いよいよ搭乗が迫ってきました!マカピーの日々 ♯1612
マカピーです。
5カ月ぶりにNAIA(ニノイアキノ国際空港)第3ターミナルにやってきました!
運転手のジェイソンが朝の4時に迎えに来てくれて、昨晩中に荷物を準備していたのでそれをトヨタのフォーチュナーのリアドアに乗せ、見送るグロリにお世話になったお礼を言い「3か月経ったらまた戻って来るね!」と伝えました。
冷房が効いて寒そうな気がしたので先日購入した「ボブソン」ジャンパーををはおり、そのくせ足元はいつものサンダル履き。
アシックスのスニーカーは空港で履き替えることにしたんです。
途中で夜が明けたのですが、イフガオ州からイザベラ州を抜け交通渋滞が予想されたヌエバビスカヤの山道はやはりコンクリート道路の補修で一方通行が実施されてそこだけで20分ほど待ちあいました。
途中夜が明けたあたりで朝食を摂り、さらに混雑が予想される幹線道から裏道を行くのですが小雨が降り視界が非常に悪くなりました。
こちらも先月の台風の土砂崩れや道路の崩壊もあり、ちょっとハラハラするのですが峠から高度が下がると雲の下に出て、遠くタールラックの平原が見えて素晴らしいものでした。
実はこの車のボディには公用車の印があるのは、某知人が手配してくれたからでした。
ジェイソンはその運転手ですが、イフガオ地方出身者らしく「噛みタバコ」ならぬ「ビンロウの実」をたしなむのでした。
しかも運転しながらも小袋に入れたキンマの緑の葉を巻いて口に入れ、更にビンロウの実の周囲の繊維部分をむしりとってコリコリとやり、仕上げは小瓶に入った石灰の粉を指にとって口を開けて先ほどの材料に味付けをするのでした。
「これがあれば眠気も取れるんだ」との事ですが、高速走行中に化学反応を起こして赤茶けたその唾を吐きだす際はPETボトルのふたを開けて、そこにドロリと吐き出すのでした。
これまで滞在していたアギナルドの道路沿いの早朝ゴミ拾いをしていましたが、このビンロウの混ざった赤茶けた液の入ったPET瓶を沢山拾うのでした。
マカピーはその唾にも、もう慣れっこになりました。
だってイフガオ地方では多くの成人男子だけでなく女性までもこのビンロウの実を嗜むので、口元を見ただけで「やっている人」だって分かります。
だって唇にはその赤茶けたこびり付きがあり、更に口を開けると歯にもびっしりとその灰汁(あく)がこびりついているからです。
以前もお話しましたが、マカピーは青年海外協力隊(JOCV。JICA協力隊)時代マレーシアのサバ州北部の少数民族であるルングス族の村にいた際にこのビンロウの実をやった事があるのです。
ただしあちらではビンロウの実が熟して固くなったものではなく、まだ青い中身がまだ半透明の未熟なものの皮を捨てて後はイフガオと同じにキンマの葉と石灰で嗜んでいました。
確かに石灰が加わると化学反応が起こると口内で唾液が赤茶けるのですがこれをロングハウスの廊下の板の間の隙間に吐き捨てていたのでした。
車内でジェイソンがビンロウの実をやるので、独特の臭さがあるのですが毎日そんな人に囲まれているのでハナさんもボクも何も言いません。
ただ運転しながらの嗜みの作業中、器用にギアシフト(マニュアル車)をしていたのには閉口しましたが。
途中有料道路を利用しました。
マカピーが1989年から3年半ほどマニラに滞在していた頃、この北部有料道路を利用した記憶がありません。
マカピーの仕事先は反対の南部有料道路の最初の分岐(ランプ)のタギグという町にあったからです。
フィリピンは人口減の日本とは反対にまだまだ人口増加が見込める社会で、マニラに近づくとビル群が林立し活況を呈していました。
マカピーがかつて住んでいたマカティなんて、高速沿いに眺めるのですが一体どのあたりだったのか全くピンときませんでした。
マカピーは空港に送ってもらったハナさんたちと別れて、空港内に入り早めのチェックインを済ませ搭乗ロビーに向かうのですがインターネット接続をしようと思いました。
海外出張者用のインターネットWi-Fiを扱う店舗に1日250ペソで使えるとあったのでこれから10時間近く使うのだったらいいかなと思い尋ねました。
「そのサービスはまだやっていないのよ!」
「だって看板にそうあるじゃないか」
「ごめんなさいね。いつフィリピンに戻ってくるの?」
「3か月後かな?」
「あなた韓国人なの?」
「いや、日本人だけど。どうして?」
「英語をしゃべるから(笑)。私2006年に広島で仕事していたのよ」
「お好み焼きだね!」
「そう、あれが食べたいわ。ラーメンも肉も美味しかった。フィリピンにはなかなか美味しいのが無いのよね」
「うん、今日もランチのビュッフェで寿司があったけど、全然美味しくなかったよ。ところで一日分ここで接続したらいくらかかるの?」
「524ペソ」
「高いね。他に何とか方法はないの?ここの空港内のフリーWi-Fiがあるでしょう」
「ああ、でも一時間でしょう。Wi-Fiルーターを貸し出すと戻してもらわなくちゃいけないからアナタの搭乗券を置いてってもらわないといけないわ。・・・ちょっとあなたのスマホかして」
「うん。え、どうして」
「いいから。内緒で仕事用のインターネットを使えるようにしてあげるわ。これで搭乗するまでターミナル内はどこでも利用できるわ!」
「わー、ありがとう」
こうしてマカピーはWi-Fi接続できてハナさんに連絡したりいろいろな作業が出来たのでした。
マカピーでした。だからフィリピンの人って好きなんだよね(笑)