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え、コーヒー栽培っすか? 知っておきたいフィリピンのコーヒー栽培と文化 マカピーな日々 ♯1671
マカピーです。
フィリピンでの事業計画にコーヒー栽培が加わるかも?
著名なnoterフランク・ロイドさんから「フィリピンでコーヒー栽培をしてください」ってコメントがあったのでした。
フランク・ロイドさんによれば彼の住んでいるスリランカもかつてはコーヒー生産で有名だったのだそうです。
それが疫病の発生もあり廃れてしまい、今ではすっかりスリランカは紅茶生産として有名になっています。
でも今でもコーヒー栽培は続けられていてハワイで有名なコナコーヒーに近い「アイランド・コーヒー」の素晴らしい味が楽しめるとの事でした。
そして以下のような素敵な動画も紹介してくれました。
Fresh coffee beans makes wonderful dishes! | Orange coffee cake recipe | Poorna - The nature girl
https://youtu.be/k1rTQA4Zuug
とっても癒される自然の中のレシピーですね!
マカピーとフィリピンのコーヒー栽培
え、それにしてもフィリピンのコーヒー栽培?ってどうだったかなあ。マカピーはマニラに3年以上住んでいたのですが当時は子供が生まれたばかりでそんな事を考えたことがありませんでした。
ようやく「あ、そういえば南部ミンダナオ島でやっているコーヒー栽培の話を聞いた事があったなあ」という程度です。
一足早く知っていれば先日、アランに紹介してもらったグーイはミンダナオ島で事業を起こすと言っていたので、コーヒー栽培についても尋ねても面白かったかもしれません。
あれこれ考えていると、マカピーは忘れかけていたもう一つのエピソードを思い出したのです。
それはマカピーがマレーシアの青年海外協力隊活動を終えて、国際事業団(JICA 現 国際協力機構)で実施していた「アセアン青年招へい事業」というに関わっていた時のお話になります。
同僚のフクちゃんはフィリピンの山奥に業務出張する事になり、電気水道も通じていないような村の家に泊めさせてもらったのです。
仕事とはいえ、フクちゃんの内心は都会のホテルとあまりに違う環境に早くマニラに戻りたくてたまらなかったそうです。
フクちゃんは灯油ランプでの不安な夜を明かし、早朝そこの主人がコーヒー豆を焙煎しているのに気付きました。
主人は砕いたものをバンダナに包んで煮だしたコーヒーをカップに注いでフクちゃんに手渡してくれました。
彼はフィルターに使った布が気になりつつも、そのコーヒーを飲んでみて、その味と香りに驚愕したのでした。
「ゲッ、どういう事? 一体この美味さはすごいよ! 今までコーヒーショップで飲んできたコーヒーは一体何だったんだ?」
まさに目からウロコの「衝撃的コーヒー体験」となったと語ってくれ、あのコーヒーを飲みに行くのためだけであの場所にもう一度戻りたいって真顔で言うのでした。
じゃあ今のフィリピンのコーヒー栽培ってどうなの?
そこで、フィリピンのコーヒー栽培地と生産量そしてその歴史と問題点について調べる事にしました。
フィリピンのコーヒー栽培の歴史と背景
フィリピンにおけるコーヒー栽培は1740年代に始まり、スペイン人の修道士がメキシコから持ち込んだコーヒーの種によって栽培が開始されました。その後、フィリピンは世界でのコーヒーの主要生産国の一つとなり、一時は世界第四位のコーヒー輸出国でもありましたが、1860年代には「コーヒーさび病」による被害が大きく、生産量が減少しました。この影響を受け、アラビカ種からより強い品種のロブスタ種へと移行しました。
主要なコーヒー生産地域とその特徴
フィリピンにはいくつかの主要なコーヒー生産地があります。特に有名なのは以下の地域です:
ルソン島:北部コーディリエラ地方が中心で、ここではアラビカ種が多く栽培されています。標高が高く、気候も湿潤で、良質なコーヒーが育ちやすい環境です。
ミンダナオ島:ロブスタ種が主に生産されており、こちらも気候条件が良いため、大規模な農園が存在します。
バタンガス州とカヴィテ州:これらの州でもアラビカ種やロブスタ種が栽培されており、特にバタンガス州はアラビカ種で知られています2367。
コーヒーの種類
フィリピンでは、主に以下のコーヒーの種類が生産されています:
アラビカ種:フルーティで甘みが強いのが特徴。高級コーヒーとして人気があり、主にルソン島で栽培されています。
