フレディのAnakが聞こえてきた!マカピーな日々#0434
マカピーです。
ベトナム滞在の頃の話です。
ハノイ市内で車を運転するにはバイクの大群に囲れることになり、しょっちゅう街角で事故が起こるので所属先からも止められていました。タクシーを毎日雇うには高価だし、結局はアパートからバス停まで歩きバス通勤をしていました。
なーんと定期券を購入すると一か月間、日本円で1000円ほどでハノイ市のすべての公営バス路線が乗り放題なので便利でした。
ところが、路線が複雑に絡み合うし、一方通行もあるので往路と復路ではルートが違う事もしばしばで、慣れるまで幾度も間違えて体で覚えました(笑)
さらに路線バスの恐ろしいところは、突然連絡を受けた運ちゃんが「この先は行けない!さあ、降りて!」と言えば交差点の真ん中でも乗客全員ほっぽり出されるのでした。
ある日の職場からの帰り、職場近くのコーザイのバス停で待った末に来たバスは、既に帰宅する乗客で一杯でした。マカピーは東京の通勤ラッシュに乗り込む要領で体をこじ入れます。
しばらく行くと人数が落ち着いて、座席の手すりにつかまって立っていると、車内に音楽が流れてきてハッとしました。
バスの運ちゃんはUSBメモリースティックで自分の好きな曲を流す人もいれば、ラジオ局のニュース番組を流す人もいて様々でした。
今日の運ちゃんの流した曲の中にフレディー・アギラのAnakがあったのでした。
日本では杉田二郎さんが歌って流行したことがありますね。
原曲はフィリピン人のフレディがタガログ語で歌うのですが、もまさかその原曲がこのベトナムのハノイで流れるとは思いもしなかったのでビックリしたのでした。(他の国の名曲が聴ける世の中とは本当にいいものです!)
実はマカピーの長男と次男はフィリピン生まれ、三男は中東のイエメンで生まれています。
そういえば、昨日女子ゴルフ全米オープンでは笹生(さそう)さんが優勝して話題となっていますね。素晴らしい快挙で、おめでとうございます!
でもマカピーのところは、たまたま滞在先で生まれたケースですからあんまり関係ありません。それに市役所には二人の出生届は出したけど国籍はとってませんし。
フレディ・アギラの渋い歌声にマカピーの子供たちの幼いころを思い出したら鼻の奥がシュンシュンとしてきてしましました。
当時マカピーと妻はベトナム、長男は英国、次男はカナダ、三男はドイツの学校だったのでマカピー家は一家離散状態。
「いい歌だなあ」とフレディの歌で家族を思い出し感傷に浸っているとバスが交差点で止まって動きません。
「???」
運ちゃんが携帯電話で何やらしゃべっていて、立ち上がると後ろの乗客にむかって「xxxxxxx」と叫ぶのでした。そしてドアが開き一斉に皆が出て行くので、仕方なくマカピーも続きました。
マジかよ?いい気分だったのに!
そもそも、何でバス停でもないこんなところで降ろすんだよ!
あと500mくらい進めば別の路線バスに乗れる停留所があるものを!
ブツブツ言いながら歩道を行きながら思いついたのでした。
そうだ!せっかくだから、無理してバスで帰らず、このまま歩いて今日はホーチミン廟の前を通ってホータイ(西湖)近くのアパートに帰ろうっと!
マレイシア語とタガログ語には共通点がありAnakはアナと発音します。日本ではアナックと言っていましたけど。ですからマカピーの息子というのは「アナ・マカピー」となります。
アナ・マカピーたちは別々にハノイに遊びに来て滞在し、ホーおじさんの眠るホーチミン廟や彼の住んでいた家を見て回ったのを思い出す機会となりました。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。ヤレヤレ23:20ようやく今日中の発信間にあった!