椅子を召しませ!マカピーな日々#0802
マカピーです。
よさそうな椅子があったので、再利用しようとトライしました。
マカピーの住む町では第1土曜日が『粗大ごみ回収の日』です。
マカピーにとって、これまで自転車などを再利用する機会となる貴重な日なのでした。
それで、昨日も何気なく収集場所を眺めていると
「!!!」
キッチンテーブルに使う、木製回転椅子が4脚ほどあったのです。
実はマカピー義父が2週間ほど前、ゴミ出しの日に転倒して左手首を骨折してしまったのです。
それで、ベッドを導入してはどうかと、マカピーは店舗に出向いていくつかの種類の仕様を確認して「こんなのどうでしょう?」って提案したのです。
ところが返って来たのは「止めてくれ!オレにかまうな!ベッドは不要だ!」との取り付く島のない拒否の言葉でした。
マカピー妻も布団の上げ下げに難儀しているのに、実父のかたくなな態度に呆れてしまい「分かったわよ!日常生活が楽になる提案をしているのに、こうも悪者にされるなら提案しない!」と切れてしまっていたのです。
腕にギプスをはめ吊っている義父は、マカピー達が義母への支援を続けることに対しても「お前はマカピー達に面倒をかけて恥ずかしくないのか?」と小言をいうのだと義母が漏らしていました。
高齢男性はどうして「好々爺」になりにくく、「頑固爺」になってしまう傾向にあるんでしょうかね?ヤレヤレ。
マカピーも可愛く支援を享受しながら老いたいものです(笑)
で、マカピーは今回の発見で「あ、これ使えそうだ!」ってひらめいたのです。
それは、義父が居間でテレビを見る際にしゃがむ姿勢をとることができないので、これまで籐の椅子を使うのですが、長年の使用でかなり傷んでいてグラグラと不安定だったので代替えを考えていたからです。
義母からも「おとうさんが、もっと楽に座れる椅子がいる!って言っているのよ」と聞いてもいました。(マカピー達には決してそうは言いませんが)
義父は早朝のラジオ体操もその椅子に腰かけてやるだけでなく、うたた寝もするのでしっかりした背もたれとひじ掛けがあればいいと考えたのです。
ところが、ハードオフなどの中古品店を回ってもこのタイプはほとんどの場合テーブルと椅子4脚のセット価格となってたのです。
一脚だけ欲しいのに!
それが、収集場所にあるんです!
さすがに使用感はありますが、手に取ってみると壊れている個所もなく、円滑に回転するのでOKそうです。
気になったのは重い事です。いままでの椅子の様に移動はできなくなってしまいます。
一つ選んで抱きかかえ「ヨイショヨイショ」と自宅に戻りました。
そして、水を入れたバケツと雑巾を持ってきて、玄関先で椅子を掃除してみると「大丈夫」と確信しました。
さて、祖父母宅への椅子の運搬するのはどうしようか?
それよりも「父からの頼まれもしないことは一切しない事!」とマカピー妻に言われている手前、一時的に家の中に保管しておくことも「疑惑」の目で見られてしまいます。
とりあえず自転車のカバーの下に隠しておいてチャンスを待つことにしました。
この日は義母との外出(買い物)があり、一緒に昼食を食べた後で彼女を自宅に送り届けるタイミングを利用できそうです。
一旦、マカピー妻が義母を乗り込むのを見送った後で「忘れ物を取りに戻る」という口実でこっそり自宅に戻り、玄関近くに隠していた回転椅子を軽自動車の後部座席に入れて発車することで作戦成功!
5分後、義父母宅に到着して、義母と一緒に荷物を届けると義父も連日の猛暑でエアコンをかけて居間にいたのです!
ちょうどいい!「お義父さん、暑いですね!」
マカピーは車に戻り、椅子を抱えても居間に置いたのです。
マカピー」「お義父さん、これ、背もたれのある椅子です。安定しているので使ってみてください。あちらの椅子はもうボロボロですから、こっちと交換しましょう」
マカピー義父:「え、なんだこの重たい椅子は?オレは何も頼んじゃいないぞ!」
マカピー:「確かに重いですが、安定しつつ回転もできるので楽に体の位置を変えられるし、体操もテレビを見ることができますよ!」
マカピー義父:「止めろ!持って帰れ!勝手なことをするな!オレの手が治ればまた元の生活に戻るんだから、こんなもの要らん!」
マカピー義母:「おとうさん、せっかくだから使ってみたら?」
マカピー義父:「いや、ダメだ。持って帰れ!マカピー、絶対ダメだ。どうしても持ってきたかったら、オレがこの家にいなくなってからにしろ!」と顔を近づけて怒声を浴びせてきました。
マカピーも大人げなく「そうですか!持って帰らせてもらいます!どうもすみませんでした!」と大声で言うと「おまえ、声がデカいんだよ!それが父親に向かって言う態度か?」と言われてしまい、ハッとしました。
マカピー:「・・・マカピーの父はもう死んでいません!だからここに椅子を持って来たんです!お邪魔しました!じゃあ帰ります!」
車に椅子をしまい込むと、駐車場にマカピー義母が立っていました。
マカピー義母:「ごめんなさいね。いつもながら(あの人は)他人の親切を感謝して受け取ることができないのよ」
マカピー:「マカピー妻からやめろって言われていたのに、マカピーもしつこかったですね。嫌な思いをさせてしまいごめんなさい。それから、今日のことはマカピー妻には内緒にしておいてくださいね」
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。精神修養不足のマカピーでした!
1
もしもサポートいただければとても嬉しいです。そのサポートは感謝のバトンタッチとして使わせていただきます!