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バリバリだぜ! マカピーな日々#0076

マカピーです。

マカピーはヤマハの650㏄のバイクに乗ってバリバリしてました!

毎朝、近所の方がハーレーダビッドソン・ローライダーで出勤する様子を空気の震えで感じ取り、やがてエグゾースト・ノートが消えてゆく余韻を楽しんでいます。

マカピーは多感な中高校時代に全くバイクに興味ありませんでした。

マカピーが高校1年生の時に道交法の改正があり排気量400㏄以上の免許証取得は教習所の試験だけではOKとならず、県警などで実施する限定解除試験をパスしなければならなくなりましたが、興味がなかったのでスルーしていました。

マカピーが東京に出てきてからの事です。自分で自由に遠くへ行きたくなり、手っ取り早く自分の行動範囲を広げる乗り物のバイクに眼が行きました。周囲で大きなバイクに乗っている人がいて「ああ、いいかも」と買ったのがホンダXL250S というトレール・バイク。4サイクル単気筒エンジンなのでポッコンポッコンという感じでした。

これで北海道へ行ったりと、行動範囲が広がり日本も広いなあと思いました。

マカピーが学校を卒業して仕事をするようになって、「やっぱり限定解除しよう」と思ったのは米国で見たオートバイの格好良さでした。広い国土を乗り回すのにハーレーダビッドソンやホンダのインターステーツなどというツアーに適したバイクもあるし、モトクロスに使うものもあるけど、みんな事由に乗っていていいなあ、と思ったのです。

実はマカピーには米国で免許を取って日本で書き換えするもくろみがあったのですが、農閑期の冬場にバイクの免許が取りたいとホストファミリーにも伝えていたのですが、運悪くその年の冬は100年ぶりの寒波襲来で戸外での農作業さえ危険と言われたほどの寒さ。とても試験場へ行けなかったのです。

お世話になった農場の親戚のビリーはホンダXL500を未舗装の農道でガンガン乗り回していて、十字路でもスピードを落とさずにカウンターステアリングを当てて抜けてゆくのにびっくりしました。しかもヘルメットなし。

やっぱり、大型バイクに乗りたいゾ。ホンダのCB900エクスクルーシブに乗るんだ!早速マカピーは、東京に住所があったので、府中の試験場に向かいます。

ところが、全然合格できないのです。毎日50人ほどが受験するのですが一人か二人合格する程度の狭き門。

しかも東京は人口が1000万人以上いるのに受験できるのが鮫洲と府中の二か所だけで、しかも併願させないようにしていたので、次の試験日が1か月半以上先になるのでした。

群馬の友達は毎日受験できたから一か月以内で合格が出たと聞いて、のんびりしている場合じゃない!そこで考えたのがやっぱり普段からナナハン(750㏄バイク)に乗って感覚に慣れておくべきだ、と友人のスズキGS750とXLを試験前の一週間ほど借りて夜の256号線を走っていました。

そうです、いわゆる無免許運転というやつです(時効ということでお許しください)

それでも、合格しません。すでに10回ほど受験して1年半ほど過ぎた時「何か打開策はないか?」バイク雑誌を見ると元白バイ隊長がやっている2輪専門教習所があるというので、トライすることにしました。

ビックリしたのは所長の元白バイ隊長が竹刀を持っていたのです。???。そして最初に乗ってみろと試乗するのを観察したら今度は、「じゃあこれを内股とタンクの間に挟んで落ちないようにスラロームしてみろ」と段ボール紙をバリバリ破り二枚くれたのでした。

これはニー・グリップといって、オートバイと一体になる訓練です。私たちはコーナリングするときに、自然に傾斜した側の膝を地面に近づけてしまうのですが、それは危険なんですね。パイロンをクニャクニャと通り抜けるスラロームではバイクの一体感が求められていると初めて知りました。

時々所長の竹刀がヘルメットをたたくのですが、次第にバイクと一緒に踊る様な感覚が楽しくなりました。試験前だけでなく幾度か集中して教習所に通って暑い夏の日の試験に臨みました。

コースだけでなく、場所ごとのギアのポジション、そしてスピードはすべて頭に入ってます。それができないと落とし穴が沢山仕組まれているコースで一つミスると命取りになるからです。減点が規定に達すると「はい、試験終了。戻ってください」とアナウンスされてしまうのです。特にミスもなく無事に帰還することができましたが、結果がどうなのか分かりません。フェンス越しに教習所のスタッフが私の走行を見守っているのに気づきました。

いよいよ試験結果発表です。マカピーと高校生の二人がこの日の合格者でした。他の受験者から拍手を頂きうれしかったです。幾度も挑戦した末の朗報に髭面のおじさんが涙しながら「ありがとうございます。皆さんも諦めずに頑張ってください!」という場面を見てきただけに嬉しさひとしおでした。

試験場で免許交付手続きをした後で、お世話になった教習所にスイカを手土産に挨拶へ行きました。みんな喜んでくれました。

マカピーは思うんです、やっぱりプロの指導を受けるとコツの呑み込みが早いだけでなく、我流の癖がなくなる事そしてバイクに対する認識が変わりました。楽しく乗るにはちゃんとした技術が必要なんだって。

その後、マカピーが中古で手にしたのはヤマハXS650 2気筒で前の持ち主がハイウエーペグを付けていたので、フッとレストから足を放り出すような格好で乗れるアメリカーンな仕様で気に入ったのでした。

海外で暮らすようになってバイクは実家の倉庫で眠りつづけ、知人のバイクコレクターの元に引き継がれたそうですが、その方も亡くなられてしまい50台ほどもあったコレクションは一体どうなったのか分かりません。

その人を紹介してくれた従兄が今ではサイドカー付きBMWで息子のハーレーダビッドソンと一緒にツアーをしていると聞きます。マカピーは少し早かったのかなあ?

マカピーもバリバリだったんだぜーイ!




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マカピー
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