していました。
「ノーマジーン、さっきベースメント(地下室)でラットを見かけたよ!」と本来マウスとすべきところを気にせずに教えたら、彼女はパニックになってしまいました。
「ええ?本当に?信じられない。うちの中にラットがいるなんて許せない。私は一体どうしたらいいの?世も末よ!」とヒステリックな叫び声をあげるのでした。
本来が大袈裟なジェスチャーのノーマジーンだからと思ったけれど、ネズミごときで何で大騒ぎしているのか理解できませんでした。
「ところで、そのラットはどのくらい大きかったの?」と尋ねられたので
「こんなものかな?」と指で10㎝ほどのサイズを見せました。すると
「ああ、良かった!あなたが見たのはマウスよ!ラットじゃなかった・・・」と胸をなでおろし本当にうれしそうでした。
「でも、ラットもマウスも同じでしょう?人間の食べ物を食べちゃうんだから」
「なんてこと言うの、全く違うわ!ラットは汚くて感染病の仲介をする悪い生き物なの!分かった?」
「じゃあ、マウスは?」
「ほとんど悪さはしないで、ちょこっとだけ餌をあさるだけなのよ」
「まあ、体の大きさが違うからなあ」
「そういう問題じゃないの!ラットはだめ。でもマウスならOKなの!」
「・・・・分かった。マウスならOKだね」
ノーマジーンはさっきのパニックから一転鼻歌交じりにキッチンに戻って行きました。
マカピーがザンビアのフィールド調査に同行して、ある農家に立ち寄った際にそこの若者の脚に大きなリーシュマニア症のおできがありました。
マカピーは初めて見るのでびっくりしましたが、チームには記録を取り、更に治療薬を渡して更なる治療方針を伝えていました。すると地元獣医の一人が「こっちに来てみろ」とマカピーを手招きしているのでその家の中に入りました。
家具らしいものが存在しない土間の片隅に穴がありブリキの缶が埋められています。
「中に何がいると思う?」
「え?生き物?トカゲかな」
フタを開けると稲わらの間をチョロチョロ動くもの、、、、ネズミです。
ヤチネズミのような小さいもので、そこの主人が一匹の尻尾を持って見せてくれました。
「ところで、これ何のために飼ってるの?」と尋ねると
「もちろん食べるためさ!他にあるか?」
「そういえば、外にあった立派な鳩の小屋だけど、もしかしてあれも?」
「もちろん食べるためさ。ハトは卵も鳥もうまいぞ」
「うーん。ナルホド。かなりグルメだねー!」
「は?」
「Very Goodってこと」
マカピーでした。
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