シキシキ・ラマラマ・ブキット マカピーな日々#0812
マカピーです。
住宅展示会で隣に並んでいたおじさんがそう言ったのでした。
お世話になっているハジさんたちとメッセのような国際会議場を使ってのイベントである「住宅展示会」があるというので行って見ました。
2年前に来た時には完成していたのですがCOVID-19の影響で開店休業中が続いていたとのことです。
港湾施設に隣接した会議場の地下駐車場は広すぎて、どこに駐車したら入口に近いのか分からないほどでしばらくみんなで入口を探したほどでした。
ようやくエレベーターホールが見つかり、会場のある4階にのぼるエレベーター内に一人で来たおじさんが乗り合わせました。
彼はマカピー達4人の組み合わせ(ハジさんとマカピーは日本人、姪のプライさんとユスフさんは国籍的にはフィリピン人)を不思議そうに見てから、マカピーにこう言ったのでした。
おじさん:「ほー、あんたマレイ語をしゃべるんだね!」
マカピー:「シキ・サジャ Sdikit Sahaja(少しだけだよ)」
するとおじさんはエレベーターから通路に歩き出しながら歌うようにこう言ってニヤリとしたのです。
おじさん:「シキシキ・ラマラマ・ブキット Sdikit sdikit, lama lama, Bukit(すこし、すこしがいつかは丘になる)」
つまり、意味は「塵も積もれば山となる」「ローマは一日にして成らず」と似ていますよね。
その言葉を聞いて、ハッとしたマカピーの心にこんな言葉が聞こえてきたのでした。
たまたま居合わせたこのおじさんの一言で、マカピーがコタキナバルに何をしに来たのか分かったような気がしたのです。
相変わらず、毎日ハジさんとは森羅万象話をしています。
ハジさんの宗教観、人生観、世界観とくに20歳から海外(中東)に関わり多彩な交友関係を持ちながら50余年の結婚生活をしたらCOVID-19で奥さんを失い自らも心停止まで経験して生き返った事などもここに来て初めて詳細を聞いたのでした。
ハジさん:「ボクは次の世代が豊かに暮らせる仕事をしたいんだ。でもボクに残された時間は少ないし、それに明日交通事故で死んでしまうってこともありうるんだよ。おそらくあと数年でそれを誰かにバトンタッチする日が来るんだ。それまでボクはやれることをする」
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。さて次の準備しよう!