ロブスタ種:苦味が強く、カフェイン含量が高い。安価で取引されることが多く、主にミンダナオ島で生産されています。
リベリカ種:フィリピン特有のコーヒー豆で、濃厚でフルボディな味わい。市場では「バラコ・コーヒー」として知られており、特にフィリピンのバタンガス州やカヴィテ州で栽培されています。
マーケティングと日本との関係
フィリピンのコーヒーは、最近では日本市場向けのマーケティングも強化されています。日本では特にフィリピン産の高級コーヒーとして、「アラミド・コーヒー」や「バラコ・コーヒー」が注目を集めています。アラミドコーヒーはジャコウネコによって生産される希少なコーヒーであり、その独特な製法と味わいから高価格で取引されています。日本では一杯数千円することもあり、観光客やコーヒー愛好家の間で人気が高まっています
さらにフィリピンのコーヒー業界は、品質向上と持続可能な生産方法を目指して、現地の農家との連携を強化し、国際市場での競争力を高めようとしています。これにより、日本を含むアジア諸国への輸出が促進されています
主要な品種
アラビカ種:フィリピンの主要な品種の一つで、スッキリとした味わいが特徴です。
ロブスタ種:フィリピンのコーヒー生産量の大部分を占める品種で、においや苦味が強いです。
リベリカ種:バタンガスとカビテで特に有名な品種で、コクのある味わいが特徴です。
エクセルサ種:リベリカ種の変異種で、フルーティーな香りが特徴です。
そちらの地域では、伝統的な家族経営の農業が行われており、有機的な栽培方法が取り入れられています。バタンガスとカビテのコーヒーは、その独特の風味と香りで国際的にも評価されているそうです。
ナルホド、比較的低地であるバタンガスやカビテも栽培していたとは知りませんでした。
バギオ周辺(北部山地)
バギオ周辺では、標高が高く涼しい気候が特徴です。この地域では特にアラビカ種のコーヒーが栽培されています。アラビカ種は高地での栽培が適しており、高品質で豊かな風味が特徴です。
バタンガスとカビテ(低地)
一方、バタンガスとカビテは比較的低地ですが、ここではリベリカ種やエクセルサ種が主に栽培されています。これらの品種は耐病性が強く、低地の気候に適しています。また、バラコ・コーヒー(リベリカ種)はこの地域で特に有名で、その独特の風味が評価されています。
ということで、それぞれの地域の地形や気候条件に応じた品種選択と栽培方法が、フィリピン全体のコーヒー生産を支えている事が分かりました。
以下のサイトではフィリピンで楽しめるコーヒーショップそして卸の情報も入手できます。
マカピーはふだんコーヒーを飲んでいたのですが、一年ほど全く飲まない状況だったのです。
それがここ一カ月ほどは毎日飲んでいます。
というのはレストランビジネス撤退でお店に残っていた焙煎済みコーヒー粉が2種類あってそれを消費(飲む)するようになったのです。苦笑
マカピーはそれらをブレンドしてコーヒーメーカーで濃い目に淹れてボトルに詰めて冷蔵して薄めて飲んでます。
白湯の代わりにかなり薄くして飲むことも多いです。
その薄いコーヒーを飲むとイエメンに滞在した頃の事を思い出しました。
それは首都サナアのスーク(市場)でコーヒー豆以外にもその「コーヒー殻」も売っていたので「これどうするの?」と尋ねると店主は「これはギシルといって、また別の飲み物になるんだ」と教えてもらいました。
たしかに、ギシルにはカフェインがなくてそれを煮だすと麦茶のような優しい飲み物になったのでした。
「ああ、あのギシルに似てるなあ」ってイエメンを思いながら薄いコーヒーを楽しんでいるのです。
コーヒー市場の将来性とマカピーの取り組み
フランク・ロイドさんの声掛けがきっかでいろいろ調べたり思いだすことが多かったコーヒーです。
さて現在マカピーが次の事業化を考えているのはハナさんの地域医療を中心としたもので、マカピーはそのお手伝いをする予定です。
その際にマカピー自身は隙間時間を利用した副業を準備しているのですが、いろいろ調べてみるとコーヒー栽培もまさしく北部ルソンの適地にある事をが分かり、とても面白そうだと思えるようになりました。
じゃあ、もしもマカピーがコーヒー栽培に関わるとしたらアラビカ種という事になるのかなあ?
それ以外の品種をサステナブルな環境で栽培して地場産業化できれば面白そうだなあ。
そうだ、友達となった地元市長のガスパールとも話し合ってみる事にしよう!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。コーヒーをめぐるお話でした。
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